有機安納芋を輸出する!?海外商談をしてきた【2日目】巨大なスーパーマーケット、量販店の視察、カタール人の食へのこだわり、カタールで必要なこと、日本食はどう思われている?

今日は二日目の活動を書きたい。出張時のホテルで朝食は抜く私だが、それには理由がある。会食などでランチ・ディナーともに暴飲暴食気味になるので朝だけでも抜いておかないと出張太りをするからだ。そもそも朝ごはんを食べないことで困ることもない。

宿泊ホテル

二度寝、三度寝、四度寝を繰り返し、ついに6時に活動開始。9時30分集合なので、広い部屋でコーヒーを飲みながらゆっくり過ごす。宿泊するホテルは「マリオット アパートメントホテル」と名前にアパートメントとある通り、キッチン・洗濯機・電磁レンジ・トースターなど住まいとしての機能が充実している。昨晩に日本と勝手の違う洗濯機を利用したまま寝落ちしたが、何と乾燥までされていた。国内のホテルは経費削減でコーヒーや紅茶を置くホテルは減ったが、「マリオット アパートメントホテル」は充実している。スティックコーヒーと紅茶が4パックずつ完備され、朝のうちに全て消費した。現地の6時は日本時間の正午。LINEはいつもの通りガンガン入ってくるので、いつもの早朝と同じ。ゆったり読書タイムは短く、ドーハから日本へ報連相をしていた。亜細亜大学の教授から、五島市(福江)の課題解決の研究のため来島したいと連絡をうける。市役所、県庁、関係機関に問合せところ、口をそろえて株式会社アグリ・コーポレーションを推薦していただいたことに「ほっこり」した気持ちになれた。

二日目

二日目は二軒のスーパーマーケット、量販店の視察。カタールのさつまいも事情はエジプト産、トルコ産(4リヤル:160円/kg)が販売されていた。

美味しさの感覚は主観になるが前者2国は味が薄く固いようだ。買い物をする量をみると、業務用と思っていたが、アラブの一世帯の人数は約10人~なので一回で購入する量が並ではないことを知った。

今日の二軒のスーパーは価格帯で表すと、ロピア(関東)・コノミヤ(関西)と理解できる。イチゴ事業をみると、エジプト産(6リヤル:240円/pac)。固くて酸っぱい。これを日本で販売するとクレームの嵐だろう。見た目からわかる品質であった。モロッコ産(12リヤル:480円/pac)。エジプト産の後に食べたのでマジック的な食味になったが…。

ランチは、カタールの輸入業者であるコスモ石油子会社のMUSASIの伊藤氏ご推薦の日本食レストラン「SPICE MARKET」へ行った。値段はコースで300レアル:12,000円。

カタールにおける日本産の輸入はMUSASHIが一手に引き受けているようだ。それは、独占しているというより、JAPAN需要が低いことが背景にある。

サラダ、お刺身、牛肉、お寿司。魚種がサーモン、マグロ、海老と青魚が好きな私には重たかった。伊藤氏はポルトガルでマグロの定置網の漁業の経験もあり、マグロは回遊魚であり、ポルトガル近海が産卵の出入り口で、漁獲規制の話、大西洋と太平洋の生存数が乖離しているなど楽しい会話ができた。ポルトガルでマグロの定置網式が浸透した背景には、日本漁業の細やかな技術が背景にあるようだ。定置網で使用する網は丈夫で軽いことが高い品質になる。通常、網目の結び目は太くなるが日本式はこのような感じではなく細くて丈夫のようだ。マグロのマイナス60℃の冷凍船の技術は日本の独占であり、日本を出発し、漁獲したマグロを冷凍倉庫にいれるのではなく、遠洋しながら船で冷凍させて世界を一周してそれぞれの国に荷下ろしするとのこと。しかし、その技術も中国が進出し寡占状態になっている。マグロ漁業の船員はインドネシア人が多いが、スエズ運河には今なお海賊が出没するためイギリスの傭兵と契約するなど話がつきない。

ここに、私が情報収集したカタール事情を書きたい。

  • 人口200万人 うちカタール人20万人。外国籍はインド、フィリピン、タイが主。
  • カタール人は保守的であり、見栄っ張りな性格でもある。車は20%以上のシェアでラウンドクルーザー。
  • 食事へのこだわりは強くなく、野菜は消費量は少ない。生魚・豚肉は禁止。
  • 最近、来日するのにビザは不要になった。
  • 英語は必須
  • 政治色としてパレスチナを支援。局地的には反アメリカである全方位外交。簡単にいうと八方美人外交でもある。
  • 油田ではなくガス田。
  • 男女の出会いは、昔はお見合いであったが最近はマッチングアプリ
  • 日本食レストランは100軒ほどあるが、大半がなんちゃって日本食レストラン。