
第9話 父親公認の仲
なると清舟が東京の動物園でデート
なんでもいうことをきく券をかざして、仕事で上京する清舟についていったなる。福江空港でまさかの康介との再会(笑)康介は清舟を変えた島での生活がどんな感じなのか知りたかったのでしょうね。意外とよそよそしい村の人たちに驚きます。五島の人はシャイな人が多いので、いきなりはオープンにはできないんですよね。なるが最初になついていたから、村の人も清舟に親しみを感じたのかもしれませんね。
さて、五島にはテーマパークがないので、子どもが初めて行くのはもっぱら家族旅行で行く長崎のバイオパークという動物園です。こどもが動物にエサを与えるスポットが多いので動物と急接近できるので大人もこどもも楽しめます。「カバのスイカまるごと食い」や「カピパラが温泉につかる姿」も見れます。園長さんがYouTubeにも力を入れてますのでぜひ見てみてください。
島から出て、先生を一人占めできたうえに動物園に行けたのはなるにとっては本当にうれしかったでしょうね。でも綺麗な夕陽が見える島が恋しくなっていました。私も旅行はすごく好きです。今、私用で東京に行く機会は多いですが、やっぱり五島のほうが居心地がいいなと思います。
10話 清舟が書道教室を開く。五島の書道教室ってどのくらいあるの?五島のこどもたちの習い事事情
島の人たちに恩返しがしたいという気持ちから、東京に帰らず島に残ることにした清舟ですが、前途多難のようです。月謝1万円は高すぎて笑いました。せいぜい高くても月4000円です。
書道教室は、ひと昔前はあちこちにありました。同じ先生が2つの地区を掛け持ちして巡回して教室を開いていたからです。子どもが少なくなり、今は、中心部に習い事をする場所も集中しており、子供の送迎に親は、てんやわんやです。書道教室は私が知っているのは5軒です。「有川書道教室」や「的野書道教室」です。子どもの時に「的野書道教室」に通っていた女性が、最近、書道家として本格的に活動を始めたそうで、五島のフリーペーパーの表紙をかざっていました。
市役所に勤めていましたが「ばらかもん」に後押しされたのもあり、退職。すごいですね。昨年から新しく生まれ変わった五島市役所の入口にはインパクト大の彼女の字が出迎えてくれます。五島の習い事はピアノ、書道、英会話などがあります。
保育園の時からスポーツに触れることが多く、空手、柔道、水泳が多いです。なかには文化系とスポーツ系掛け持ちの子もいます。小学校低学年までそれを続け、3、4年生になると、男子はソフトやサッカー、剣道、陸上、女子はバスケ、バレー、バドミントンと別れていきます。塾は、小学生で行く子は少ないです。行くとしたら公文式が人気です。中学生になると高校受験対策で一気に塾に行く子が増えます。どの塾に通うかは口コミで情報を得るのが一番です。島の子供たちは意外と忙しい日々を送っています。共働きが増え、キッズ携帯を持たせる親も多くなってきました。
いろんなシーンでさりげなく五島のものを写していて、発見すると楽しいです。
①椿のモチーフやバラモン凧
まず福江空港の玄関の絵は五島のシンボル椿の花です。清舟の家にも椿の花の飾りがあります。五島では椿油の搾油体験もできます。また、「舞いあがれ!」でもおなじみのばらもん凧という民芸品です。男の子が生まれたら贈られる縁起物です。ばらかもんが短くなってばらもんになったといわれています。山村酒店でもばらもん凧飾っていましたね。
②五島市のゆるキャラつばきねことバラモンちゃん
つばきねこは一番人気でグッズの数も多いです。なるがつばきねこのぬいぐるみで遊んでいました。そのぬいぐるみをスタジオに遊びにきたperfumeさんが抱っこして写真に写っていました。ばらかもんの原作の大ファンだそうで自分のことのように嬉しいです。そしてもう一つ、上京した時に川藤に渡したのが、バラモンちゃんのキーホルダーです。別の回で大事にデスクの上に置いてくれていましたね。見た通り、バラモン凧をモチーフにしたキャラです。バラモン君と言いたいところですが、正式には“ちゃん”なので性別不明なところもあります。ばらかもんにでたおかげでバラモンちゃんも有名になれてよかったです。
実は五島市にはあと1体ゆるキャラが存在します。それは「ごとりんちゃん」です。教会とシスターをイメージした女の子のキャラクターです。チャームポイントは椿の花とつぶらな瞳です。つばきねこが人気ありすぎてちょっと寂しがっているかもしれません。この3つのゆるキャラのラッピングバスが市内を走っていますのでぜひ見つけてみてください!
