テレビ朝日「相葉マナブ」トーストグランプリ1位の干し芋トーストを料理研究家が作ってみた!手順やポイントも

芋好きの間ではおやつといえば干し芋といっても過言ではない存在の干し芋ですが、実は全国放送で紹介され、芋好き以外の視聴者にも圧倒的支持を受けた激うま干し芋レシピがあることをご存知ですか?この記事では人気タレントさんたちも絶賛した干し芋のアレンジレシピを実際に料理研究家が試作。作り方と美味しさをレポートしていきます!

トーストグランプリ受賞「干し芋トースト」とは?

気になる干し芋の人気レシピとは一体どんなものかといいますと、自宅でも簡単に挑戦することが出来る「干し芋トースト」です。名前だけで既に美味しそうですが、ありそうで確かにコンビニでもパン屋さんでもなかなか見かけたことが無いのではないでしょうか。先ず、このコンビネーションに気が付いた方に拍手を送りたくなります。この干し芋トーストはテレビ朝日で毎週日曜6時からというゴールデンタイムに放送されている人気番組「相葉マナブ」で紹介されました。この番組は「ニッポンを元気に」を合言葉に元嵐の相葉雅紀さんが知られざる我が国の素晴らしさを学んでいく内容で、全国各地の魅力を実際に足を運んで紹介されています。

干し芋トーストは茨城県の特産品を使った料理として登場しました。ご存知のこととは思いますが、茨城県は全国ナンバーワンのさつまいもの産地です。特に干し芋に関しては国産のものだと9割以上が茨城県産ともいわれています。この番組の人気の1つはこのような全国の特産品を使った美味しいレシピを人気のタレントさんが実際に調理しながら紹介するところであり、干し芋トーストも相葉さんが調理されました。国民的スーパーアイドルも干し芋の美味しさを堪能されたのかと思うと感動です!しかし、感動的なのはこれだけでなく、番組の企画である「T-1」すなわちトーストグランプリにおいて数あるトーストの中から干し芋トーストが輝かしく1位を獲得したのです!有難いことに番組ホームページでは過去に放送したレシピも公開されていますので、料理研究家としては試す他ありません。

全国の視聴者がベスト・オブ・トースト選んだ味、そして相葉さんも絶賛された味とはどんな味なのでしょうか。早速レポートをお届け致します!

干し芋トーストの作り方

〈材料・1枚分〉

  • 食パン(6枚切り) 1枚
  • 干し芋 5枚
  • バター 10g
  • グラニュー糖 適量

①干し芋を1cm角に切る。

干し芋には色々な種類がありますが、特に指定はありませんでした。番組で使われているものを見ると平たいタイプのものが使用されているようです。スティック状のものや厚みのあるタイプのもので作る場合は、厚みを5mm程度にしてから1cm角にすることをお勧めします。干し芋は素材そのものの形状を生かして作っていることが多いため大きさもまちまちです。凄く長いものもあれば、逆に円形に近い小さめのものもありますので、5枚といっても大きく差が出やすいですが、枚数にとらわれず、まんべんなく乗せられる量を意識すると良いと思います。そんな自然の状態を生かしたところが干し芋の長所の一つでもあります。

②食パンに1の干し芋、細かく切ったバター、グラニュー糖を乗せる。

食パンは6枚切りを使ったレシピでしたが、他の枚数でも美味しく出来ました!バターを切るときは柔らかくなってからだと難しいので、固いうちに切り分けておくことをお勧めします。より均一にしたい場合はバターを全体に塗ってからトッピングを乗せると、全体のバターの濃度が均一にしやすかったです。10gで薄く伸ばして6枚切りの食パン全体にギリギリ広げられるくらいの量なので、もっとバターの風味が欲しい方は多めにすると良いでしょう。

グラニュー糖についてはご自宅にご用意の無い方も多いことかと思います。よく料理教室のレッスンでも「上白糖ではダメですか?」と聞かれますが、上白糖でもグラニュー糖の代用は可能です。グラニュー糖の方が若干焦げにくいといった点がありますが、見た目も味も殆ど同じなので問題ありません。適量とは意外と難しい表現ですが、基本的には全体にまんべんなくまぶすことを意味します。スプーンに乗せてまぶすと、グラニュー糖はサラサラとまぶせますが、上白糖の場合はしっとりしているため、なかなかスプーンから落ちません。上白糖の場合は指でまぶす方が適しているかと思います。干し芋自体とても甘いので、自然の甘みを生かしたい場合は少なめを意識するとより芋自体の味わいを楽しめ、ヘルシーな仕上がりになります。干し芋は加熱するとさらに甘みが増すのも美味しさのポイントです。

③オーブントースターで焼き色がつくまで焼く。

ここは特に温度や時間の設定はありませんでしたので、オーブンにあるトーストモードを使用しました。トーストモードが無い場合は200℃前後に予熱して、5分から10分程度焼くと良いでしょう。オーブンやトースターはものによって同じ温度設定でも火力が違うので、ご自宅でお使いの物の火力に合わせ、焼き色の様子を見ながら加熱時間を調節するようにしていただくと焼き過ぎ防止になります。特に今回のトッピングになっている砂糖やバターは焦げやすい食材なので、気が付いたら真っ黒こげだったということのないようご注意下さい。炙ると美味しい干し芋も流石に黒焦げには敵いません。

調理は3ステップで完了です!時間にしてトースターに入れるまで約3分、焼き時間を合わせても15分以内で完成するので、忙しい朝にもぴったりです。難しい工程もないので料理初心者の方やお子様とおやつ作りでも作りやすいと思います。

時短!美味しい!干し芋×バターは絶品

たった5分で焼き上がるとはいえど、待っている間の5分は長いこと長いこと。ピーという焼き上がりの音が鳴れば、いよいよお待ちかねの試食タイムです。溶けたバターが染み渡る干し芋たち、見た目だけでも既に美味しそうです!作る前から、干し芋とトーストという水分が少ないもの同士の組み合わせを聞いて、干し芋がこぼれ落ちてしまうのではないかということが気になっていましたが、そこは問題ありませんでした。全ての干し芋を余すことなく口に運べてほっとします。そして気になるお味はといいますと、干し芋が加熱された深い甘みとバターの風味が合わさって干し芋の美味しさが格段にアップしています!

干し芋がバターと合わさるとこんなに美味しいとは。食パンの存在が過度な甘味を抑えてくれているので、予想以上に甘すぎず、とても食べやすいです。材料だけを見ると、随分と重そうな印象でしたが、あっさりと1枚食べることが出来ます。これぞトーストグランプリ王者の味、納得です。個人的には、この上に更にバニラアイスやナッツを乗せて楽しむのも美味しいのではないかと思います。是非お試しして見て下さい。