荒川バス停を降りてすぐ、荒川港の目の前に古民家を改装したとてもおしゃれなカフェがあります。それが「Cafféチルコロ」です。店内にはテーブル席が2つ、さらに窓際には4人が座れるテーブルがあります。右奥には約4畳の畳スペースと大きなテーブルが1つ設置されており、仕切りがあるため子どもが遊んだり、会議にも利用できる便利な空間です。左手は厨房とレジスペースになっています。
Cafféチルコロ
この日はすでにテーブル席が埋まっていたため、窓際の席に座りました。この席は1人でも気軽に利用できる雰囲気です。私はアフォガードと、このカフェで一番好きなレモンスパークリングジュースを注文しました。スパークリングジュースは非常におしゃれな容器に入っています。
初めて来店したお客さんやお子さんには、お店の方が「酸っぱいですが大丈夫ですか?」と声をかけるほどの酸味ですが、それがとても爽やかで、スイーツの甘さにぴったりです。酸っぱいものが苦手な方には、マンゴー&桃のジュースがおすすめです。この日は少し暖かかったのでアフォガードも選びました。コーヒーをアイスにかける瞬間が楽しみで、ほろ苦いコーヒーとクリーミーなアイスの組み合わせが絶妙です。
Cafféチルコロだけの特別なお菓子
「チャンベッラ」はイタリアのお菓子で、オーナーである藤井さんの手作りです。大きなドーナツ型で焼かれたマーブル模様のケーキをカットして提供され、味は日によって異なり、この日はチョコを注文しました。ここでしか味わえない特別な一品です。
また、このお店のレギュラーとなっているティラミスも絶品で、可愛い容器に入って冷えた状態で提供されます。口に入れると幸せな気持ちになります。さらにソフトクリームはテイクアウトも可能で、目の前の港や海を眺めながら味わうのもおすすめです。
地域の歴史と新しい風
このカフェがある荒川地区は、かつて温泉街として栄えていましたが、旅館が少しずつ減り寂しさが漂っていました。バス停の前には足湯があり、それを目的に訪れる人もいます。近年は移住者やUターン者が増え、少しずつ活気が戻りつつあります。飲食店や日帰り温泉施設、荒川の夏祭りも復活しました。オーナーの藤井さんはイタリアなど海外での経験を積んだ後に五島に移住し、市役所で移住支援の仕事を経て、自身の夢であったカフェを昨年オープンしました。大工さんの力を借りつつも、自ら手を動かし古民家を改装したとのことです。
地元に根付いたカフェ
夜にはイタリアン料理を提供しており、ワインやワイングラスが並び、非常に雰囲気の良い空間です。一方で和室の畳を残し、地元の人たちがくつろげる場所となっています。時には、漁師さんが朝の漁を終えてそのまま立ち寄り、酒盛りが始まることもあるそうです。藤井さんはこの荒川地区にすっかり溶け込んでおり、地域の方々からも愛されています。また、藤井さんが特に気に入っているのが、目の前の港から見る夕日で、SNSにもその美しい風景をよく投稿されています。藤井さんの情熱は、地域の人々にも良い影響を与えています。このカフェを訪れると、心がほっと癒やされるひとときが過ごせます。次回は夜のイタリアンを楽しみ、藤井さんおすすめのワインを味わいたいと思います。
Cafféチルコロ
長崎県五島市玉之浦町荒川133-3
TEL:080-2744-0737
営業時間:11:30~20:00(夜は要予約)
定休日:毎週水曜日・第1、第3木曜日
公式instagramはこちら
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