昔の農業と今の農業の違いとは?五島は魚だけじゃない!五島は米どころなのです!寒暖差で美味しいお米が出来るのを知っている?

私はアグリ・コーポレーションで仕事させていただいて3年目になりますが、途中で病気して休みました。でも、今では仕事ができるまで回復することができました。とても楽しい毎日を過ごしています。私は農家に生まれて、小さい頃から、祖父母に手を引かれながら、田んぼや畑などについていきました。大きくなるにつれて、いろいろな仕事をさせられるようになりました。とても嫌な気持ちでなりませんでした。私の小さい頃は、農業で生計を立てていたので、いろんなものを作っていました。特に、米、麦、芋など作っており、とても忙しい毎日でした。

昔の農業と今の農業

昔は、機械でする仕事を、牛がやっていたので、たまには近所の人たちの手伝いに行ったりもしていました。今では機械が耕作し、田植えをし、稲刈りをするようになり、農業が楽しい時代になりました。農業は3Kの仕事で毛嫌いされてますが、昔から比べるとだいぶ楽チンです。身体は昔の半分も使いません。もっともっと、今の若い人たちに農業の楽しさを味わってほしいです。作る楽しみ、食べる楽しみ、食べてもらう楽しみ。衣食住の中で一番重要な食を担う農業者は幸せだと思います。そして自然と触れ合う面白い仕事です。

今では、お父さんを亡くして、子供たちと米作りを楽しんでいます。ビーバーで草払いしたりして楽しいです。仕事が休みの時は、野菜作りや花作りをして過ごしています。自分で作った野菜やお米がテーブルに並んだときは、とても嬉しい気持ちになります。今は、新米を収穫し、毎日美味しくいただいています。美味しく食べられるのも、子供たちのおかげだと思っています。ジャガイモや大根を植えているので、仕事帰りに畑を見てから帰るのも楽しい今日この頃です。野菜の成長は自分の子供の成長のように嬉しい気持ちになります。これからもっといろいろな野菜を作って楽しみたいと思っています。

五島は魚だけじゃない!米どころの五島

昔は農家が多く、どこの家も田んぼを持ち、どこの地区も自分の食べる米を自分たちで作って食べていました。半農半漁の家もあったし、米とお魚を物々交換していたものです。機械化と田んぼの整備がすすむと食べきれない米は農協に出荷するようになりました。

しかし、現在は専業農家は減り、兼業農家が増え、週末農業で、重労働の種まきは農協にしてもらい、農協から苗を買って田植え機で植えるようになりました。稲刈りもコンバインと乾燥機の普及で、五島でもかけ干し米の風景は珍しくなってきています。

農業という事業

しかし、五島にいて当たり前のことが、都会の人にとってはうらやましいこともあるようです。それは、新米を農家から直接もらって食べられること。また、田んぼで作業した後に食べる塩おにぎりは格別ということ。玄米や籾で保管し、食べる分だけコイン精米機で精米して、いつでも精米したてが食べられる。

福江島には何か所かコイン精米機があるので便利です。五島では、にこまる、コシヒカリ、ヒノヒカリが主流なのですが、私のおススメは山内盆地でとれるミルキークイーンです。

もちもちで冷めても美味しいお米なのです。今では米を作る人より、スーパーで買う人が増えてきています。五島のお米を守るためにも、後継者の確保は急務です。農業はとにかく肥料、燃料、機械代がかかるので、全国的に若い就農者に対して手厚い補助金などで支援し、対策を講じているようですが、思うように集まっていない現実があります。農家へのお嫁さん不足も深刻な問題で、五島市が婚活事業を民間に委託するなど行政も色々な取り組みをしているのですが、、、。農業のイメージは、昔のイメージが定着していて、大変な仕事、つらい仕事と思われているかもしれませんが、昔と比べると機械化が1番進んでいる分野かもしれません。作業の大変さはありますが、以前のように苦しい、つらいは無くなってきていると思います。