さつまいもの希少品種はあるの?市場流通しないさつまいもの品種とは?

さつまいもが大好きな皆さん(私も含む)、さつまいもの一般的な品種だけで満足していませんか?さつまいもには、栄養豊富で美味しい希少品種が多数存在します。しかし、市場にはなかなか出回らず、その価値を知らない方も多いのではないでしょうか?。本記事では、そんな希少品種の魅力に迫ります。たとえば、さつまいもマニアの間で話題の「ふくむらさき」や、オレンジ色が特徴的な「ハロウィンスウィート」、鹿児島限定の「マロンゴールド」、そして幻の品種「蔓無源氏」。それぞれの特徴と美味しさを知ることで、さつまいもの新たな楽しみ方が広がります。本記事を最後まで読むと、希少品種のさつまいもが持つ魅力や、その入手方法、楽しみ方がわかり、次にスーパーやネットショップで希少品種を見かけた時に、迷わず手に取る&ポチることができるでしょう。新たな味覚体験を求めるあなたにぴったりの情報が満載です。一般的に流通している品種のほかに、珍しい品種も沢山育てられています。どんな品種があるのか、それぞれ特徴をまとめてみました。では行ってみましょう!

マニアの間で話題「ふくむらさき」

ふくむらさき-01

さつまいもマニアの間で話題になっているのがフクムラサキです。2021年に新種のさつまいもとして登録されました。そのため、まだ市場に出回る数がとても少なく、希少品種としてマニアのみならず、一度は食べてみたいさつまいもとして話題を呼んでいます。

ふくむらさき-02

さつまいもは中身が黄色っぽいのが一般的ですが、フクムラサキは鮮やかな紫色をしています。そのため、そのまま焼いたりふかしたりして食べるだけでなく、スイーツづくりに使うことで、味も見た目も楽しめるさつまいもです。口当たりはしっとり、上品な甘さがフクムラサキの特徴で、口の中に優しい甘さが広がります。フクムラサキは栄養価が高いことも特徴的で、βカロテンやビタミンCを豊富に含んでいるため、さつまいもマニアのみならず、健康志向が高い方たちも注目している希少品種です。

話題沸騰中の「ハロウィンスウィート」

ハロウィンスウィート-01

名前からピンと来た方もいるかもしれませんが、ハロウィンスウィートは果肉の色がオレンジ色で、味わいもかぼちゃのような風味を感じられる品種です。他には類を見ないさつまいも、ということで話題の新しい品種として注目を集めており、誰もが一度は食べてみたいと思うこと間違いありません。果肉の見た目がかぼちゃと同じぐらい鮮やかなオレンジ色をしていることから、βカロテンが豊富に含まれていることがわかります。

ハロウィンスウィートは上品な甘さが特徴的で、舌触りはとてもなめらかなので、そのまま焼き芋として食べてもじゅうぶんさつまいもの美味しさを堪能できます。焼き上がった直後にかぼちゃのような香りがほのかに漂うのも、ハロウィンスウィートの魅力のひとつです。

ハロウィンスウィートは早生品種であるため、いわゆるさつまいもシーズンと言われている時期よりも少し早めに味わえる品種ではありますが、まだ生産量が少ない希少品種なので、限られた流通ルートのみで入手可能です。

限られた地域限定で生産「マロンゴールド」

マロンゴールド

マロンゴールドは、鹿児島県内のみで生産されている希少品種です。テレビで取り上げられたことがきっかけとなり、瞬く間に人気急上昇の希少品種となりました。プレミアムな価値がついているものの、値段はそれほど高額ではないため、どなたでも手軽に購入可能なのでご安心くださいませ。

マロンゴールド-02

ホクホクした触感が、まるで栗に似ているため「マロンゴールド」と名付けられました。外の皮は一見ジャガイモのように見えるものの、果肉は黄金色で、熱を入れるとさらにキラキラと美味しそうな輝きを放ちます。ほっとする甘さはとても繊細で、子供から大人まで親しまれる品種と言えます。限られた地域でのみ生産されているため、市場に出回ることはとても稀です。もしもスーパーなどで運よく見かけた際には、ぜひ手に取ってみてください。

幻のさつまいも「蔓無源氏(つるなしげんぢ)」

蔓無源氏(つるなしげんぢ)出典:自然村の美味しいブログ

蔓無源氏(つるなしげんぢ)という品種のさつまいもがあります。あまり聞きなれない名前なので、初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。日本のさつまいもには在来品種が8種類存在しています。この蔓無源氏(つるなしげんぢ)は、その在来8品種のひとつであり、幻のさつまいもと呼ばれています。蔓無源氏(つるなしげんぢ)は、かつては明治時代や大正時代に、広く一般的に親しまれていた品種でした。ところが、政策流通の影響から規制されてしまい、栽培される機会が失われてしまいました。その時代から比べると現代の気候が変わってしまったことから、当時と同じように栽培しようとしてもなかなか難しいのが現状です。品種改良されたさつまいもが主流になっているのは、現代の気候に合わせ育てやすいさつまいもを、市場にたくさん流通させるためでした。

それでも幻のさつまいもを復活させたいということから、わずかに残っていた10本の苗を大切に育てて復活させることに成功しました。たった一人の専属農家が育てていることも、幻と呼ばれる理由のひとつかもしれません。現在市場に出回っているさつまいもの中で、特にでんぷんの含有率が高いものは、蔓無源氏(つるなしげんぢ)が親である可能性が高いことが分かっています。もしどこかで蔓無源氏(つるなしげんぢ)に出会えたら、それはとてもラッキーな出来事と言っても過言ではありません。

さつまいもの希少品種まとめ

さつまいもの希少品種

日本には、希少価値のある品種のさつまいもがこれほどたくさん存在しています。市場に出回っているさつまいもも充分美味しいですが、希少品種のさつまいもはそれぞれ独特なおいしさを持ち合わせています。本記事ではさつまいもには、一般的に流通している品種以外にも、多くの希少品種が存在するということを書いてきました。これらの希少品種は、それぞれ独特の風味や栄養価を持ち、食卓に新たな楽しみを提供します。たとえば、紫色が美しい「ふくむらさき」、かぼちゃのような風味を持つ「ハロウィンスウィート」、栗のような食感が楽しめる「マロンゴールド」、そして幻と呼ばれる「蔓無源氏」などが挙げられます。これらの希少品種を手に入れることは簡単ではありませんが、その価値は十分にあります。ネットショッピングなどで見かけた際には、ぜひ試してみてください。希少品種のさつまいもを味わうことで、普段とは違う美味しさと栄養価を楽しむことができるはずです。新たなさつまいもの世界に一歩踏み出し、食卓を豊かにするための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。希少品種のさつまいもの味や見た目を実際に知っていると「さつまいも通」に一歩近づくことは間違いなしです。私も最初に「ふくむらさき」を見た時は、驚いきました。そして食べてみて「ねっとり甘い」ということを知り、紫芋にこんなにねっとり甘い品種があるんだ~と誰かに話したくなったくらいです。さつまいもの品種はこれからも人気のある品種は、広く大きくなっていくはずですが、こんな希少品種の世界もまた楽しいものです。