仁田美鈴
五島列島で生まれ育って40年。地元の雄大な自然や人の温かさはもちろん、島暮らしならではの「不便さ」さえも愛する生粋の五島人です。幼少期から、小学校のアルバムに食べている写真が残るほどの無類のさつまいも好き。「焼き芋にキムチをトッピング」という通な食べ方をこよなく愛しています。地元民だからこそ知るディープな情報や、観光・出張で訪れる方に本当に役立つ現地のリアルな魅力を、心を込めてお届けします。
コバルトブルーの海と豊かな緑が広がる長崎・五島列島の福江島。この美しい島での旅のひとときを、もっと特別なものにしてくれるのが個性あふれるカフェの存在です。しかし、いざカフェを探そうとすると情報が多く、どこへ行けば本当に満足できるのか迷ってしまうものではないでしょうか。そこでこの記事では、福江島に暮らす私たちが実際に足を運び、心からおすすめできる本当におしゃれなカフェだけを厳選しました。観光客で賑わう人気店はもちろん、地元の人に愛される隠れ家のようなお店まで、あなたの旅を彩る一軒が必ず見つかるはずです。この記事を手に、最高のカフェ巡りの計画を立ててみませんか。
【エリア別】福江島のおしゃれカフェ完全マップ
福江島は、その美しい自然景観だけでなく、島時間を豊かに彩る個性的なカフェが点在する場所でもあります。市街地の喧騒から少し離れてほっと一息つける場所、ドライブの途中に立ち寄りたい絶景のカフェ、歴史を感じる町並みに溶け込む古民家カフェなど、その魅力は実にさまざま。ここでは、私たちが実際に足を運び、心からおすすめしたいと感じたカフェをエリアごとに厳選してご紹介します。あなたのカフェ巡りの旅が、忘れられない思い出になることを願って。
福江港・市街地エリアのカフェ
島の玄関口である福江港や、お土産物屋が軒を連ねる市街地は、旅の始まりと終わりに必ず訪れる場所。活気あふれるこのエリアには、旅の計画を立てたり、思い出を振り返ったりするのに最適なカフェが揃っています。船を待つ間のひとときや、散策の合間の休憩に、気軽に立ち寄れるのが魅力です。
フェリーターミナルから徒歩圏内のお店

重い荷物を持っていても、船の時間を気にしながらでも、気軽に立ち寄れる港近くのカフェは旅人の強い味方です。移動の合間の短い時間でも、島の食材を使った美味しい一杯や軽食を味わえば、旅の満足度はぐっと高まるはず。そんな頼れるお店をまとめました。

| カフェ名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| こふひいや | レンガ造りの外観が目印の喫茶店です。昭和54年創業で、長く親しまれているチーズケーキが看板メニューです。 | 落ち着いた雰囲気の喫茶店で、ゆっくり過ごしたい方に向いています。 |
| Slow Cafe たゆたう。 | 五島牛を使ったハンバーガーが楽しめるカフェです。自家製バンズと野菜の組み合わせで、食事としても満足できます。 | しっかりと食事をとりたい方や、ハンバーガーを楽しみたい方に向いています。 |
武家屋敷通り散策の休憩に立ち寄りたいカフェ

かつての城下町の面影が残る武家屋敷通りは、しっとりとした風情が漂う人気の散策スポット。石畳の道を歩き、歴史に思いを馳せた後は、趣のあるカフェで一休みしませんか。古い建物の梁や柱がそのまま残る空間でいただくコーヒーは、まるで時間旅行をしているかのような特別な気分にさせてくれます。

| カフェ名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| SERENDIP COFFEE | ホテル1階の広い空間で、コワーキングスペースとしても利用できます。コーヒーやオリジナルドリンク、ケーキを楽しめます。 | 福江港や周辺施設に近く、移動の合間に立ち寄りたい方に向いています。 |
| 福江武家屋敷通り ふるさと館 | 武家屋敷跡を活かした施設内の食事処です。五島の食材を使った定食や、かんころ餅などを味わえます。 | 歴史散策の途中で、地元の料理を気軽に楽しみたい方に向いています。 |
富江エリアのカフェ

