焚き火で焼き芋を楽しむ完全ガイド!BBQ・ダッチオーブン・空き缶で作る絶品レシピ

寒い日のBBQ(バーベキュー)やキャンプの楽しみと言えば、焚き火です。焚き火を囲むことで、非日常を演出できると共に、暖を取ることができ、キャンプの醍醐味でもあります。そんな焚き火の時におすすめなのが焼き芋です。焚き火で焼き芋を美味しく仕上げようと試しても、火加減が難しく、外側が炭化し内側は生煮えになってしまうことも少なくありません。大自然の中で甘く香ばしい焼き芋を味わうためには、炎を落ち着かせるタイミングや適切な道具選びが大切です。本記事では、焚き火台やBBQコンロ、ダッチオーブンを活用した加熱方法を丁寧に示し、新聞紙やアルミホイルが手元になくても空き缶を使って滑らかな食感を引き出す裏ワザもご紹介します。最後まで読むと、焦げつきや生焼けをしない方法やほくほくと甘み際立つ理想的な焼き芋へ近づくヒントが見えてきますよ。是非!BBQやキャンプで最高の焼き芋を召し上がってください!

焚火とは?

焚火で焼き芋の作り方-焚火とは

焚火(たきび)」とは、木材や枯れ枝、落ち葉などの燃えやすい材料を屋外で燃やして火を起こすこと、またはその火自体を指します。一般的には、キャンプや野外活動で暖を取ったり、調理したり、周囲を明るくしたりするために行われます。特に秋や冬の時期、野外で焚火を囲むことで人々が集まり、自然の中で温もりや安心感を得る文化的な習慣として親しまれています。また、視覚的な魅力や独特の香り、炎の揺らめきなどがリラックス効果をもたらすことも多く、レジャーやリフレッシュの一環として楽しまれることもあります。今回はこの焚火を使用した焼き芋の作り方を紹介していきます。

焚き火で焼き芋を作るときの基本

焚火で焼き芋の作り方-焚火で焼き芋作り

  • 熾火(おきび)で焼く:炎が出ている状態では表面が焦げやすいため、炎が落ち着いた熾火の状態で焼くのがポイント。

  • 包み方が重要:さつまいもを濡れた新聞紙(またはキッチンペーパー)で包み、その上からアルミホイルで二重に巻くと、中までじっくり火が通ります。

  • 焼き時間の目安:中サイズのさつまいもなら20~40分程度。火加減や大きさによって時間は変わるため、竹串を刺して確認するのが確実です。

焚き火で焼き芋を作る手順

焚火で焼き芋の作り方-キャンプの焚火イメージ

焚き火で焼き芋を作る時間は、キャンプの中でも特別な楽しみのひとつです。まずは直火禁止のキャンプ場も多いため、焚き火台を準備して安全に火を起こしましょう。薪を燃やしているうちは炎が勢いよく立ち上がりますが、そのままではさつまいもが焦げてしまうので、炎が落ち着いて熾火の状態になるまで少し待つのが大切です。

焚火で焼き芋の作り方-新聞紙とアルミホイル

熾火は表面が赤く光り、穏やかな熱を長時間保ってくれるため、焼き芋をじっくり加熱するのに理想的な状態です。さつまいもはきれいに洗ったあと、濡らした新聞紙で包み、さらにアルミホイルで隙間なく巻いておきます。この二重の包みが加熱中の乾燥を防ぎ、中までしっとり仕上げる秘訣です。あとは熾火の中に置いて20〜40分ほどじっくり火を通していきます。ときどき位置を変えたり、竹串を刺してみたりしながら焼き加減を確かめると失敗が少なくなります。串がスッと入れば完成で、甘みが際立ったホクホクの焼き芋が味わえます。焚き火の炎と香ばしい香りに包まれながら食べる一口は、格別な美味しさを感じさせてくれるでしょう。

BBQコンロで焼き芋を作る手順

BBQを楽しんだ後の締めくくりには、焼き芋がぴったりのごちそうになります。食後に甘いものが欲しくなるタイミングで、炭の余熱を利用してじっくり焼き上げれば、立派なデザートに早変わりです。

焚火で焼き芋の作り方-BBQコンロ使用

作り方はとてもシンプルで、まず洗ったさつまいもを濡らした新聞紙で包み、その上からアルミホイルを重ねて密閉するように巻きます。このひと手間を加えることで、芋の水分が中に閉じ込められ、ふっくらとした食感につながります。準備ができたら、火力が強すぎる場所は避けて、炭の端にある穏やかな熱の場所へそっと置きましょう。あとは時々位置を変えたり、トングで転がしたりしながら、じっくりと1時間ほど待ちます。

