地元が誇る五島列島酒造!新酒イベント「酒造開き」の全貌とは?五島列島酒造の春の新作焼酎!飲み口はいかに?谷川杜氏に話を聞いてみた

地元の人が楽しみにしている酒蔵開きのイベントとは?

3連休の初日、4月27日に五島市三井楽町の道の駅遣唐使ふるさと館前の駐車場は多くの人で賑わいました。昭和の日あたりに毎年開催される五島列島酒造の今年の新酒のお披露目イベントです。お酒に合う様々な食べ物、特産品も販売され、テント内の飲食物スペースは美味しそうにお酒を飲んで食べて、会話もはずんでいました。九州商船と五島振興局も後援しており、長崎本島行きの高速船往復券など豪華景品が当たる抽選会もあり、春のイベントとして定着しています。少しでも多くの人がお酒を楽しめるように、島の中心部から無料送迎バスも運行しています。

五島列島酒造ってどんな会社?

酒蔵は、道の駅の裏手にあります。右側が酒蔵、左手が販売店です。地元三井楽町で育った芋と麦を使用した焼酎を醸造しています。「五島芋」、「五島麦」という名前で商品を販売し、いくつかの賞も受賞しており、その名が全国に広まりました。ミニサイズ2本セットはお土産にとても喜ばれ、大好評です。五島芋は高系という品種のさつまいもを使用しています。最近の新商品として、紅はるかを使用した焼酎、「紅はるか」は甘い香りがし、瓶のデザインもおしゃれで、女性に人気があります。ツアー客の酒蔵の見学も受け入れており、観光スポットとしても機能しています。最近Instagramに力を入れており、酒蔵を任されている杜氏の谷川氏が動画で焼酎や仕事への愛や、焼酎の美味しい飲み方を飲み会で実演している様子がアップされており、毎回楽しませてもらっています。

イベントの楽しみ方を紹介します!

なぜこのイベントが人気なのか、いくつか紹介します!

一つ目はここでしか飲めない、蔵出し原酒が飲めることです。300円からロックや水割りをスタッフが丁寧に作ってくれます。また、長崎市内からこのイベントのために来島したバーテンダーが焼酎を使ったカクテルを目の前で作ってくれます。ライムを絞り焼酎とソーダを加え、ミントの葉を添えた爽やかな味で焼酎が苦手な方や女性の方でも飲みやすい飲み方を数年前から提案し、人気のきっかけになりました。谷川杜氏によると芋焼酎は冷凍庫でキンキンに冷やしてからロックでいただくのが一番おいしい飲み方だそうです。

二つ目は、ゴトジンと五島ワイナリーもお酒をグラスで提供しているので、五島のお酒が一堂に揃い、美味しい食べ物と一緒に一度に堪能できるからです。さらに地元青年団の生ビールも加わり、昼からビアガーデンのような賑わいでした。

三つ目は毎回子どもたちが大好きな巨大なバルーンの中でトランポリンができるアトラクションを用意してくれていることです。無料で遊び放題で小さな子どもは大喜び。そして、イベントの帰りは、近くの万葉公園で新しく登場した遊具で遊び、鯉のぼりを観賞。小高い丘の上にあるので海の眺めが最高です。

イベントに欠かせないグルメを紹介!

一番人気は三井楽水産の鯖ずしで、焼酎に合います。さざなみ農園の地鶏の炭火焼きも安定の美味しさで、五島市物産振興協会は魚の塩焼きを販売していました。レモンの木のピザは注文を受けてから焼きます!ブーケガルニのご家族も来ており、豚肉をあぶった、日本でいうチャーシューを厚くカットし、特製ソースをかけて提供しており、非常に美味しかったです。島うま屋のハンバーガー、SEA BASE 白良ヶ浜のオレンジジュースなどなど、完売するほど盛況でした。

今年の焼酎の感想を谷川杜氏に聞いてみた

昨年は契約農家からきれいなお芋をたくさん仕入れることができたため、甘くてしっかりとした香りのする焼酎になったと満足していました。昨年秋に仕込んでじっくりと熟成させた焼酎が全国に出荷されます。製造量もコロナ期より増やし、消費拡大を狙っています。新酒のPRだけでなく、五島列島酒造スタッフの消費者や原料の生産者への感謝の気持ちがこもったイベントは大盛況に終わりました。