もうすぐクリスマスですね。この季節が一年の中で一番好きです。大人も子供も、12月に入ると心が浮き立ち、気分がそわそわしてきます。街中が華やかな装飾に彩られ、クリスマスソングが至る所で流れ始めると、いよいよ年の瀬を感じます。五島では、都会のように見上げるほど大きなツリーがそびえる広場や、イルミネーションで輝くロマンチックな並木道は近くにはありませんが、地元の各地区ではそれぞれ工夫を凝らしたイルミネーションが飾られています。教会のイルミネーションや住宅街の家々がライトアップされたり、小さな公園に手作りの装飾が施されたりと、街全体が温かい光に包まれます。そうした風景を家族や友人と一緒に散策し、冬の夜を楽しむのが毎年の恒例行事となっています。本記事では五島のイルミネーションが行われている場所やイルミネーションの内容が分かります。この記事を参考にイルミネーションを見学しにドライブなんて良いかもしれませんよ。
クリスマスイルミネーションとは?
クリスマスが近づくとキラキラと光る冬の風物詩的なイルミナーションが登場してきます。このクリスマスイルミネーションは、クリスマスの季節に合わせて街や建物、公園、商業施設などを彩る光の装飾のことを指しています。主にLEDライトや電球を使って、多彩な色やデザインで装飾し、冬の夜を華やかに演出します。これらのイルミネーションは、家族や恋人とのお出かけスポットとして人気があり、多くの都市で大規模なイベントやライトアップが行われます。最近ではSNSに投稿する為に、イルミネーションを訪れる方も多いみたいです。このクリスマスイルミネーション、日本で一般的になったのは1980年代以降です。バブル経済期に入ると、商業施設や都市部での大規模なイルミネーションが盛んになり、最初の大規模なイルミネーションイベントの一つとして、1985年に神戸市で始まった「神戸ルミナリエ」が挙げられます(ただし、神戸ルミナリエは1995年の阪神・淡路大震災の追悼と復興を目的に始まったため、正確には少し後の時期です)。これ以降、全国各地でクリスマスシーズンに合わせたイルミネーションイベントが開催されるようになっています。そんなクリスマスイルミネーションですが五島ではどうなのでしょうか?
五島のクリスマスイルミネーション
五島はキリスト教の信仰が深く、美しい教会やカトリック系の保育園がクリスマスシーズンには特に華やかなイルミネーションで彩られます。その中でも特におすすめしたいのが、歴史や信仰の深さが感じられる2つの教会です。
カトリック福江教会
まず1か所目として挙げられるのが、五島市の中心部に位置し、多くの信者が集う福江教会です。建物全体が温かい光で包まれ、屋根から垂れ下がる無数の電球が夜空を美しく照らしています。また、正面玄関にあるステンドグラスの繊細なデザインがイルミネーションの光により一層際立ち、幻想的な雰囲気を楽しめます。さらに、敷地内や植木にも様々な装飾が施され、訪れる人々を明るく迎え入れる魅力的な空間が広がっています。
カトリック福江教会
長崎県五島市末広町3-6
カトリック浦頭教会
もう1つのおすすめスポットは、奥浦町にある浦頭教会です。この教会は隣接する保育園とともに小高い丘の上に位置しており、その独特なロケーションも魅力の一つです。丘へ続く道にはイルミネーションで飾られたアーチが並び、訪れる人々を幻想的な世界へと導きます。そのアーチを抜けた先には、静かで神秘的な教会の空間が広がり、特に注目したいのはブルー系の柔らかな光で包まれたマリア像です。その優しい輝きが心を癒し、静寂の中で心安らぐ時間を過ごせます。教会周辺には道路沿いに大きな駐車場も整備されており、車で訪れても気兼ねなく楽しめる点が魅力的です。夜景やイルミネーションをゆっくりと眺めたい人にはぴったりの場所で、特にカップルにとってロマンチックなひとときを過ごせるスポットとしておすすめです。
カトリック浦頭教会
長崎県五島市平蔵町2716
白良ヶ浜万葉公園
次にご紹介したいのは、地元への愛情をイルミネーションに込め、地域活性化に力を注いでいる三井楽町の団体の取り組みです。特に注目したいのが、毎年見事な装飾が施される三井楽町万葉公園駐車場のイルミネーションです。この飾り付けを手がけているのは、三井楽わっかもん会という若者たちの地域団体で、そのメンバーは総勢30名以上にのぼります。漁師や農家、公務員、建設業、飲食業などさまざまな職種の人々が集まり、地域を盛り上げる活動に熱心に取り組んでいます。中には現在は別の地区に住んでいるものの、三井楽出身という理由で参加しているメンバーもいるほど、地元への愛情が深い団体です。彼らは奉仕活動や祭りの企画など多岐にわたる活動を行いながら、イルミネーションの設置にも力を入れています。今年の飾り付けは12月4日に行われ、大工さんを中心に地元の人々が協力して仕上げました。特に特徴的なのは、電球をホースに入れて文字を作る恒例のデザインです。昨年は帰省者を温かく迎える「おかえりなさい」というメッセージが掲げられていましたが、今年は「ハッピーエンド」というユニークな言葉が選ばれました。このメッセージに込められた思いを想像するだけでも心が温まりますね。
