スーパーの焼き芋で作る!高級スイーツ「焼き芋テリーヌ」は絶品!レシピも

焼き芋を、ただそのまま食べるだけではなく、もっと楽しめる方法があるとしたらどうでしょうか?焼き芋の香ばしさや甘さを生かした「焼き芋テリーヌ」というスイーツをご存知ですか?スーパーで購入できる焼き芋のクオリティは年々向上し、紅はるかやシルクスイートといった品種の個性を味わえるようになりました。この焼き芋を活用すれば、簡単なのに本格的なスイーツを自宅で作ることが可能です。「焼き芋テリーヌ」は、焼き芋のペーストにバターや卵を加えてしっとりと仕上げる濃厚なデザート。焼き芋の自然な甘さを活かすため、余計な調味料は必要ありません。

この記事では、余った焼き芋を絶品スイーツに変える具体的なレシピをステップごとに紹介しています。読めば、焼き芋テリーヌの魅力だけでなく、簡単に作れるコツまでマスターできるはず。焼き芋好きにはたまらない新たな楽しみ方、ぜひ最後までチェックしてみてください!

スーパーで買える焼き芋のクオリティー

スーパーで買える焼き芋の実力

スーパーで販売されている焼き芋について、以前は焼き芋専門店で購入するものと比べると、その味には遠く及ばないと感じていました。しかし、最近ではスーパーの入口付近に並んでいる焼き芋のクオリティが確実に向上しており、「当たり外れ」と呼ばれるような味のばらつきもほとんど感じられなくなったように思えます。それぞれの焼き芋が均一に美味しく、専門店の焼き芋と遜色ない仕上がりになりつつあるのではないでしょうか。このような変化により、日常の買い物ついでに手軽においしい焼き芋を楽しむことができる時代になったと感じるのは、焼き芋がブームから定番になり、国民的スイーツになってきたように感じませんか?

スーパーマーケットのイメージ

ここ数年のスーパーで販売される焼き芋は、先程も書きましたが、品質が飛躍的に向上し、専門店に匹敵する美味しさを楽しめるようになっているように思えます。特に専用の焼き芋オーブンが導入されたことで、仕上がりが安定し、ふっくらとした食感や甘さがしっかりと引き出された焼き芋の提供が可能となっています。この専門の焼き芋オーブンのクオリティや焼成方法で他店とは違う焼き方や品種で差別化をしているように思えます。しかも、寒い冬限定だった焼き芋も店舗によっては、真夏でも販売されていることが多く、通年で焼き芋が買える!という状態になっているのが最大の魅力かもしれません。

スーパーで買い物をしているイメージ

そして、現在の第四次焼き芋ブームの火付け役となった、さつまいもの品種「紅はるか」や「安納芋」などの独特の濃厚な甘さやねっとり、しっとりした食感を活かした焼き芋の焼成方法で今までのスーパーの焼き芋とは異なる焼き芋の販売や一部の店舗では、希少な品種や有機栽培されたさつまいもを使用した焼き芋があったりと選ぶ楽しみも広がってきています。ほんの数年でここまで大きく変化をしてきているスーパーの焼き芋は、消費者から見ると普段の買い物の合間に、今までスーパーでは購入することが出来なかった高品質な焼き芋を手軽に購入できたり、さつまいもダイエットを行っている人にも自分でさつまいもから焼き芋にする手間が無くなったり、焼き芋がより身近で手軽に買えるという環境が整いつつあるのは事実です。

クイーンズ伊勢丹の「シルクスイート」、ダイエーの「紅はるか」、F&Fの一口サイズ焼き芋、SHUN RAKUの「密いも」

焼き芋やさつまいもメディア「五島商店佐藤の芋屋」では、さまざまなスーパーで販売されている焼き芋を実際に購入し、徹底的に食べ比べを行っています。その中には、クイーンズ伊勢丹の「シルクスイート」、ダイエーの「紅はるか」、F&Fの一口サイズ焼き芋、そしてSHUN RAKUの「密いも」といった商品があり、それぞれの特徴や味わい、価格が詳しく紹介しています。詳しくはこちら

