4年ぶりに開催!過酷なレースが繰り広げられる五島のトライアスロン大会「バラモンキング」を見てみた!当日は曇りのち晴れ!過酷なレースの結末は?丁度、五島の生ウニが旬!五島の生ウニを食べてみた

バラモンキング開催!

令和5年6月18日(日)、父の日でもあるこの日は、五島では4年ぶりとなるトライアスロン競技「バラモンキング」の開催日でした。2001年から開催されている「バラモンキング」は、日本各地だけでなく海外からの参加者もあり、いつもはひっそりとした福江の商店街も金曜日頃から人通りが増えて、賑やかに活気づいていました。フェリーにバイクを乗せて来島する方、バイクを先に送って、ジェットフォイルや飛行機で来島する方、それを迎えにきた地元のホームステイ先の方、再会を喜ぶ姿が港で見られました。来島した選手がまず向かうのは選手受付会場の飲食店やホテルをはじめとした宿泊施設など一杯だった事でしょう。

トライアスロンとは?

トライアスロンは、スイム(水泳)・バイク(自転車ロードレース)・ラン(長距離走)の3種目を、この順番で1人のアスリートが連続して行う耐久競技。ラテン語の3を表すトライと、競技を意味するアスロンを組み合わせて名付けられました。

オリンピックでは、スイム1.5キkm、バイク40km、ラン10kmの、合計51.5kmで着順を争います。この設定距離は、オリンピック・ディスタンス、またはスタンダード・ディスタンスと呼ばれています。男子のメダリストは1時間45分ほど、女子のトップは2時間を切るスピードで駆け抜けていきます。

引用:公益財団法人日本オリンピック委員会より

我が家もこの週末は外食を控えて自宅で過ごしました。トライアスロンは鉄人のみ制覇できるレースと言われますが、水泳(スイム)、バイク(自転車)、ラン(長距離走)の3つを連続でやり抜く体力と精神力は、エントリーする時点でもう充分、超人だと思います。今年はAタイプBタイプ合わせて1265人がエントリーしました。

今年のレース当日は曇りのち晴れ。選手たちにとってどう転ぶか!?

当日は前夜に降った雨で地面が濡れていましたが、曇りのち少し晴れで選手にとっては「まあまあ」かな?と思われる天気でした。ただ、梅雨の期間中ということもあり、湿度が高いと感じました。せめて沿道から応援だけでもしたいとおもい最寄りのコースになっている所へ歩いて出かけました。というのも福江地区は数ヶ所、交通規制がしかれていたからです。しかし行ってみると交通量は少ないものの、車やバイクは普通に走っていました。

そこまで厳しい規制ではないのかな?と思いつつも、曲がり角を見落としてコースアウトしそうになってる選手がいたり、追い越し車が選手と接触しそうになっているところを目撃して冷やっとする場面もありました。とにかく、ケガ人を出すことなく安全に開催されることが何より大事です。

それにはボランティアの協力は必須で、 交通整理、給水所、ゴール地点の応援要員、荷物やバイクの保管係など学生から年配者までお揃いのライムグリーン色のスタッフTシャツ姿を沢山見かけました。アグリ・コーポレーションからも2名動員がかかっていたので、三井楽地区のほうで頑張っていたと思います。スイムは富江港、バイクは岐宿、玉之浦、三井楽地区、ランは旧福江市地区で、五島をまるまる1周します。それぞれの地区でそれぞれのおもてなしをします。

感動はゴール

感動のゴール会場!家族や大切な人と一緒にゴールする人、選手同士の友情も垣間見ることができます。そして、一番の盛り上がりはやはりゴール!選手一人一人名前をよばれてフィニッシュには「バラモンキング~!」のコール。選手の清々しい笑顔が印象的でした。きっとやりきった充実感で、最高に美味しいお酒が飲めそうですね。

選手の皆さんも、関係者、ボランティアスタッフの皆さんまで朝7時から20時30分までの長丁場(準備や移動時間を入れればもっと長い)本当にお疲れさまでした!

こんなエキサイティングで感動する競技を見れる五島って素晴らしいですね。

今年の五島の生ウニ

この日は父の日でもあり、いま旬のご馳走といえば「生ウニ」。今年の五島の生ウニは5月中旬~6月23日までの約1ヶ月だけの漁期となっています。通勤途中に「生ウニあります」の看板が目を引き、期間限定もの、逃したくありませんよね。という事で予約していました。福江は吉久木町の丸正鮮魚店へお昼ごろに受け取りにいった所、次から次へとお客さんが訪れていました。お店の生け簀には伊勢エビやサザエ、ミナ(私が知っているものよりだいぶ大きい!)などあり、お刺身は切り身のものがどんどん売れていました。そんな様子でお忙しそうでしたが、お店の方がとても親切でお話を聞くことが出来ました。

丸正鮮魚店は今年で創業26 年目になるそうです。生ウニの種類は「ムラサキウニ」で綺麗な黄金色をしています。添加物は一切なく、捕れたものを割って、そのままビン詰めします。もう1種類、「甘塩ウニ」と書いてある品がありましたが、これはその名のとおり薄く塩をした後にビン詰めするそうです。どちらも、賞味期限は6日程度ですが冷凍すれば半年は持つそうです。お店から直接宅急便で配送もできるので、親兄弟や知人などに送ると間違いなく喜ばれそうですね。お客さんの年齢層は意外なことに若い人が多いらしいです。県外からの電話注文&郵送も多いけれども、地元の人に食べて欲しいという気持ちが強く、優先的に販売されているそうです。ますます食べるのが楽しみになってきました。値段は1瓶2800円(税込)です。

生ウニで作る!うに丼は最強

「生ウニ」そのものが主役なのでシンプルにウニ丼にすることに。普通にお米を炊いて、蒸らし早めにお茶碗へ盛ります。これは、ウニとの温度差があるので、あまり熱々でないほうがいいような気がしたからです。湯気があらかた飛んだご飯の上に千切った海苔をたっぷり散らして、大葉をのせ、ウニを盛りつけたら完成!!ひと瓶で2人分作れました。お味はというと、甘さとクリーミーさが絶妙な美味しさで「じわ~っ」と感動が広がります。お醤油もいるかな、と五島の醤(ひしお)を用意してましたが生ウニだけで充分満足できる味でしたよ。

話がすこし逸れますが、ウニにまつわる身近な話がありまして・・夫のお祖母ちゃんの家が長崎県の西海市、中浦という所にありまして、子供の頃に近くの海でとれたウニを食べさせてもらっていたことを、懐かしい想い出としてよく話します。お祖母ちゃんのところでは殻を剥いた生ウニに軽く塩をし、ザルに干して数日置いて食べていたそうです。色味がムラサキウニと比べて朱色に近かったのでおそらく「バフンウニ」だったと思われます。味も、ムラサキウニ以上に濃厚で、さらにお祖母ちゃんがアワビなどを刻んで混ぜて食べさせてくれたそうで(なんとも贅沢)五島の生ウニはあっさりとした美味しさだね、と感想を言ってました。が、これは一般的な感覚ではないと思います。ウニの入った上寿司を食べた事が数える程しかない筆者にとっては、今日の生ウニは特別な味だったと今後ずっと印象に残ると思います。

もう1瓶あるので賞味期限ギリギリの5日後くらいに食べて今日との違いはあるのか、味比べをしてみようと思っています。今季は終わりましたが、五島の生ウニを食べてみたい!という方は来年是非、味わってみてくださいね。