鬼岳凧揚げ大会に初出店しました
5月3日、子どもの日を前に、五島のシンボルである鬼岳で毎年行われている「凧揚げ大会2024」に、アグリ・コーポレーションとして初めて出店しました!4月は雨が多かったものの、この日は快晴でした。風はあまり強くなく、出店者にとってテントを建てやすかったのですが、凧揚げにはもう少し風がほしいと感じました。10時からイベントが始まり、出店準備は9時からだったのですが、駐車場にはすでにお客さんの車が何台か止まっており、驚きました。出店者は車で山の中腹のイベント広場まで移動できます。素晴らしい景色に感動しながら、すでにお客さんがいるため急いで準備を開始。他の出店者やキッチンカーも次々に到着し、準備を進めていました。
今回の目玉商品は、2月のさつまいも博で作った安納芋コロッケです。この美味しいコロッケを五島の人々にも食べてもらいたいと考え、出店しました。また、子ども向けに流行のマシュマロ串も販売しました。子どもたちが主役の日ですからね(^^)
五島の凧揚げ大会
このイベントには、未就学児を持つ家族が多く来場します。五島には、男の子が生まれた際に名前入りのバラモン凧を贈る風習があり、こいのぼりの次に凧が子どもの日に挙げられます。私も子どもが小さい頃に何度か参加したことがあり、懐かしい気持ちになりました。
標高315メートルの鬼岳は、風が強く、障害物がないため凧揚げに最適な場所です。持参した凧や予約したミニバラモン凧を早速揚げる人々の姿が見られました。
また、お年寄りが昔遊びを教えたり、凧の塗り絵体験が無料で提供されるなど、皆さんボランティアで協力しています。レジャーシートやミニテントでくつろぎながら五島高校の吹奏楽部の演奏を聴く姿は、皆さん楽しそうでした。遠くへ旅行に行くよりも、家族でのんびり過ごす贅沢な時間だと思います。
昨年はコロナ後の初開催で多くの帰省客が集まり、駐車場が足りないほどの盛況ぶりでした。今年は駐車場や誘導員を増やし対策したことで、さらに多くの来場者が訪れました。五島商店佐藤の芋屋のインスタフォロワーさんの話では、「山の日より凧揚げ大会の日の方が鬼岳に登る人が多い」とのことでした(笑)。
確かに凧も初夏の風を受けて気持ちよさそうです。
安納芋コロッケ販売の成果はいかに?
12時頃になるとコロッケも順調に売れ始めました。安納芋のコロッケは珍しいと購入し、さらに追加で買ってくれたお客様もいました。おすすめはチーズ味で、十分なおかずとして楽しめます(^^)。ノンアルビールと一緒に食べる方がいて、羨ましく思いました。もちろん、福江島ランチーズの宣伝も行いました。出店者の中にまだ訪れていない店もあったため、取材の予約も取り付けることができ、知っている方に会えたのも嬉しいことでした。
発電機が使えずカセットコンロで揚げるアクシデントもありましたが、出店して良かったです。
鬼岳凧揚げ大会の終わりと伝統・文化の継承
13時を過ぎるとお客さんはまばらになり、片付けを始める業者もちらほら。私はゆっくりとランチを楽しみました。イベントが終わり、残ったお客さんは凧揚げを続けたり、山の頂上まで歩いたりしていました。(私は頂上に登る元気はありませんが)
その中で、特に大きな凧を揚げているおじさんがいたので、話を聞いてみました。大きな凧は、糸を引く力と風のタイミングが非常に難しく、見事に揚がってホッとしたと話していました。真っ逆さまに落ちると周囲に危険を及ぼしたり凧が破損したりするため、細心の注意が必要です。
空高く舞う凧は糸も長く、何本にも分かれた糸が一つに束ねられていました。
凧の上には特殊なビニールテープが張られ、これが振動することでバラモン凧特有の音が鳴るそうです。
近くには「凧の病院」と書かれた旗が立ち、ボランティアが凧の修理をしています。凧の保存会有志が糸切れや骨組みの竹ひごの折れを修理してくれるのです。このイベントはバラモン凧の文化を継承する場でもあります。テレビドラマ「舞いあがれ!」の影響で注文も続いており、凛々しいバラモンの顔が歌舞伎役者の絵のようで、外国人からも人気です。凧をどうやって発送するかが課題のようですが、バラモン凧の作家も減少しているため、この文化を絶やさないようにしたいものです。