BBQで大活躍!焚火を利用して焼き芋を作ろう!焚火を使って美味しい焼き芋を作るコツとは?事前に準備しておくと便利なもの、ここを間違わなければ美味しくできるポイントも
キャンプで行う焚き火は、暖まるだけが魅力ではありません。実は、焚き火ならではの楽しみ方がたくさんあるのです。その一つが焚き火料理です。今回は焚き火料理の中でも、もっとも簡単で、おいしい焼き芋の作り方をご紹介します。キャンプだけでなく自宅で楽しむBBQの際にも利用できるので、ぜひ参考にしてください。

焚き火で焼き芋を作る際に用意するもの

焚き火で焼き芋を作る時には、次のものが必要になりますので準備をしましょう。
  • アルミホイル
  • 新聞紙またはキッチンペーパー
  • さつまいも
  • 焚き火台
  • 薪または炭
  • 火ばさみ
  • 網や五徳
  • 耐熱グローブ
特に、さつまいもが無ければ焼き芋は作れません。まずはさつまいもを用意しましょう。さつまいもの品種によって、焼き芋にした時の味や食感が異なるので、食べたい焼き芋に合わせて選びましょう。主な品種と特徴は以下の通りですので参考にしてください。
品種
特徴
ねっとり系
安納芋
糖度が高く強い甘さとねっとりしたクリーミーな食感。
紅はるか
鮮やかな紅色の外観と濃い黄色の中身。食感はしっとりしていて、味は蜜のような甘さ。
しっとり系
シルクスイート
絹のようにしっとり滑らかな食感から名付けられた。程よい甘さ。
ほくほく系
高系14号
古くから西日本で多く作られている品種。ほくほくとしっとりの絶妙なバランス。
紅あずま ほくほく系でしっかりとした甘さ。関東を中心に東日本で多く栽培されている品種。

焚き火で焼き芋を作る方法

それでは、焚き火で焼き芋を作る方法を順番に紹介します。

焚き火の準備をする

まずは焚き火の準備をしましょう。焚き火は火力の調整が難しいため、調理する際にはコツが必要です。さつまいもをじっくり焼き上げるには、「熾火(おきび)」を作る必要があります。熾火とは、薪が炎を上げずに、芯の部分が真っ赤に燃えている状態を指します。炎は上がっていませんが、非常に高温です。煙があまり出ず、安定して燃えている状態なので、調理に適した状態といえます。焚き火台の薪に火を点けると、最初は炎を上げて燃えますが、そのうち炎が収まって炭化した薪が真っ赤になります。これが熾火の状態です。

さつまいもを洗って新聞紙やキッチンペーパーで包む

用意したさつまいもを水洗いします。土などの汚れがついていない状態になればOKです。洗ったあとは水で湿らせた新聞紙や、キッチンペーパーで包みましょう。こうすることで焦げ付くのを防いで、ふっくらと焼きあがります。

アルミホイルで包む

新聞紙やキッチンペーパーで包んださつまいもを、さらにアルミホイルで包みます。この時のポイントは、アルミホイルを2〜3重にして包むことです。1重だと水分が乾いてしまったり、アルミホイルに穴が開いたりして、その部分が焦げてしまうことがあるからです。包む際には、アルミホイルをくしゃくしゃにして、空気の層を作るのもポイントです。

熾火でさつまいもを焼く

さつまいもの準備が出来たら焚き火台で焼きましょう。熾火は炎が上がっていませんが、非常に高温です。焼き芋を作る際のポイントは、遠火でしっかりと加熱することです。焚き火台に網や五徳を乗せて、その上にさつまいもを置き、熾火から少し離した状態で焼きます。およそ20分経ったらさつまいもを転がして、焼きムラができないように焼いていきます。40分ほど焼いたら焼き芋を触ってみて、柔らかければ完成です。さつまいもを触る時には、ヤケドしないように耐熱グローブや軍手を使いましょう。

失敗しないワイポイントアドレス

焚き火でおいしい焼き芋を作るには、「温度(火力)」と「水分」、「時間」の3つがポイントです。最後に、失敗しないワンポイントアドバイスをご紹介します。

炭を使って焼く

前章で紹介しましたが、焚き火で焼き芋を作る際には「熾火」にすることが必要です。熾火は、薪が炭化して燃えている状態です。つまり、木炭を使えば同じ状態になります。焚き火をするのが初めてで、熾火を作る自信がない時には、最初から木炭を使いましょう。自宅でBBQをする際にも、木炭の火で焼き芋を作ることができます。

ダッチオーブンを使う

「ダッチオーブン」とは、蓋が付いた鋳鉄製の鍋のことで、キャンプには欠かせない調理器具です。厚さがあるので均等に火が伝わりやすく、ふっくらと焼きあがる特徴があります。ダッチオーブンの中に、アルミホイルで包んださつまいもを入れて焼けば、ムラ無く蒸し焼きしたようにしっとり焼きあがります。また、ダッチオーブンに小さな石を敷き詰めれば、石焼き芋スタイルで焼くこともできます。「石焼き芋用の石」も販売しているので、石を探すのが大変な場合などは、ぜひ使ってみてください。

竹串を刺して中まで焼けているか確認する

焚き火で焼き芋が出来上がる時間はおよそ40分です。焼きあがったかどうかは、触ってみてやわらかいかどうかで判断します。もし、中まで火が通ったかどうか不安な時には、アルミホイルの上から竹串を刺してみましょう。竹串がすっと通れば大丈夫です。

まとめ

最後に、焚き火で焼き芋を作る方法をまとめてみましょう。
  • 焚き火は熾火にする
  • さつまいもが焦げないように水に浸した新聞やキッチンペーパーで包み、さらにアルミホイルで包む
  • 焚き火台に網や五徳を置き、遠火でじっくりと火を通す
  • 焼きムラがないようにさつまいもの向きを変える
温度(火力)・水分・時間の3つがおいしい焼き芋を作るポイントです。アウトドアで焚火を楽しむ際には、ぜひおいしい焼き芋を作ってみてください。