幼児が大好きな甘みのある味で、様々な栄養素が詰まっているさつまいも。早速幼児食に使わない理由がありません。野菜嫌いのお子様もさつまいもならきっと喜ぶはず。その反応は著者自身が経験済み。早速次の買い物の際にはさつまいもをかごに入れましょう!
さつまいも+で味も見た目も栄養もアップ
さつまいもの味と栄養については申し分ないことを伝えましたが、調理の面でも優れている点があります。それは「色が鮮やかで食卓が映える」こと。
幼児にとって見た目はすごく大切で、例えば嫌いな食べ物でも可愛い形に切られていたりすると食べられるようになることがあるくらい、見た目に左右されるところがあります。そういった面でもさつまいもはとても助かる存在です。皮の鮮やかな紫色は特に引き立ちます。紫の食材は案外少ないので、ハロウィンシーズンには大活躍しますよ!皮には特に栄養が沢山詰まっています。最近の子供はスマートフォンの普及により、画面を見る機会が多く、以前に比べると視力が落ちやすいといわれていますが、さつまいもの‘皮には眼精疲労に効果的といわれる「アントシアニン」が沢山含まれているので、幼児食でも皮ごとの調理をお勧めします。
さつまいもカレー
<材料・子供2人分>
- さつまいも 60g
- 玉ねぎ 60g
- にんじん 20g
- 水 400ml
- 小麦粉 大さじ1
- 顆粒洋風だし 小さじ1/2
- カレー粉 小さじ1/4(成長に応じて辛さを調節して下さい。)
- サラダ油 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ1/2
- しょうゆ 小さじ1/4
- ウスターソース 小さじ1/2
- 塩 少々
- ごはん 80gから100g
<作り方>
- さつまいもは皮付きのまま蒸して1cm角に切る。
- にんじん、たまねぎは1cm角に切る。
- 鍋にサラダ油を熱し、2をしんなりするまで炒める。小麦粉、カレー粉を加えて粉気が無くなるまで炒める。
- 水を少しずつ混ぜながら加える。顆粒洋風だしを加え、とろみがつくまで弱火で煮込む。
- 4に1のさつまいもを加え、砂糖、ウスターソース、しょうゆを入れて混ぜる。塩で味を整える。
- ご飯と共に皿に盛り付ける。
最強のおやつ・さつまいも
幼児はおやつが大好きです。3時のおやつになるとみんなニコニコ。幼児にとっておやつは大人のデザートとは違い「補食」であり、食事で摂りきれない栄養を摂取する役割でもあります。そのため、おやつでもしっかり栄養が摂れるものが望ましいのですが、甘いお菓子ではなかなか叶えられないところがあります。そんな時にもさつまいもの出番です。さつまいもは持ち味の甘みが幼児のおやつにぴったり。手作りのおやつは手間がかかって大変と思うかもしれないですが、焼くだけ、蒸すだけの焼き芋やさつまいもでも十分に美味しく、体に嬉しいおやつになりますよ。
おいもの豆乳蒸しパン
<材料・4個分>
- さつまいも 50g
- 薄力粉 70g
- 豆乳 50ml
- 砂糖 20g
- サラダ油 小さじ2
- 卵 1個
- ベーキングパウダー 小さじ1
<作り方>
- さつまいもは皮付きのまま1cm角に切り、水にさらしておく。5分位したら水気を切る。
- ボウルに卵、砂糖を入れてよく混ぜる。サラダ油、ベーキングパウダーを加えてさらによく混ぜる。
- 2に薄力粉をふるい入れ、さっくりと切るように混ぜる。豆乳を2回に分けて加え混ぜる。
- 3をカップに4等分する。上から1を散りばめ、蒸気の上がった蒸し器で15分加熱する。
お手伝いは最高の教育
料理のお手伝いは食育としては勿論のこと、学習の面でも大変良い教育です。レシピにはよく「●分焼く」」●等分にする」といった工程がありますが、これは時間や数量の感覚を体験して身に付けることが出来ます。幼児が調理をするとなると、安全面では心配になると思いますが、さつまいもであれば包丁要らずでも調理が出来るので安心です。加熱済みのさつまいもであれば包丁でなくてもスケッパーなどでも簡単に切ることが出来ますし、裏ごしたり、潰したりと包丁やケガの可能性が高い道具を使わなくても調理をすることが可能です。出来上がりが美味しいものと分かっていればお手伝いも一層楽しくなります。元々美味しいさつまいもですが、自分で作ると更に美味しく感じるはずです。さつまいもは柔らかく食べやすいのでお年寄りの食事にも積極的に使用が進められています。時にはおじいちゃん・おばあちゃんに何か作ってあげるのもよい機会になること間違いなしです。
栽培して、作って、食べてと様々な場面で幼児の健全な食習慣を育くみ、豊富な栄養素が子供たちの健康を支えてくれるさつまいも。旬の一番美味しい味を是非味わわせてあげませんか?こんなに美味しくてこんなに体にいい食べ物があるということに幼児の時から気付けた子供は、大人になってもきっと正しい食習慣を維持できるのです。