11月5日は3連休の最終日で、マラニックの開催日でした。マラニックとは何?と思った方もいらっしゃると思います。マラソンとピクニックを合わせた造語で、景色や食を楽しむゆったりとしたスポーツイベントです。今回五島市では80㎞と26㎞のコースがあり、 アグリ・コーポレーションからも佐藤社長を筆頭に若手メンバー中心の9名で26㎞に挑戦することになりました。参加は無理でも応援には行きたいと思ってましたが、同日1泊2日で俳句仲間の先輩2名が観光&吟行(句を詠むためのネタ探しの旅)へ訪れる事になっており、福江港へ朝9時にお迎えに行くスケジュールでした。
マラニックのペースは速すぎる
マラニックのスタート時間は中央公園陸上競技場に8時。港近くの場所だったら時間内に応援できるかも!と手作りパネルを携えて、アタリをつけ待機していたところ、先頭グループはかなりのスピードで走り抜けて行きました。思ってたよりだいぶペースが速い!それから道路を挟んで、目の前を通る選手へ誰彼かまわず「がんばれー」とポツンと1人声かけ。夕焼けマラソンの時はあんなに沢山のギャラリーがいたというのに、今日は誰もいないのは何故?と思いましたが、速さを競う目的でない(26㎞は5時間制限)ためなんでしょうかね。佐藤社長が途中経過を写真で社内グループラインで報告してくれていたので、状況はリアルタイムに共有できました。結果は皆さん無事ゴール!!(拍手)
その2日後に出勤しましたが、マラニックに参加したメンバーはいつもと何1つ変わらない様子に見えました。流石、普段から鍛えてるから違うんだなぁと思っていたら実は足に血豆が出来ていたり、前脛が痛みがきていたりとかなりのダメージがあった様子(;o;)ポーカーフェイスでお仕事を頑張ってたのですね。皆さんよく頑張りました。本当にお疲れさまでした!
カフェじゃろなんじゃろ
今回ランチで訪れたのは、玉之浦の集落、幾久山にある「カフェじゃろなんじゃろ」です。こちらは天福寺住職の福島さん一家が経営しています。福江から車で約30分。周りにはお店は無く、地元の活性化の拠点となる場所へなれたらとの思いでオープンされたそうです。
今では、福江や三井楽など遠方からも人が集まる人気のカフェとして知られています。また地元の幾久山の無農薬米をブランド化し販売しているのも有名です。他にもお祭りなどのイベントではスイーツを販売してたり注目を集めていました。
カフェの中に入ると目に入るのは高い天井と解放的な空間。小上がりからスリッパに履き替えます。入り口の棚にはお米や藍染の作家さんの作品が置かれていて、目を惹きます。購入も出来るそうですよ。
ランチメニューはお野菜をふんだんに使ったお膳タイプの「なんじゃろご飯」をいただきました。幾久山米を土鍋で炊いてあり、さらに自然な甘味が味わえます。おかずも種類が多く手間をかけて丁寧に作られていて身体に染みる美味しさでした。メニューにはカレーもありましたよ。
そして、食後にはお店こだわりの珈琲もオーダー。種類が豊富にあったので、オーナーの福島さんに豆の特徴を教わり「コユナカコーヒー」を選びました。筆者が好きなハワイのコナコーヒーをブレンドしていて香りの高さが特徴との事です。色味が薄いと思ったら豆はあえての3g!アメリカンで淹れて味わいは柔らか。コーヒーの雑味は全くありません。一緒に行った先輩方は、ブラジルの「森のコーヒー」と「PERU」(南米ペルー)をチョイス。各々豆のグラム数は違うそうです。どちらも香り高く、居心地の良い店内でまったりと過ごしましたよ。スイーツも、かんころ餅パイや人参ケーキなど気になるラインナップ。テイクアウトも出来るので、人参ケーキを帰宅後に頂きましたがこれもまたとてもじんわりと味わい深く優しいお味でした。
最後に気になっていた「カフェじゃろなんじゃろ」の名前の由来を福島さんにお訊ねすると、地域のおじさん達が話す方言からつけたそうです。「なんじゃろかんじゃろ」等、皆さん正確に店名を言ってくれないと笑いながらお話されてました。これもまたユニークでお店の雰囲気を表しているように感じました。
ここまできたのだからと、天福寺にもお参りしてきました。「カフェじゃろなんじゃろ」から山手の方向に車で3分位。細い山道を登っていくのですが、たどり着いてみると神聖な空気を感じる良いお寺でしたよ。おみくじを引いてみると(今どき20円です!)、なんと全員が大吉!五島旅のさい先の良さを予感して子供のように喜び合いました。
帰り道では、岐宿~福江方面への国道384号線に80㎞コースのゼッケンをつけた選手達の姿が!中には足を引きずりながらも頑張る様子が見えます。車からで申し訳ない気持ちを感じながら三人で「がんばれー!」「ファイトー」と声をかけながら帰途につきました。
おまけ話として、カフェじゃろなんじゃろの福島君子さんと、今回の五島旅行を共にした先輩のNさんは、若い子育て期からの友人で今回が35年ぶりの再会であった事。さらに展示されてる藍染め作家さんと、もう1人の先輩Mさんが趣味の仲間同士であったことが分かり、もしかして今回三人でこちらのカフェに来ることは必然的だったかのような、なんとも不思議な人の縁を感じた五島旅の序章でもありました。一転、翌日は天気が大荒れで、先輩方の乗るジェットフォイルが欠航となるハプニングもありましたが、最終便で何とか長崎へ無事帰ることが出来たのでホッと胸を撫で下ろしました。これはきっと天福寺での大吉のおみくじ効果かな?と考えてみるのも楽しい五島旅ガイドでした。先輩方、まだまだ紹介出来てないスポットが沢山ありますのでまたのお越しをお待ちしております!