福江島の南部に位置する富江町は、かつて城下町として、また鰹節の産地として栄えた歴史ある港町です。古い町並みが今なお残り、どこか懐かしい空気が流れています。そんな富江の雰囲気に溶け込むように佇むカフェは、ただお茶をするだけでなく、その土地の歴史や人々の暮らしに触れることができる、温かい交流の場となっています。
歴史ある港町の雰囲気を楽しむカフェ
迷路のように入り組んだ路地を歩けば、ふと心惹かれるカフェに出会えるかもしれません。ここでは、築100年以上の古民家を改装したカフェなど、富江ならではの時間を過ごせるお店をご紹介します。
| カフェ名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| te to ba(手と場) | 築140年の元鰹節屋を活用した古民家カフェです。五島美豚を使った丼や地元食材のランチが楽しめます。店内ではハンドメイド品も販売されています。 | 落ち着いた空間で、地元の食材を使った料理をゆっくり味わいたい方に向いています。 |
| さんごさん | 私設図書館を併設したカフェです。本に囲まれた静かな空間でコーヒーを楽しめます。地域の交流の場としても利用されています。 | 静かな場所で読書を楽しみたい方や、地域の雰囲気に触れたい方に向いています。 |
三井楽・高浜エリアのカフェ

島の北西部に広がるこのエリアは、遣唐使船が日本最後の寄港地とした歴史を持ち、そして何より「日本一美しい」とも称される高浜海水浴場があることで知られています。どこまでも続く白い砂浜とコバルトブルーの海のコントラストは、まさに絶景。その景色を眺めながら過ごすカフェタイムは、福江島でしか味わえない贅沢な時間です。
日本一美しい砂浜を眺める絶景カフェ
目の前に広がるのは、息をのむほど美しい海。そんな最高のロケーションを誇るカフェで、特別なひとときを過ごしませんか。テラス席で潮風を感じるもよし、窓際の席で絵画のような景色を独り占めするもよし。忘れられない風景が、あなたを待っています。

| カフェ名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| カラリト五島列島 喫茶うみかぜ | ホテル内にあるカフェで、海を眺めながら過ごせます。景色に合うドリンクも用意されており、宿泊者以外も利用できます。 | 海を見ながらゆっくり過ごしたい方や、写真に残したいカフェ時間を楽しみたい方に向いています。 |
| 波止場パーラァ | 目の前に砂浜が広がるカフェです。手作りの器で提供されるスイーツを楽しめます。隣には陶芸やステンドグラスの工房もあります。 | 海辺の雰囲気とスイーツを一緒に楽しみたい方や、器やものづくりに興味がある方に向いています。 |
ドライブ休憩に最適なカフェ
美しい海岸線を走るドライブは福江島観光の醍醐味ですが、少し疲れたらカフェで一休み。このエリアには、気軽に立ち寄れて、かつ島の魅力を感じられるカフェがあります。テイクアウトして、お気に入りの海岸でコーヒーを飲むのもおすすめです。
| カフェ名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| Cafe&Bar OCEAN | ホットサンドやフラペチーノが人気のカフェです。夜はバーとしても営業しており、気軽に立ち寄りやすい雰囲気です。 | ドライブの合間に軽く食事をとりたい方や、立ち寄りやすいカフェを探している方に向いています。 |
| cafe musubi | 月替わりのランチとスイーツが楽しめるカフェです。三井楽エリアにあり、食事をしっかりとりたいときに便利です。 | 落ち着いた空間で、地元食材を使ったランチをゆっくり楽しみたい方に向いています。 |
岐宿・奥浦エリアのカフェ

福江島の北東部に位置する岐宿・奥浦エリアは、入り組んだ海岸線と緑豊かな山々が織りなす、変化に富んだ景色が魅力です。市街地の喧騒から離れ、静かで穏やかな時間が流れるこの場所には、まさに「隠れ家」と呼ぶにふさわしいカフェが点在しています。美しい教会や自然公園を巡るドライブの途中に、ぜひ立ち寄ってみてください。
自然に囲まれた隠れ家カフェ
鳥のさえずりや木々のざわめきをBGMに、ゆったりとコーヒーを味わう。そんな贅沢な時間を過ごせるのが、このエリアのカフェの魅力です。日常を忘れ、心からリラックスできるお気に入りの一軒がきっと見つかるはずです。