ドンキホーテ、ライフ、リコスの焼き芋

また、ドン・キホーテ、ライフ、リコスの3店舗で売られている焼き芋も比較しており、それぞれの特徴を挙げると、ドン・キホーテでは198円という手頃な価格で甘みの強い大きな焼き芋が購入でき、コストパフォーマンスが抜群です。ライフでは258円でブランド品種の安納芋が販売されており、ねっとりとした濃厚な甘さが印象的です。リコスでは198円で紅あづまと思われる焼き芋が販売され、程よい甘さと柔らかな食感が楽しめると評判です。詳しくはこちら。これらの価格や品種は調査当時の情報ですが、スーパーの焼き芋がこれほど多岐にわたり、注目を集めているのは驚きです。今では焼き芋市場においてスーパーが一大勢力を築きつつあります。

マルエツの焼き芋

マルエツの焼き芋

今回、取り上げるのはマルエツの焼き芋です。マルエツの店舗入り口近くに設置された専用機械で温かいまま保温されて販売される焼き芋は、見たことがあるかもしれません。この日も店内を一周する間に10本ほどあった焼き芋が残り3本になるほどの人気ぶりでした。この日のさつまいも品種はシルクスイートで、1本190円という価格。サイズ感も満足できるほど大きく、ついつい3本購入してしまいました。しかし、家に持ち帰ってみると、予定があって誰も食べない可能性があり、このまま余ってしまうのはもったいない。そこで今回は、このマルエツの焼き芋を絶品スイーツへと変身させることにしました。

余った焼き芋で焼き芋テリーヌレシピ

折角、美味しいシルクスイートをそのまま活かせるスイーツとすれば、焼き芋テリーヌではないかと思います。ではでは行ってみましょう!

焼き芋テリーヌとは?

焼き芋テリーヌ

焼き芋テリーヌとは?焼き芋をベースにした濃厚でしっとりとしたスイーツです。フランス菓子の「テリーヌ」から考えたものです。焼き芋。シルクスイートの自然な甘さや滑らかな食感を活かしつつ、バターや生クリーム、卵、砂糖などを加えて作られることが多いかもしれません。焼き芋が持つ自然の甘さと風味を引き立てる為、シンプルな材料で作られることが一般的で、甘さ控えめに仕上げるのが特徴です。焼き芋テリーヌは、濃厚な焼き芋の味わいとさつまいもが本来持つ、滑らかな舌触りが魅力で、冷やしても、温めても楽しめるのがポイントです。どちらかというとねっとり系の品種の「紅はるか」や「安納芋、しっとり系の品種の「シルクスイート」を使うと、ねっとり・しっとりとした味わいが更に際立つテリーヌになるはずです。専門店やパティスリーではどちらかと言うと高級スイーツとして販売されることが多いスイーツでもあります。

焼き芋テリーヌを作ってみた

シルクスイートの焼き芋(マルエツ)

マルエツの焼き芋を皮を剥く

まずは、マルエツで買った焼き芋の皮を剥きます。皮には蜜が溢れていて所々に蜜で出来たシミが出来ているので、手で剥いてしまったほうが早いかもしれません。両端だけ包丁でカットすることを忘れずに。

シルクスイートの焼き芋でペーストを作る

焼き芋をヘラで潰す

焼き芋でペーストを作る

まずは、焼き芋でペーストを作っていきます。物凄く柔らかい焼き芋なのであっという間にペーストになっていきます。

焼き芋ペーストにバターを加える

焼き芋ペーストにバターを混ぜる

焼き芋ペーストにバターを入れて混ぜていきます。

グラニュー糖を入れて混ぜる

次にグラニュー糖を入れて混ぜていきます。

牛乳を入れて混ぜる

そして、牛乳を入れて混ぜていきます。

卵黄を入れて混ぜる

卵(卵黄)を入れて混ぜていきます。

ベーキングパウダー、薄力粉を入れて混ぜる

ベーキングパウダーを入れ、最後に薄力粉を入れて混ぜていきます。ポイントとコツは、材料をまとめて入れて混ぜないこと。最後に薄力粉を入れることです。薄力粉を最後に入れるのは、混ぜすぎるとグルテンが発生してしまい、固めになったりボソボソになったりしてしまうので注意が必要です。

