SNSで話題の揚げないさつまいもチップスはダイエット中でも安心

ポテトチップスと聞くとどんな印象を抱きますか?「美味しい」という印象の反面、美容や健康の観点から「体には悪そう」「太りそう」といったネガティブなイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。しかし、さつまいもを使えばネガティブな側面の無い「美味しくて体にも良いさつまいもチップス」を作ることができます!既にSNSでも話題のこのチップス。早速、料理研究家である著者が作り方とポイントをお伝えしていきます!

さつまいもとじゃがいもの違い

ポテトチップスといっても、今回作るのはいわゆる一般的なじゃがいもを使ったポテトチップスではなく、さつまいもを使ったポテトチップスです。なので、正式にはスイートポテトチップスと言うべきところでしょう。

さて、体に良く、ダイエット中でも食べられるチップスを作るのに何故じゃがいもではなくさつまいもを使うのでしょうか。それはさつまいもの方が血糖値の上昇を表す指数であるGI値が低いから。同じ芋類でも、そんなに違うものなの?と疑問を抱く人もいるかもしれませんし、むしろさつまいもの方が甘いから血糖値が急激に上がるのでは?と思っている方もいるかもしれません。しかし、じゃがいものGI値が90であるのに対し、さつまいもはGI値が55であり、血糖値の上昇具合が緩やかであることが分かります。芋類に限らず、全ての食品の中でも55以下の食品はGI値の低い食品とされており、血糖値コントロールを意識する上で積極的に摂取することがオススメされています。血糖値の急上昇は体脂肪の蓄積に繋がりやすいことから、低GIの食品を選ぶことはダイエットにおいても大切です。そんなさつまいもを使った「太らないポテトチップス」の作り方を早速紹介していきます!

揚げないさつまいもチップス

材料

  • さつまいも ½本
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 塩 小さじ¼
  • ブラックペッパー 適量

ポテトチップスが何故「太りそう」という印象なのかというと、それは揚げているからです。薄くて軽く、唐揚げやフライのような揚げ物に比べると、油があまり使われていないように感じますが、薄いからこそ油を吸収しているのです。

油はたった1g、1滴に満たないような量でも9kcalあるので、少しでも油の吸収率の良い調理をすれば、直ぐにカロリーが上がってしまいます。そう言われると、残念な気持ちになりそうですが、揚げるとカロリーが上がるのであれば、揚げなければ良いだけなのです。このさつまいもチップスの痩せポイントはGI値が低いだけでなく、揚げずに作るので、油の使用量も最低限に抑えています。

作り方

さつまいもは皮付きのままよく洗い、薄い輪切りにする。

最初にして最大の難関。とにかく薄く切ることがポイントです。厚みがあると、パリパリ感から遠ざかってしまいます。難しい場合は半月切りにして、平面側を下にして切ると安定感が出て、切りやすくなります。

5分程度水にさらす。

無事に切り終わったら、ほっと一息です。水にさらしてアクを抜きます。少し紫色がかっているときは、少量のお酢を一緒に加えましょう。この間にオーブンを予熱しておくと便利です。

水から取り出し、クッキングペーパーで水気をしっかり除く。

地味ですが、とても大切な工程です。ここでの水気の除き具合が、出来上がりの美味しさに大きく影響します。水分があるとポテトチップスの美味しさであるカリッとした食感が出にくいので、クッキングペーパーで抑え、しっかりと水気を除きましょう。

さつまいもをボウルに入れて、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーを加えてよく混ぜる。

調味料が満遍なく行き渡るようにしっかり混ぜます。とはいえ、一生懸命に強過ぎる力を加えてしまうと、さつまいもが切れてしまうこともあるので注意が必要です。破損してしまっても、味としては美味しく仕上がるのですが、次の工程でオーブンパンに並べる時に量が多くなる点が少し大変になります。さつまいもの風味を生かした甘味のあるチップスに仕上げたい時は、ここで砂糖を加えるのもオススメです。

クッキングシートを敷いた鉄板に重ならないように並べ、200度に予熱したオーブンで15分焼く。

1枚1枚並べるのは正直なところ少し面倒かもしれませんが、このひと手間でダイエット中でも安心してポテトチップスが楽しめると思えば苦労に感じないはず。あとはオーブンに入れるだけで完成です!

揚げていないのに食感は…

どうでしょうか?揚げたチップスと全く変わらない見た目ですが、味も変わらず、カリッと歯触りのクリスピーなスイートポテトチップスになりました!正直、一緒に出されたらどちらが揚げているのか分かりません。それでも油は約2人分でまぎれもなく大さじ1しか使っていません。1人分なら大さじ½程度の量。これなら安心して食べられます!何ならダイエットを意識していなくても、こちらの方が良いと思うくらいです。オーブン調理ならさつまいもに含まれている様々な栄養素も逃しにくく、しっかり摂取することが可能です。これはSNSでも人気になる理由が分かります。綺麗になるには努力も必要。今日からポテトチップスはさつまいもを使って手作りを常識にしてみませんか?

まとめ

ポテトチップスは美味しい反面、健康や美容には良くないというイメージが強いですが、さつまいもを使うことでその問題を解決できます。じゃがいもではなく、さつまいもを使用する理由は、その低GI値にあります。GI値が低い食品は血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪の蓄積を抑えるため、ダイエット中にも適しています。揚げないさつまいもチップスの作り方はシンプルで、材料も少なくて済みます。薄く切ったさつまいもを水にさらしてアクを抜き、水気をしっかりと取り除いた後、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーで味付けをします。オーブンで焼くだけなので、油の使用量も最低限に抑えられ、カロリーを気にすることなく楽しめます。

完成したチップスは見た目も揚げたものと変わらず、カリッとした食感が楽しめます。オーブンで焼くことで、さつまいもの栄養素も逃しにくく、美味しさと健康を両立できるスナックとなります。SNSで人気なのも納得の美味しさです。健康を意識しながら、美味しいポテトチップスを楽しむために、さつまいもを使った手作りチップスを試してみてはいかがでしょうか。