| カフェ名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| 花笑み きくや | 魚津ヶ崎公園の高台にあり、海を見渡せる場所にあります。手延べうどん「きしくゾロ」や地元野菜を使った料理が楽しめます。 | 季節の花と海の景色を見ながら、地元の食事を楽しみたい方に向いています。 |
| 巡礼カフェ Oratio | 堂崎教会の近くにあるカフェです。焼き菓子やマドレーヌなど、やさしい味わいのスイーツがそろっています。 | 教会巡りの合間に休憩したい方や、静かな場所で過ごしたい方に向いています。 |
福江島カフェ巡りにおすすめのモデルコース
福江島の旅を、もっと味わい深く、もっと記憶に残るものにするためのカフェ巡りモデルコースを2つご提案します。レンタカーで島を駆け巡るアクティブな一日も、港の周辺をゆったりと歩く穏やかな半日も、どちらも島の魅力が詰まっています。旅のスタイルに合わせて、あなただけのカフェ巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
絶景とグルメを巡る王道ドライブコース

福江島を訪れたなら、やはりレンタカーでのドライブは外せません。島の西側に広がる息をのむような絶景と、そこで味わうグルメは、きっと忘れられない思い出になるはずです。東シナ海に沈む夕日や、どこまでも続くコバルトブルーの海を眺めながら、島時間を満喫する王道コースをご紹介します。季節や天気によって全く違う表情を見せる自然の芸術を、五感で感じてみてください。
コース概要
福江港を起点に、島のシンボルである鬼岳を経由し、北部の教会群、そして西海岸の絶景スポットを巡る約8時間の一周コースです。ランチは日本一美しいとも言われる高浜海水浴場近くのカフェで。道中では島の歴史や文化に触れながら、カフェでの休憩を挟みつつ、福江島の魅力を余すところなく堪能します。
タイムスケジュール例
| 時間 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 9:00 | 福江港周辺 | レンタカーを借りて出発します。まずは鬼岳へ向かいます。 |
| 10:30 | 堂崎天主堂エリア | 教会を見学し、近くのカフェで海を眺めながら休憩します。 |
| 12:30 | 高浜海水浴場エリア | 景色の良い海岸線をドライブして高浜海水浴場へ向かいます。砂浜と海の景色を楽しんだあと、近くのカフェで食事ができます。 |
| 15:00 | 大瀬崎灯台 | 島の西端にある灯台へ向かいます。展望台まで歩くと、広い海の景色が見渡せます。 |
| 17:00 | 市街地へ | 福江市街地へ戻ります。カフェで休憩しながら、ゆっくり過ごせます。 |
福江市街地をのんびり散策する半日コース