容器に焼き芋テリーヌの生地を入れる

専用の容器に流し込んでいきますが、作った生地が若干、ゆるいので搾り袋があるのであれば搾り袋に入れてから容器に搾っていった方がスムーズで簡単です。

焼き芋テリーヌの生地を入れた容器をトントンと底を机に叩く

焼き芋テリーヌの生地を容器に流し込んだ後、底を机に数回、トントンと底面で叩くようにすると流し込んだ生地が詰まっていきますので、この作業もお忘れなく。

角切り焼き芋を上部にトッピングする

生地を容器にセット出来ましたら、生地の上部に焼き芋を角切りにしたものをトッピングしていきます。中心部に乗るくらいの量が良いかもしれません。

185℃で50分、焼く

次に焼成をしていきます。コンベクションオーブンでスチームを出しながら焼成方法がベストですが、スチームが無いオーブンでは、鉄板(受け皿)に、水を入れて、スチームの代わりにします。この状態で185℃で約50分、焼いていきます。通常のオーブンでの焼成時間より蒸し焼きに近い焼成方法なので時間が多少、かかってしまいます。

焼き芋テリーヌの焼き上がった状態

焼き上がった状態はこんな感じです。ここから少し、凹みますので粗熱が取れたら、そのまま冷蔵庫へ入れて、余計な水分が蒸発するのを防ぎます。

焼き上がった状態の焼き芋テリーヌの断面

焼き上がった状態の焼き芋テリーヌをカット

粗熱をとった状態でカットしてみるとこんな感じで、まだ、ねっとり感があまり出ていない状態です…が…焼き芋の香りとバターの香りがたまりません。

焼成後、2時間冷やした焼き芋テリーヌ

粗熱を取り、冷蔵庫に2時間程度、入れたものがこちら。カットしてみると、生地が詰まっているのがお分かりになると思います。こちらで完成になります。

焼き芋テリーヌを食べてみた

焼き芋テリーヌを食べてみた

最後の粗熱を取ってから2時間程度、冷やすというのが少し時間がかかりますが、比較的、簡単に作れるのも嬉しいかもしれません。ひとくち、口に含むとねっとりとした食感がまず、感じることができ、シルクスイートの焼き芋の香りがかなり強く感じることができ、バターの香りもたまりません。焼き芋好きな人にたまらない…スイーツです。焼き芋、バター。最強の組み合わせで、食感がねっとり…紅はるかや安納芋のようなねっとり系品種なら更に、ねっとり食感が増すように思えました。上に乗せた焼き芋を角切りにしたトッピングですが、焼き芋を二度焼き(湯煎焼き)したことで、甘さが強く、食感も湯煎焼き独特の柔らかさと滑らかさが出ていて美味しかったです。

まとめ

スーパーで買える焼き芋は、今や専門店に引けを取らない品質にまで進化しています。その背景には、専用の焼き芋オーブンの導入や品種の多様化があり、「紅はるか」や「シルクスイート」といった甘みとねっとり感が際立つ品種が日常的に楽しめるようになりました。特に、マルエツの焼き芋は190円という価格で、ふっくらとした食感と自然な甘さが人気を集めています。買い物ついでに手軽に購入できる点も大きな魅力です。

自宅で作ろう!焼き芋テリーヌ

こうした焼き芋を使って家庭でスイーツを楽しむということも手軽で簡単に作れることで人気になっています。その中でも焼き芋の香りや食感をたっぷり楽しめる「焼き芋テリーヌ」は、焼き芋本来の甘さや風味を活かし、バターや卵を加えることで、濃厚でしっとりとした贅沢な味わいを楽しめます。余った焼き芋を活用する方法としても最適で、特別な道具を用意する必要もありません。スーパーの焼き芋の可能性を最大限に引き出すアイデアが詰まった記事を参考に焼き芋の美味しさを更に広げてみてはいかがでしょうか?