三井楽町のイルミネーションは地域の魅力を象徴する存在で、毎年多くの人が訪れる人気のスポットとなっています。この美しい光のアートは1月中旬まで楽しむことができるため、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
白良ヶ浜万葉公園
長崎県五島市三井楽町濱ノ畔
白石地区
次にご紹介するのは、お隣の岐宿町川原にある白石地区の芝生公園のイルミネーションです。この地域の飾り付けを手がけているのは、「白石なまこ会」という地元のお年寄りたちのグループです。この地区は穏やかな湾に面し、漁船の停泊所が点在する美しい場所ですが、近年では過疎化が進み、小学生のいる家庭はわずか1軒となってしまいました。それでも、そのたった1人の子どもを地域全体で温かく支えようとする心意気がこの地区の魅力です。「白石なまこ会」はその子のためにスクールバスのためのバス停を手作りしたり、地域の憩いの場として公園を整備したりと、地元を思いやる活動を積極的に行っています。芝生公園のイルミネーションもその延長線上にあり、地域に明るさと温かさを届けるものとして親しまれています。漁船が穏やかに停泊する湾を背景に、色とりどりの光が夜空に輝く光景はとてもロマンチックで、訪れる人々の心を癒してくれるでしょう。
白石地区の芝生公園のイルミネーションは、地域の温かさを象徴する素晴らしい取り組みです。そのきっかけとなったのは、建設業を営む橋本会長さんが「孫に喜んでもらいたい」という思いで始めた飾り付けでした。最初は家族のための小さなものだったこのイルミネーションが、口コミで評判となり、今では少しずつ訪れる人々が増えるようになったのです。湾を見下ろす公園に広がる光の装飾は、周囲の静けさと相まって幻想的な雰囲気を醸し出しています。地域の人々の協力で少しずつ進化を遂げたこのイベントは、訪れる人にとっても心温まるひとときとなっています。また、白石地区だけでなく、三井楽町の万葉公園イルミネーションと合わせて観賞する人も増えてきました。両方を巡る夜のドライブコースは、地元の人々にとっても、観光で訪れる方々にとっても特別な楽しみ方として広がっています。
白石地区
長崎県五島市岐宿町川原
旧奈留小学校
長崎県五島市奈留町浦1750-3
個人宅も熱い!?クリスマスイルミネーション
岐宿町では毎年、個人宅によるイルミネーションが通りを華やかに彩り、車で通りかかる人々の心を和ませてくれます。その中でも特に注目したいのが、同じ並びにある2軒の家です。一つは岐宿町岐宿にある民宿あびるの目の前、荒木建設の荒木さん宅。そしてもう一つはそこから福江方面に数百メートル先にある、長尾住器さんの事務所兼ご自宅です。この2軒は、毎年それぞれの個性あふれるイルミネーションを飾り付けており、地元の冬の風物詩となっています。どちらが最初に始めたのかは謎ですが、見事な光の演出が通りを彩る様子は、まるでお互いに競い合っているかのようです。荒木さん宅では、庭木や建物の外観を活かしたきらびやかな装飾が特徴で、夜空に映えるその光景は、近くを通る人々に温かさを届けています。一方の長尾住器さんのイルミネーションも負けず劣らず魅力的で、光の配置やデザインに工夫を凝らした装飾が道行く人々を惹きつけます。地元では、この2軒のイルミネーションが毎年どんな仕上がりになるのかを楽しみにしている人も多く、勝手に「バトル」と称してその違いを楽しむ人もいるようです。どちらの家も、ただ美しいだけでなく、地域の冬の夜を明るく盛り上げてくれる存在であり、通りかかる人々に季節の喜びを感じさせてくれます。
今年も岐宿町の冬を彩る荒木さん宅と長尾住器さんのイルミネーションが見事な輝きを放っています。特に注目したいのは、荒木さん宅で新たに登場した手作りのツリーです。モミの木なのか杉の木なのかは定かではありませんが、手作業で作られたこのツリーは、丁寧に飾り付けられ、夜空の下でひときわ目を引く存在となっています。そのユニークさと温かみのあるデザインには、見る人を惹きつける魅力があり、今年の装飾の目玉と言えるでしょう。