フェリーの待ち時間や、運転をしない旅のスタイルの方には、福江港周辺の市街地をのんびりと歩いて巡る半日コースがぴったりです。城下町の面影が残る武家屋敷通りや、活気ある商店街を散策すれば、島の日常が垣間見えます。古民家を改装した趣あるカフェや、地元の人々に愛される老舗喫茶店など、歩いてこそ見つかる素敵な出会いが待っていることでしょう。
コース概要
福江港をスタートし、福江城(石田城)跡や武家屋敷通りといった歴史的なスポットを巡ります。散策の合間には、雰囲気の良いカフェでランチやスイーツを楽しみ、最後はお土産探し。約4時間で、市街地の見どころとグルメを手軽に満喫できるコースです。
タイムスケジュール例
| 時間 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 11:00 | 福江港フェリーターミナル | 港からスタートします。観光案内所で地図を受け取り、移動の準備を整えます。 |
| 11:30 | 福江城(石田城)跡・五島観光歴史資料館 | 城跡を散策しながら、資料館で五島の歴史を知ることができます。 |
| 12:30 | 武家屋敷通り周辺 | 黒塗りの塀が続く通りを歩き、落ち着いた街並みを楽しめます。周辺のカフェで、地元食材を使ったランチをとるのもおすすめです。 |
| 14:00 | 商店街のカフェ | 商店街を歩きながら、喫茶店でコーヒーやご当地スイーツを楽しめます。 |
| 15:00 | お土産探し | かんころ餅や椿オイルなど、五島ならではの特産品を選びながら港へ戻ります。 |
これを食べなきゃ損!福江島カフェの必食メニュー
福江島のカフェを語る上で外せないのが、島の豊かな自然が育んだ食材をふんだんに使ったメニューの数々です。せっかく福江島を訪れたのなら、その土地ならではの味を楽しまない手はありません。ここでは、島カフェ巡りで絶対に味わってほしい、自慢のランチとスイーツをご紹介します。旅の思い出が、より一層色濃くなるはずです。
五島の恵みたっぷりのランチプレート
福江島のカフェランチでまず注目したいのが、お店ごとに趣向を凝らしたランチプレートです。獲れたての海の幸や、太陽の光をたっぷり浴びて育った島野菜、そして潮風が育てたブランド肉。それらが一枚のお皿の上で美しく調和する様は、まさに島の恵みの縮図と言えるでしょう。
新鮮な海の幸を味わうプレート
やはり島に来たからには、新鮮な魚介類は外せません。その日に水揚げされたばかりの魚を使ったフライやカルパッチョは、都会で食べるものとは鮮度がまるで違います。ぷりぷりとした食感と、噛むほどに広がる魚本来の旨味は、忘れられない味となることでしょう。お店によっては、五島うどんの名店とコラボレーションしたメニューを提供していることもあり、島の味覚を一度に満喫できます。
島のブランド肉を堪能するプレート
魚介だけが五島の魅力ではありません。ミネラル豊富な牧草で育った「五島牛」や、柔らかな肉質の「五島豚」もまた、島が誇るべき食材です。カフェでは、これらのブランド肉を丁寧に調理したローストや煮込み料理がランチプレートの主役を飾ります。じっくりと火を通すことで引き出された肉の深いコクと旨味は、まさに絶品の一言です。
| メニューの種類 | 主な食材 | 特徴 |
|---|---|---|
| 地魚のランチプレート | その日の鮮魚、地元野菜、五島うどん | 水揚げされた魚を使い、フライや煮付け、刺身などで提供されます。素材の味をそのまま楽しめます。 |
| 五島牛・五島豚のランチプレート | 五島牛、五島豚、地元野菜 | 島のブランド肉を使ったメニューです。しっかりとした旨味があり、食べ応えがあります。 |
椿やかんころ餅を使ったご当地スイーツ
カフェでのひとときは、美味しいスイーツがあってこそ完成します。福江島には、この土地ならではの歴史や文化に根差した、素朴で心温まるスイーツが存在します。旅の休憩に、ここでしか味わえない甘味をぜひどうぞ。
素朴な甘さが魅力のかんころ餅スイーツ

「かんころ餅」は、蒸して干したサツマイモ(かんころ)と餅米をつき合わせた、五島列島の伝統的な郷土菓子です。 その素朴で自然な甘さは、どこか懐かしさを感じさせます。カフェでは、このかんころ餅を現代風にアレンジ。バターで香ばしく焼き上げたり、ぜんざいやパフェの具材として使ったりと、お店ごとに創意工夫が凝らされています。 昔ながらの郷土菓子を、おしゃれなカフェスイーツとして味わえるのは格別な体験です。
五島椿をテーマにした上品なスイーツ

福江島のシンボルでもある「椿」。 島内には椿油を生産する場所があるだけでなく、その椿をテーマにしたスイーツも楽しむことができます。 椿油や椿酵母を使ったパンや焼き菓子は、しっとりとした食感と上品な香りが特徴です。 また、椿の花そのものをかたどった可愛らしい最中など、見た目にも美しいスイーツはお土産にも喜ばれることでしょう。 島のシンボルである椿を、舌で味わうという贅沢を楽しんでみてはいかがでしょうか。
| スイーツの種類 | 主な材料 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| かんころ餅のアレンジスイーツ | かんころ餅、小豆、アイスクリーム、チーズ | バター焼きやぜんざいのほか、チーズをのせて焼く食べ方もあります。もちもちした食感が特徴です。 |
| 椿関連のスイーツ | 椿油、椿酵母、あんこ、餅 | 椿油を使った焼き菓子や、花をイメージした和菓子があります。やさしい甘さと香りが楽しめます。 |
| ごと芋のスイーツ | ごと芋(さつまいも)、生クリーム | モンブランやソフトクリームなどがあります。濃い甘みとなめらかな口当たりが特徴です。 |
まとめ

福江島のカフェ巡り、その奥深い魅力に改めて気づかされます。賑やかな港の近くから、車を走らせた先にある静かな入り江まで、島には個性豊かな空間が点在していました。私たちが今回ご紹介したお店は、ただおしゃれなだけでなく、五島の豊かな食材を使ったランチやご当地スイーツを心から楽しめる場所ばかり。それこそが、福江島のカフェが持つ本当の価値ではないでしょうか。この記事を片手に、あなただけの特別な一杯と出会う旅へ。忘れられない島の時間が、きっとそこには流れているはずです。








