9月~12月の収穫時に、選別して大切に保管していた種芋。種芋は、傷まないように腐らないように特別な方法で18~25℃で保管され、1月~3月に土に埋め、いわゆる「ふせ込み」作業が始まります。ビニールハウスの中の「ふせ込み」から始まり、マルチを張り、ミニトンネルを作り、灌水を数日置きに行い、毎日温度管理し、芽出しをします。芽出しとは、種から芽が出てきて、マルチにあたって枯れないように、芽をマルチの外に出してやる作業のことを言います。
今年も4月から定植がスタート
採苗班
ビニールハウスで成長した「安納芋」「芋乙女」「福むらさき」の苗を、葉から葉を1節とし、5節でカットします。これが「採苗」です。5節といっても、種類によっては、節と節の間隔もそれぞれ違います。5節でも、長さが必要で、短いと、定植した時に土の中で活着できず、枯れてしまう原因にもなるからなのです。採苗も2回目、3回目になりますと、2股、3股と、苗が成長してきます。その判断もなかなか難しいのです。簡単に採苗するのではなく、5節で採苗し、長さを調整して、どのくらいの長さで切って、2股3股をどう採苗する?とか。
実は、簡単そうに見えてもなかなか難しい作業で、毎年、考え抜いて行っているのです。
定植班
採苗班が切った苗をコンテナに入れ、軽トラックで畑へと運搬され、「サスケ」という道具を使用し、専用の台車に乗って、苗と苗の間隔を25センチ程度、開けて、定植をしていきます。畑の状態によって、サラサラの土の畑もあれば、固まりがゴツゴツとした土の畑もあります。
畑の面積も畝の数も長さも様々なので、自分の足で蹴る台車がスムーズに走る場所もあれば、ガッタンゴットンと動きが悪い時もあります。定植した苗が活着し、大きく育ってくれることを願いながら、皆頑張っています。
灌水班
定植した苗は、雨がしばらく降らない場合、毎日のように灌水します。細いホースを引っ張り、1列1列、1本1本の苗に水を飲ませるように愛情込めてかけていきます。
私たち人間に家があるように、さつまいもの苗にはビニールハウスという家の中で育ち、採苗する前には、寒暖差に耐えられるように、風を通してから、畑という家に移動させます。そして、畑という新しい家で、水を飲み、どんどん大きくなって行くのです。その間、大切なさつまいもたちに沢山の栄養が届くように、定植後は、草払いや草取りも始まります。
夏が過ぎ去ると
今シーズンの定植もスタートしたばかりです。これからの5月、6月と暑さもどんどん増して行きます。さつまいも苗の成長を見守りながら、アグリ・コーポレーション畑班は日々頑張っているのです。今年も、梅雨が終わり、夏が過ぎ去った後の9月~12月の収穫が、とても楽しみです。
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