これは絶対にうまいやつ!SNSで話題の焼き芋スモアを作ってみた!【結論→】予想以上の美味しさ!過去一番!家族にも大好評~溶けたチョコ、ねっとり焼き芋、溶けたマシュマロ、たまらん!

バレンタイン、ひな祭り、ホワイトデー、なにかとお菓子を作る機会が多くなるこの時期。ついつい材料を買いすぎて余らせてしまったり、何を作ろうか迷ってしまったり、みなさんはそんな経験はありませんか?できれば、簡単に美味しいお菓子が家で作れたら、それが一番ですよね。欲を言えば、ワクワクするような、SNS映えするような見た目であれば言うことなしでしょう。今回は、そんなお菓子作りに対するすべての欲求を満たしてくれる、焼き芋を使ったお菓子、話題の「焼き芋スモア」をご紹介します。最初に言ってしまうと、これまで家で作ってみたさつまいもスイーツの中で、最も家族に好評でした。

スモアとは?

今回ご紹介する「スモア」とは、アメリカやカナダではキャンプファイヤーの定番となっているお菓子です。火で炙ったマシュマロとチョコレートを、クラッカーやビスケットで挟んで食べるのです。スモアは、サモアとも呼ばれることがあり、その語源は「Some more(S’more)=もっとちょうだい」にあるようです。キャンプファイヤーなどで食べた人が、あまりの美味しさにおかわりを求めずにはいられない、そんなお菓子なのです。アメリカでは、1920年代の書物でスモアの存在が確認できるようですが、日本へ伝わったのは、戦後に米軍基地内のガールスカウトと交流した際にスモアを食べた、という話があるようです。近年話題になっているスモアは、日本での歴史も意外と古いものなのですね。ちなみに、アメリカでは8月10日がスモアの記念日(National S’mores Day)ですが、日本でもそちらにならって、マシュマロメーカーである株式会社エイワの申請によって8月10日がスモアの日に認定されています。

材料は3つだけ

スモアがどういったお菓子なのかをわかっていただけたところで、焼き芋スモアに使用する材料をご紹介します。

【材料】

  • 焼き芋 1本
  • チョコレート 適量
  • マシュマロ 適量

材料は、こちらの3つのみです。つまり、本来のスモアで使用するクラッカーやビスケットの代わりに、焼き芋を使用するのが「焼き芋スモア」というわけです。マシュマロとチョコレートは、できれば焼き芋を覆いつくせるぐらいの量があれば言うことはありません。チョコレートはあまり厚みがないほうが溶けやすく、焼き芋スモアの調理に向いていると思います。味はミルクチョコレートでもビターチョコレートでも、お好みでどちらでも良いでしょう。今回は、ミルクとビター両方のチョコレートが家にあったので、半分ずつ使ってみました。

それにしても、甘い焼き芋にチョコレート、さらにはマシュマロまで加えてしまうとは、なんて悪魔的、背徳的、罪深いスイーツなのでしょう。さつまいも界のラーメン二郎と言っても過言ではないかもしれませんね。材料は適量と紹介しましたが、チョコレートもマシュマロも、「マシマシ」でいただきましょう。

超絶簡単!作り方はこちら

それでは、焼き芋スモアを作ってみましょう。使用する機器や材料によって調理時間は異なると思います。筆者はオーブンを使用しましたので、参考にしてみてください。

1 焼き芋を半分に割って広げる

これからチョコレートやマシュマロを乗せるための土台作りです。筆者は焼き芋を手で割りましたが、キレイに割りたい場合は、包丁を使いましょう。なお、用意した焼き芋は、完全に冷めた状態のものです。

2 チョコレートを焼き芋の上に乗せる

半分に割って広げた焼き芋に、まんべんなくチョコレートを乗せましょう。板チョコの場合は割った方が良いと思います。筆者は、焼き芋の左半分にミルクチョコレート、右半分にビターチョコレートを乗せてみました。

3 チョコレートが溶けるまでオーブン(トースター)で加熱する

筆者はオーブンを使用し、予熱なし500Wで8~9分ほど加熱しました。ミルクチョコレートよりもビターチョコレートの方が厚みがあったため、溶けだすのに時間差が生じ、5分の加熱後に追加で3~4分ほど加熱しました。チョコレートが焦げないように、様子を見ながら調理しましょう。

4 焼き芋をオーブンから取り出し、マシュマロを乗せる

火傷に注意しながら焼き芋をオーブンから取り出したら、その上にマシュマロをまんべんなく乗せます。温められたチョコレートの香りがたまりません。

5 マシュマロに焼き目が付くまでオーブン(トースター)で加熱する

チョコレートを加熱した際の予熱がオーブンに残っていたので、500Wで3~4分ほどの加熱で調理が完了しました。マシュマロは焦げやすいので、注意が必要です。予熱がある分、より慎重になって様子を見ながら加熱しましょう。マシュマロに程よく焼き目が付いたら、ついに焼き芋スモアの完成です。

予想以上の美味しさ!

完成品がこちらです。いかがですか、この圧倒的ヴィジュアル。数あるさつまいもスイーツの中でも上位に入る見た目だと思いませんか?個人的には、日焼けしたボディビルダーの腹筋(シックスパック)が連想されます。焼き目のついたマシュマロは、なぜこんなにも美味しそうなのでしょうか。カリッカリに焼けた表面を割ると、中から熱々に溶けたマシュマロが流れ出します。さらには、溶けたチョコレートと、ねっとりした焼き芋が三位一体となって、混沌の様相を呈しています。そして、この混沌が生み出す味の誘惑には、誰も抗うことはできないはずです。

ミルクチョコレートを塗した「甘々」な部分も、ビターチョコレートによって少し味の締まった部分も、どちらも甲乙つけがたし。驚くべきは、マシュマロとチョコレートという甘いお菓子に囲まれた状況でも、焼き芋がきちんとその存在感を示しているということです。あらゆるものを受け止められる焼き芋の器の大きさを、あらためて感じることができるでしょう。

万が一、食べきれず残ってしまったとしても、その時はもう一つの楽しみ方がありますのでご安心ください。冷めてチョコレートが固まった焼き芋スモアは、アツアツの時とはまた違った食感が生まれて、私たちを楽しませてくれるのです。

まとめ

さつまいも好きのみならず、スイーツ好きなら一度は試すべき、素晴らしい焼き芋スモアのご紹介でした。焼き芋、チョコレート、マシュマロの3つの材料だけで簡単に作れて、食べた人を虜にする甘さと、映える見た目を兼ね備えた、まさに最強スイーツです。食べる前は、チョコレートが強すぎるのではないかと思いましたが、焼き芋がきちんと存在感を示していて、焼き芋のおかげで食べる手が止まらない、止められない、そんな印象でした。逆に言えば、それこそが焼き芋スモアが悪魔的である所以なのかもしれません。ひとまず今日だけはカロリーを気にせず、皆さんも一緒に焼き芋スモアを楽しみましょう。