最後にご紹介するのは、富江町にある「たっしゃかランド」のロビーで見かけた思わず笑ってしまう光景です。この施設はプールと温泉が楽しめる地元で人気のスポットですが、訪れた際に目に飛び込んできたのが、ロビーに置かれたクリスマス仕様のマネキンでした。豪華な装飾が施されているのですが、どこかユーモラスで、一度目にすると忘れられないインパクトがあります。都会から訪れた人がこれを見たら、一体どんな反応をするのかと考えると微笑まずにはいられません。特に小さな子どもたちは、この独特な雰囲気のマネキンを見て泣いてしまうかもしれないと思うほど、独創的でちょっと驚きのある演出です。
2024年五島クリスマスイルミネーション
今年の夏は猛暑を通り越して酷暑と言われる記録にも記憶にも残る夏だったことは、皆さんもよくお分かりだったと思います。秋はどこへ行ってしまったの?と思うくらい秋らしい秋は数日?程度だったような…最初は暖冬と言われていた今年の冬…実は例年並みの寒い冬になるとのことです。空気が冷えて乾燥してくると物凄く美しく見れるものの一つにクリスマス時期のイルミネーションではないでしょうか?今回も五島のイルミネーションの代表的な場所へ行ってきました。
白石地区
2022年でも紹介しました「白石地区」です。日本遺産に指定された「ともづな石」や、近くには五島南高校もある岐宿町川原の白石地区。ここ数年で移住者も少しずつ増えてきています。数年前にできた比較的新しい芝生公園のイルミネーション!水ノ浦のトンネルを抜けると湾を挟んで向こう側にキラキラと光るものがあります。今年もこの季節が来たと遠くからでもわかるから行きやすいです!
白石地区
長崎県五島市岐宿町川原
白良ヶ浜万葉公園
こちらも2022年でも紹介しました三井楽町万葉公園駐車場のイルミネーションです。毎年ここを飾ってくれているのは、三井楽わっかもん会という若者の団体です。わっかもん会は総勢30人以上もいる地域団体で、漁師、農家、公務員、建設業、飲食業、さまざまな業種の若者たちが集まって活動。
なかには違う地区に今は住んでいるけど三井楽の出身というだけでメンバーに入っている人もいます。奉仕活動やお祭りを企画したり、三井楽町を盛り上げています。大工さんが中心となって、今年は12月はいってすぐ制作、点灯を始めました。いつも、電球をホースに入れて光の文字をつくるのが恒例で、帰省する人たちに向けて、メッセージがつけられます。毎年これを楽しみにしています。去年は「ハッピーエンド」でした。今年は「ここはみいらく」、「冬たのしもう」でした。今年の夏はいつまでも続く猛暑だったので冬が嬉しくてこの言葉にしたんですかね(笑)毎年、毎年、色々増えてきてバラエティーに富んでいます。イルミネーションは毎年1月中旬まで見られます。
白良ヶ浜万葉公園
長崎県五島市三井楽町濱ノ畔
カトリック貝津教会
三井楽町の教会といえば三井楽教会が有名ですが、もう一つ貝津(かいつ)教会もあります。国道の左手には花壇に囲まれた聖母マリア像があり、そこから細い道に入ると、この教会に辿り着きます。貝津教会は1924年(大正13年)に建てられ、1962年(昭和37年)に改装されて現在の姿となり、今年10月で100周年を迎える歴史ある教会です。白壁の木造建築が美しく、ステンドグラスには信徒たちの祈りや思いが込められています。
周囲には民家が数軒あるだけで、山に囲まれた静かな場所に佇んでいます。近くには高浜海水浴場もあり、昼間はかすかに波の音が聞こえます。聖母マリア様に思いを馳せながら、教会のイルミネーションを静かにゆっくりと楽しみたい方にはぴったりの場所です。美しいステンドグラスや静かな雰囲気を味わいに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
カトリック貝津教会
長崎県五島市三井楽町貝津郷458
編集部が実際に見て、食べて、飲んで!美味しかったものを厳選!ばらかもん、舞いあがれ!の聖地として有名になった五島市のふるさと納税返礼品のオススメはズバリこれ!
地元の人、旅行で福江島へ訪れる人、出張で福江島へ訪れる人、夕食と同じくらい昼食、ランチを食べるのに…福江島のランチ情報まとめがない。「五島商店 佐藤の芋屋」の「福江島のこと」の記事の中にも多数のランチ、ディナー情報の記事があります。この「福江島のこと」の「ランチ情報」だけ抜き出してスピンアウトしたのが、「福江島ランチーズ」なのです。
アグリ・コーポレーションでは、現在、事業拡大につき新しい仲間を探しています。地元(長崎県五島市)の方をはじめ、地元以外の移住者、移住を検討されてる方、未経験者、大歓迎です。募集職種、ご応募時の問い合わせFAQ等、詳しくは専用ページにて掲載しています。お問い合わせや質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。