③くまごろうのジャム
たまの家のお店の黒電話の横の棚に置いてある瓶が最終回でドアップで映し出されて、すぐピンときた方は、五島のお土産をよく知っている上級者ですね。この瓶は、くまごろうというジャムで、五島に移住してきた女性が一人で丁寧に手作りしているジャムです。季節ごとに違う果物のジャムが楽しめます。瓶がつばきねこのデザインになっており、すごくかわいいので我が家では小物入れとして残っています。物産展やふるさと納税などで販売しております。
④康介が川藤に渡したお土産の紙袋
紙袋をドラマで見たとき一瞬で山本海産物の手提げ袋だとピンときました。山本海産物さんは福江商店街で長く続くお土産屋さんです。特に海産物がたくさんあり、なかでも削りたての鰹節はリーズナブルで、しかもかける鰹節ではなく食べる鰹節で大人気です。そんな山本海産物のご主人に直撃取材したところ、ばらかもんのスタッフさんがお土産を購入したことはあるが、小道具として使うとは知らされていなかったそうです。エンディングの地元協力を見ても、お店の名前は入っていませんし、協賛もしてなかったそうです。しかしながら、ドラマの反響は大きく、五島出身の方から、ドラマに出てたよと電話がきて初めて知ったそうです。ドラマを見てお土産を買いにきた人や、紙袋を写真に撮る人もいたそうです。(私もその一人)「舞いあがれ!」のときは「ばらもん凧」の問い合わせが殺到したそうで、「五島の民芸品が有名になり嬉しいことです」と語っていました。ばらもん凧のキーホルダー、ばらもんちゃんのキーホルダーも人気だそうです。
最終回では紙テープで見送りシーンが登場!
以前、私が春の港は、見送りラッシュというコラムを書きましたが、最終回で紙テープのシーンがでてきましたね。
毎年3月は進学や就職、そして転勤、転職等で島を離れる人が集中する時期です。五島の風物詩とも言える紙テープやエール、プラカード。そして号泣を教えます!
11話終了後の次回予告では清舟が旅立つような見せ方をしていましたが、実際は浩志の上京でした。清舟は紙テープの番をしていただけでした。エキストラの人が何人か出ていましたね。郷長と奥さんが見当たらなかったのは理由があり、このお二人はスタジオでの撮影が中心で実は五島ではロケに参加していないからなのです。まあ、私が親でしたら、自分の子供が島を出るときはとても寂しくて泣いてしまうと思うので、(想像しただけで泣けます)家でゆっくりお別れするかなと思います。私が島を出るときも、親は見送りに来なかったし、照れくさいですしね。
最終回では親子の絆に感動
東京に帰らなかったことで気まずくなった清舟と父、まだぎこちないなると優一郎、そして、父に転職の話を自分に真っ先に知らせてほしかったという複雑な気持ちの美和の涙は、普段のキャラと違う一面を見せ、一番の見どころでした。同時に、なるが、初めてお父さんと言えたときは号泣でした。電話の声だけなのに優一郎の嬉しそうな笑顔が思い浮かび、これもまた感動でした。また、清舟は書道教室が軌道にのるかどうか、これからの自分の将来に不安を覚えながらも、1年がたち、子供たちから歓迎会を開いてもらい、さらにサプライズで自分の書と向き合うことができました。ちょっと前までは、「ありがとな」と村の人に言っていたのに、最後は「おーきんな(ありがとう)」と五島弁でお礼をいっており、島で生きていく決意みたいなのが伝わってきました。本当に脚本・監督の演出が素敵です。歓迎会を開いてもらい、自分は何も恩返しができていないという清舟に、郷長が優しく、「できるときに、そのときがきたときに返せばいいんだよ」といったとき、なるほどなと納得しました。五島の人は、見返りなんてそんなに求めておらず相手の喜ぶ顔が見たいからそうしただけのことなのです。そして、おすそわけをいっぱいもらったら、もらいものだろうと他の人にあげたりします。一般的にはもらいものをそのままあげるのは失礼にあたるものと考えますが、五島ではそうではなく、ありがたくいただきます。
これまで、ばらかもんを地元民の視点で勝手に考察してきました。最後は、感想ばっかりになってしまいました。ばらかもんのスタッフの皆さん、多くの感動をありがとうございました!ばらかもんが好きすぎて、福江みなと祭りではソーランを踊る娘の法被の背中に「ばらかもん」と書かせていただきました!それぞれ好きな言葉を4字熟語で書く子が多い中、目立ったそうです。
編集部が実際に見て、食べて、飲んで!美味しかったものを厳選!ばらかもん、舞いあがれ!の聖地として有名になった五島市のふるさと納税返礼品のオススメはズバリこれ!
地元の人、旅行で福江島へ訪れる人、出張で福江島へ訪れる人、夕食と同じくらい昼食、ランチを食べるのに…福江島のランチ情報まとめがない。「五島商店 佐藤の芋屋」の「福江島のこと」の記事の中にも多数のランチ、ディナー情報の記事があります。この「福江島のこと」の「ランチ情報」だけ抜き出してスピンアウトしたのが、「福江島ランチーズ」なのです。
アグリ・コーポレーションでは、現在、事業拡大につき新しい仲間を探しています。地元(長崎県五島市)の方をはじめ、地元以外の移住者、移住を検討されてる方、未経験者、大歓迎です。募集職種、ご応募時の問い合わせFAQ等、詳しくは専用ページにて掲載しています。お問い合わせや質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。