甘くて、ほくほくとした食感が魅力なサツマイモ。イモ天や、お味噌汁の具材などの料理に活躍するのはもちろん、スイートポテトや、大学イモなどのおやつにしても美味しいですよね。しかし、ダイエットをしている方にとっては、糖質が気になるし、「太る」というイメージを持っている方も少なくないでしょう。実は、サツマイモはうまく活用すれば、ダイエットに最適な食べ物なんです。
この記事では、サツマイモを使った、美味しく食べて痩せるダイエット方法について、解説します。
サツマイモがダイエットに効果的なのはなぜ?
数ある食材の中でも、なぜ、サツマイモがダイエットに良いのか、疑問に思っている方も少なくないはず。まずは、サツマイモに関する知識を深めてダイエットを成功させましょう。
食物繊維・カリウム・ビタミンなどの栄養素が豊富だから
サツマイモには、食物繊維・カリウム・ビタミンなどの、ダイエットに効果的な栄養が、豊富に含まれています。
食物繊維は、周知の通り、便秘解消に効果的な栄養素です。便秘は腸内に余計な老廃物がたまっている状態で、必然的に悪玉菌が増殖してしまいます。悪玉菌は、むくみ・血行不良の原因となり代謝が下がるので、ダイエットには大敵です。カリウムは、体内の余分な水分・塩分の排出をサポートしてくれる、ミネラルの一種です。特に、むくみは多くの女性にとって、悩みの種といっても過言ではないでしょうが、カリウムはむくみを改善する役割があります。むくみが解消すると、体重以上に体が引き締まって見える場合も少なくないので、ダイエッターにはぜひ取り入れてほしいです。
ビタミンは、体の酸化(老化)の原因となる、活性酸素を除去する働きがあります。特にビタミンCは、メラニンの生成をおさえることで、しみやソバカスを防ぐ効果があり、化粧水などにも、多く採用されています。ダイエットにおいても、食事制限により不足しやすくなる栄養素なので、意識して摂取したいもの。
ごはんやパンと比較してGI値が低い食材だから
GI値は、食べた後の血糖値の上がりやすさを示す数値のことです。食事をすると、上がった血糖値を下げようと、インスリンが分泌されます。このインスリンは、糖を脂肪に変える働きがあるので、GI値の高い食材は太りやすいです。
ちなみに、サツマイモのGI値は約55なのに対し、白米は約89、食パンは約70です。ごはんやパンよりも、血糖値がゆるやかに上昇するので、太りにくい食材と言えます。
食べた後も満腹感が長く続くから
サツマイモに、食物繊維が豊富なのは先述した通りですが、中でも、不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維には、体の中の水分を吸収し、膨らむ特徴があります。
つまり、サツマイモは、食べた後も満腹感を得やすく、時間が経ってもお腹が空きにくいので、無理なく摂取カロリーをおさえることが可能です。
良質なたんぱく質を摂取でき筋トレをサポートしてくれるから
サツマイモは、アミノ酸スコアが83と高いのも大きな魅力です。アミノ酸スコアとは、筋肉を生成する必須アミノ酸のバランスに関する数値で、100に近づくほど良質なタンパク質を含んでいます。
筋肉には、脂肪燃焼効果があります。よって、ダイエットで筋トレをおこなうのは、有効な方法ですが、同時に必要なタンパク質をしっかり摂取して、筋肉を落とさないようにすることも重要です。貴重な筋肉を落とさないようにするためにも、サツマイモは、ダイエットだけでなく筋トレにもぴったりなんです。
サツマイモダイエットの成功の秘訣と注意点をおさえよう!
サツマイモダイエットのやり方は簡単で、主食、または間食をサツマイモに置き換えるだけ。ただし、やり方によっては、逆効果となってしまう可能性もあります。サツマイモダイエットで、効率的に痩せるための秘訣や、注意点を説明していきます。
サツマイモの量は1日150g程度(サツマイモ2分の1本)
さつまいもの置き換えは、1日1回にし、ごはんやパン、おやつの代わりに150gのサツマイモを摂取しましょう。一般的なサイズのサツマイモ、約2分の1個が150gに相当します。
なお、サツマイモ150gのカロリーは、200kcalと、ごはん1杯やパン1個より多少少なめです。しかし、油や白砂糖などを使った調理では、かえってカロリーオーバーの可能性もあるので要注意。甘さがほしい時はハチミツを使うなど、1日全体のカロリー摂取量をうまく調整しましょう。
結果がでなくても焦らずに継続する
サツマイモダイエット以外にも言えることですが、すぐに結果が出る健康的なダイエットは存在しません。体の変化には、少なくとも1~数ヶ月はかかります。
ダイエットは、持久戦です。結果が出るには時間が掛かることを念頭において、ぜひあなたが、飽きずに継続できるスタイルを確立してみてください。作り置きや電子レンジ調理は、料理の負担が少ないのでおすすめです。
サツマイモは冷して皮も一緒に食べれば効果倍増!
サツマイモの栄養は、特に、皮と実の間に多く含まれています。そのため、皮を剥いてしまっては、せっかくの栄養を無駄にしてしまっている可能性も。
また、サツマイモに含まれるでんぷんは、加熱した後に冷やすことでレジスタントスターチに変わります。レジスタントスターチは、便秘解消・血糖値の上昇をゆるやかにするなどダイエットに嬉しい効果があるので、サツマイモは、皮つき・冷して美味しく頂きましょう。
美味しく食べながら痩せて健康的な体を手に入れよう
サツマイモの効果や、ダイエット方法について解説しました。ダイエットは食べずに我慢するイメージを持たれている方もいらっしゃるでしょうが、食べずに生きていける人間はいませんし、ストレスで長続きしません。
ダイエットの本来の意味は、「栄養バランスの取れた食事」です。また、ダイエット中だからと、甘いものを一切禁止する必要もありません。無理せず、美味しく食べながら、健康的に痩せるダイエットの習慣化の手段として、サツマイモダイエットを、ぜひ検討してみてくださいね。