焚火で焼き芋の作り方-BBQコンロで作った焼き芋

時間をかけて加熱することで芯まで熱が行き渡り、自然の甘みが引き出された焼き芋に仕上がります。外側は香ばしく、中はホクホクでしっとりとした口当たりが楽しめ、BBQの余韻をさらに盛り上げてくれるはずです。

ダッチオーブンで焼き芋を作る手順

ダッチオーブンは重厚な鉄鍋で、焚き火や炭火料理の定番アイテムです。その特徴は熱を均一に伝え、食材の旨みを逃さず閉じ込めてくれることにあります。焼き芋を作る際は、まず底にアルミホイルや小石を敷いて熱の当たりをやわらげ、その上に洗ったさつまいもを並べます。鍋全体がじんわりと温まるように蓋をしっかり閉めたら、下からの炭火に加えて蓋の上にも炭を置き、上下から熱を加えましょう。

焚火で焼き芋の作り方-ダッチオーブン

およそ40分ほど待つと、遠赤外線の効果でさつまいもにじっくり火が入り、甘さと香ばしさが凝縮された仕上がりになります。外はほのかに焦げ目がつき、中はしっとりホクホクで、石焼き芋のような本格的な味わいを楽しめます。時間をかけて焼き上げた芋を鍋から取り出す瞬間は、蓋を開けると同時に立ちのぼる甘い香りに心が躍り、キャンプの食卓をさらに豊かにしてくれるでしょう。

空き缶を使った焼き芋の裏ワザ

焚火で焼き芋の作り方-アルミホイルも新聞紙も無い時の裏技

キャンプやBBQの最中に焼き芋を作ろうと思ったのに、新聞紙やアルミホイルを持ってくるのを忘れてしまった!そんな時に役立つのが、手軽に手に入る空き缶です。飲み終わったジュースやビールの缶を利用すれば、道具がなくても焼き芋を楽しめます。作り方は簡単で、まず空き缶の側面を切り開き、中を軽くすすいで汚れを落とします。きれいになったら洗ったさつまいもをそのまま缶の中に入れ、開いた部分を元に戻すようにして蓋代わりにします。準備が整ったら、焚き火の熾火の中に缶ごと沈めてじっくり加熱しましょう。缶の内部は熱が均一に伝わりやすいため、アルミホイルで包むのと同じように芋全体がむらなく焼け、甘さがしっかり引き出されます。しばらくすると、焚き火から漂ってくる香ばしい香りが周囲に広がり、焼き上がりの合図となります。熱々の缶から取り出した芋は、外側は香ばしく、中はホクホクでしっとりと甘く、思わず笑顔になる味わいです。身近な空き缶を活用するちょっとした工夫で、忘れ物をしてもアウトドアならではの焼き芋を楽しめるのは嬉しいポイントです。

まとめ

焚火で焼き芋の作り方-アウトドアで作る焼き芋のイメージ

焚き火やBBQ、ダッチオーブン、さらには空き缶を使った裏ワザまで、焼き芋の作り方にはさまざまな方法がありますが、どれにも共通しているのは「じっくり時間をかけること」と「火加減を見極めること」です。熾火でゆっくり加熱したさつまいもは、中までしっかり火が通り、素材そのものの甘みが最大限に引き出されます。アルミホイルや新聞紙を使った定番の方法はもちろん、BBQの余熱を利用してデザートに仕上げたり、ダッチオーブンで本格的な石焼き芋風に仕上げたりと、シーンに合わせて工夫すれば味わいも雰囲気も変わります。さらに、道具を忘れてしまったときでも、空き缶を活用すれば手軽に楽しめるのもアウトドアの面白さです。

自然の中で食べる焼き芋は、家庭のオーブンで作るものとはひと味違い、香ばしさと豊かな風味が加わって格別の美味しさを感じさせてくれます。焚き火を囲んで仲間や家族と待ちながら焼き上がりを楽しむ時間そのものが、キャンプやBBQの思い出をより濃く彩るひとときになるでしょう。次にアウトドアへ出かけるときは、ぜひこの方法を試して、ほくほく甘い焼き芋を楽しんでみてください。きっと寒い夜の焚き火を、さらに温かく、そして心に残る時間へと変えてくれるはずです。