奈留島って知ってる?五島列島の二次離島「奈留島」へ初めて行ってみた!奈留島で初めて開催されるシンポジウムへ参加してみた。奈留島の魅力やシンポジウムの内容まとめ

五島列島には129もの島からなりその中での有人島は28。二次離島にも行きたいとずっと思いながらも月日ばかりが流れてゆきました。そのような中、年が変わってすぐの頃、町なかに貼られていたチラシに「奈留島シンポジウム」で講演とイベント体験があり、福江からの船代無料とあったので申し込んでいました。

そして迎えた当日。天気も良く、丸木漁港から30人位が満席の海上タクシーで出航。初めて乗ったのですが、いつも乗るフェリーに比べて窓の外の海面が近くて眺めも良く気分も高まります♪30分ほどで奈留港の桟橋へ付き、参加者は小型バスへ乗り換えて今回のシンポジウムの会場へ向かいました。

シンポジウム講演の内容は?

最初の講演は南山大学の研究員後藤明氏による「海とグレートジャーニー日本列島と南太平洋から」と題した講演は

  • 「海人」とは
  • 吉野ケ里遺跡に卑弥呼がいたとしたらの仮説
  • 環太平洋ルートの分布図
  • 天文学〜星や月の読み方

などなど、とても興味深いお話しが展開されました。

なかでも、「海人」(かいじん)とは…基本的には陸地に拠点を置きながら、海で生活をし交易を生活の糧とし、広いネットワークを持つ人たち。海で狩りをするにしても、希少なものに目をつけ(珍しい貝など)それをアクセサリーなどに加工して売るなど頭が良く、手先も器用。フロンティア精神を持っておりその祖先は五島列島にもあるとの話しに納得する事がいくらもありました。メジャーリーグで人気の大谷翔平選手が活躍されていますが、日本人で一番最初にアメリカに渡ったファーストペンギンは野茂英雄選手。28年前の事です。彼のお祖父さんは奈留島の人なのは有名ですよね。ストンと腑に落ちるものがありました。

その後も文化庁の調査職員、永井ふみ氏による重要文化的景観についての講演。分かり易い説明でとても勉強になりました。最後のディスカッションでは奈留島と久賀島の文化的景観を観光に繋げていく事と猪などの害獣や少子高齢化問題点とのすり合わせの課題は福江島も同じですから改めて考えさせられる討論でした。

その後、お昼にお弁当が配布され、手作り感も嬉しく舌鼓。デザートが寒天だったり懐かしみました。ご馳走さまでした。

ワークショップに参加してみた

午後からは、A.奈留島と久賀島の散策 B.バスボムラボ作りC.バターナイフ作りの3班に分かれワークショップタイム。

Aを希望していましたが選に漏れ、Cバターナイフ作りでした。講師は「三兄弟商店」の方々で、材料は椿の木を加工してくれたもの。2種類の紙ヤスリをつかって自分好みに削っていき、最後は焼印も出来るというなかなか楽しいワークショップでした。三兄弟さんの人柄も優しくて、和やかな雰囲気で皆さん作業されていました。

帰りの船の時間まで1時間ほどあったので、会場から歩いていける奈留高校へ有名な荒井由実の瞳を閉じての歌碑を見学にいきました。これがなかなかの急勾配で学生さんたちは毎日これを登るの鍛えられるなぁとおもいました。パート先の同僚や、行きつけの美容室のオーナーが奈留高校出身なので、彼らの若かりし青春時代を想像したがら歩くのはこれまた楽しかったです。

まだ時間に余裕があったので奈留港までブラブラと歩きながら帰ることにしました。道すがらには私がお気に入りの椿「玉の浦」や寒桜の姿もありましたよ。

町並みも懐かしく、移住者が経営するカフェなどもありました。次回は家族も誘って日帰り観光したいですね。レンタルバイクで、江上教会や千畳敷などを巡ってみたいと思いました。

奈留島の魅力

最後に奈留港で、目的の「双子水晶」の展示を鑑賞。福江歴史博物館に展示されているものより一回り大きく削り出し前の、クラスター状のものも見ることが出来て感動しました。双子水晶は山梨県と、奈留島の、2箇所でしか採掘されない珍しい水晶なのてますが、悲しいことに近年は盗掘にあい数も激減。採掘禁止となっています。貴重な資源ですから大切に保存してゆきたいですよね。奈留島の魅力に触れた良い体験となりました。

関係者の皆さま、こういう機会を設けて頂き感謝しています。今後も継続していくことで福江や上五島、他の島との交流やお互いの行き来を以前のように出来るようになる事を願っています。