2024年10月再訪
福江島を訪れる観光客がよく口にするのが、 「五島って意外と都会なんだね」や「14時で閉まるお店が多く、ゆっくりできるカフェがない!」といった言葉です。その2つのニーズに応えるのが、隠れ家的な「カフェじゃろなんじゃろ」です。
福江港から約40分のドライブ。田園風景が広がる山内盆地を抜け、玉之浦方面へトンネルを進んでいくと、集落が現れます。左側の民家の間に「コーヒー」と書かれたのぼりが立っているのが目印です。地元の女性にも人気のある、静かな隠れ家カフェで、店の横には車5台分の駐車スペースも完備しています。
店内の雰囲気と人気スイーツ
久しぶりに訪れた店内は、外の光が射し込んでとても明るく、清潔で居心地が良い空間です。2015年にオープンしたにも関わらず、新しさを保っています。住職も務めるオーナーが笑顔で出迎えてくれるので、ほっとした気持ちになります。カフェは10時から16時まで営業し、手作りスイーツと美味しいコーヒーを楽しめます。
一番人気は、五島特産のかんころ餅を餡に包んだ「かんころ餅パイ」ですが、今回は残念ながら売り切れでした。代わりにバスクチーズケーキと和紅茶を注文。
バスクチーズケーキはしっかり焼き上げており、黒い表面にも苦味がなく、なめらかなチーズの風味が絶妙でした。
和紅茶はグリーンティー五島の有機栽培のお茶を使用。甘みがあり、そのままでも美味しく、オーナーおすすめの沖縄産さとうきび100%の砂糖を少し加えても二度楽しめます。キャニスターやコルクの可愛いデザインも魅力的で、写真映えします。
コーヒー愛好家へのおすすめは?
コーヒー好きの方には、ぜひこだわりの一杯を堪能してほしいです。オーナーが取り寄せている「堀口珈琲」や「森のコーヒー」は、いずれも特徴的。堀口珈琲はブラジル産の有機栽培豆を使用し、すっきりとした飲みやすさが魅力。森のコーヒーは、香り高くコクのある味わいが楽しめます。お取り寄せもできるので、気軽に声をかけてみてください。
カフェとターミナル店のカレーの違いとは?
お茶を楽しんでいると、厨房からカレーの仕込みの香りが漂ってきました。福江港ターミナル内の「米じゃろなんじゃろ」がオープンし、観光客の増加で仕込み量が2倍以上になったそうです。しかし、同じオーナーが作るにも関わらず、ターミナルのカレーとはどこか違うと感じ、率直に尋ねてみました。ターミナルではフードプロセッサーで野菜を一度に大量に刻み、スープのようなカレーに仕上がりますが、こちらのカフェでは包丁で手間をかけて不揃いに刻み、野菜の甘みや食感が活きた家庭的なカレーに仕上がっているとのこと。地元上の平地区のお米を使用し、米の販売もしています。火曜と水曜の定休日には、オーナー自ら農作業をしているそうです。
訪れる人へのオーナーの想い
幾久山まで足を運んでくれる一人ひとりのお客様を大切にするため、オーナーはコーヒーやランチ、スイーツにこだわりを持っています。秋も深まり、日が落ちるのが早くなってきたこの時期、カフェでのお茶のひとときを楽しんだ後には、大瀬崎灯台の夕陽鑑賞もおすすめです。
再訪加筆:のだめ
カフェじゃろなんじゃろ
長崎県五島市玉之浦町幾久山437-75
TEL:0959-88-2288
営業時間:10時~16時(ランチタイム11時30分~14時)
定休日:火曜日・水曜日
公式サイトはこちら
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