さつまいもで作る!栄養満点で甘さと濃厚さの絶妙なバランスのクリームパスタ!レシピも

さつまいもを使った料理と言えば何を思い浮かべるでしょうか?大学芋、スイートポテト…。さつまいもが甘くて美味しいということは分かっていても、いざ料理に使うとなると限られたメニューしか思い浮かばないという方も多いのではないでしょうか。しかし、それはとても勿体ないことです。さつまいもは定番の料理以外にも美味しい食べ方がたくさんあります。そんなさつまいもの可能性をぜひ知ってもらいたく、料理研究家がさつまいもを使った簡単で美味しく斬新なレシピをお届けしていきます。

さつまいも×パスタ

さつまいものクリームパスタ-パスタ

この組み合わせを聞いて、「なんとなく合わなさそう」と思った方も少なくないはずです。それもそのはずで、パスタの生まれ故郷であるイタリアではさつまいもは存在はするものの、そこまで重宝されている食材ではありません。ヨーロッパの気候がさつまいもの生育環境にふさわしくなく、あまり栽培が普及していないからです。しかし、パスタとさつまいもの両方の美味しさを知っている立場からすると、このコンビはベストマッチ。しかも美味しさだけでなく、パスタに不足しがちなビタミンCや食物繊維といった身体に嬉しい栄養素を摂取できる一皿が作れるのです。早速、美味しくて体にも嬉しいさつまいものパスタレシピを紹介していきます。

さつまいものクリームパスタの材料

材料・2人分

  • さつまいも:60g
  • 乾燥パスタ:120g
  • 粉チーズ:大さじ2
  • ハム:2枚
  • 牛乳:80ml
  • 生クリーム:50ml
  • オリーブオイル:大さじ1
  • 塩:小さじ1/2
  • ブラックペッパー:適量

さつまいものクリームパスタの作り方

1. さつまいもを蒸す

さつまいものクリームパスタ-さつまいもを蒸す

蒸すときは皮付きのままの方が水っぽくなりません。茹でても作れますが、蒸す方がビタミンCなどの水溶性ビタミンの流失を防ぐことができます。そのまま蒸し器に入れるだけなので、実は茹でるよりも簡単です。

2. 熱いうちに皮を除き、ゴムベラで潰してペースト状にする

さつまいものクリームパスタ-ゴムベラでペースト状に

しっかりと柔らかくなっていないとペースト状にならず、ゴツゴツした仕上がりになります。竹串で刺した時に弱い力でも刺さる位の柔らかさまで加熱しておきましょう。皮を除く作業は大変熱くなっていますので、くれぐれも火傷には注意してください。

3. さつまいもに牛乳を少しずつ加えて混ぜる

さつまいものクリームパスタ-牛乳を加える

一気に加えると馴染みが悪いので、少しずつ加えていきます。ヘルシーに仕上げたいときは無調整豆乳でも作れます。混ぜる作業にはやはりゴムベラがベストです。

4. 3に生クリーム、粉チーズ、塩、ブラックペッパーを加えてよく混ぜる

さつまいものクリームパスタ-生クリーム、ブラックペッパー等を加える

生クリームが入るとコクがぐっとアップ!ブラックペッパーは苦手でなければ多めに加えた方が味がぼやけず、大人な風味に仕上がります。ブラックペッパーというと、ラーメン屋さんに置いてあるようなコショウのことだと思っている方がいらっしゃるのですが、確かに黒いのですが間違いです。真っ黒な顆粒が入っている物のことを指します。風味が違うので注意してくださいね。ちなみにブラックペッパーは意外とさつまいも料理と相性が良いので、さつまいも好きは1本持っておくと良いかもしれません。

5. フライパンにオリーブオイルを熱し、短冊切りに切ったハムを入れて炒める。茹でたパスタを加えて、全体にオリーブオイルが絡むように炒める

さつまいものクリームパスタ-ハムを加えて炒める

炒める工程でパスタに火が通るため、パッケージの茹で時間より1分程度短めに茹でて、固めの茹で加減にしておくとちょうど良く仕上がります。少しボリュームアップしたい方は、玉ねぎやキノコ類、更に蒸したさつまいもを加えるのもオススメです。

6. 4を加えて全体に絡めながら炒める。とろみがさっとついたら火を止める。器に盛り付け、粉チーズ、ブラックペッパーを散らす

いよいよ最終工程です。炒め過ぎると牛乳が分離してしまうので、とろみが付いたらさっとすぐに火を止めましょう!トッピングにも粉チーズとブラックペッパーを乗せると美味しさアップです!

さつまいものクリームパスタ-とろみがついたら火を止める

さつまいもと乳製品の相性は元々抜群なのですが、パスタとなると、その相性の良さが更に際立ちます。味はまるでカルボナーラ。カルボナーラといえばクリーム系パスタの不動の人気を誇るメニューですが、高カロリー&高脂肪と味は美味しくても身体には決して美味しいとはいえないところが難点でした。しかし、このさつまいものクリームパスタであればさつまいものねっとり感と美味しさが味方して、身体に優しくカルボナーラ風味を楽しむことができます。何より、本物のカルボナーラは卵黄が入っているため、火加減が難しく、火が通り過ぎて炒り卵状になるという失敗例がよくありますが、このさつまいもクリームパスタであれば、そんな心配がありません。栄養士という立場上、生クリームは控えめ、ベーコンではなく低脂肪なハムを使用して健康的な仕上がりにしましたが、やっぱり濃厚な味が食べたい!という方は生クリームの割合を増やし、ハムの代わりにベーコンを使って作ってみてください。

さつまいものクリームパスタ-濃厚な味を希望ならベーコンに変える

濃厚な仕上がりにしても、さつまいものおかげで食物繊維も摂れて、糖質や脂質の吸収を穏やかにするので、罪悪感なく食べられますよ!

まとめ

さつまいものクリームパスタ-完成イメージ

さつまいもを使った料理は、大学芋やスイートポテトなどの定番メニューにとどまらず、さまざまな可能性を秘めています。特にさつまいもとパスタの組み合わせは驚くほど相性が良く、ビタミンCや食物繊維などの栄養素も豊富です。今回紹介したさつまいものクリームパスタは、蒸したさつまいもを使って作るクリーミーな一皿で、身体にも優しいレシピです。調理方法もシンプルで、忙しい日でも手軽に作れる点が魅力です。生クリームやハムを使用することで、濃厚な味わいを楽しむことができます。ぜひ、このレシピを試して、新たなさつまいもの魅力を発見してみてください。