日本一のやきいもまつりに行ってみた→3連休に行く人は必見!日本一のやきいもまつり会場での対策はこれ!持参したほうが良いもの、駐車場の空いている時間帯等を徹底解説

2月の心躍るイベント言えば…バレンタインではなく、我々さつまいも愛好家にとっては、「冬のさつまいも博」が思い浮かぶことでしょう。もちろんこの他にも、日本各地でさつまいもに関するイベントが目白押しのこの季節。日本有数のさつまいも産地である茨城県、その中でも、聖地との呼び声高い行方市(なめがたし)で、初めてのやきいもまつりが開催されるのです。その名も、「日本一のやきいもまつり」。今回は、こちらの様子をたっぷりご紹介します。2月後半にも同イベントは開催されるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

「日本一のやきいもまつり」はいつ、どこで開催される?

この度、茨城県行方市で初めて開催される「日本一のやきいもまつり」。日程は、2月10日・11日・12日、23日・24日・25日の計6日間です。会場は、「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」で、開催時間は10時~16時。東京から高速道路を使って、車で90分ほどでアクセス可能ですので、2月の後半は、さつまいも博(2月20日~25日:さいたまスーパーアリーナ)と日程を調整して、両方楽しむこともできますね。こちらの記事を読めば、さつまいも博とは全く異なるイベントであることがわかると思いますので、可能な場合はぜひ両方ご参加ください。

「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」とは?

さて、今回のイベントの会場である、「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ(以下、らぽっぽなめファ)」とは一体どんな場所なのでしょうか?名前からお察しの通り、おいもスイーツ販売の先駆け的存在ともいえる「らぽっぽ(白ハト食品工業株式会社)」が、廃校になった小学校の跡地を利用して運営している、体験型農業テーマパークです。こちらでは、らぽっぽ、JAなめがたしおさい、行方市が協力して様々なイベント行っています。らぽっぽと、さつまいもの聖地・行方市によるイベントと聞けば、否が応でも期待が高まります。なお、今回の記事とは関係ありませんが、タレントでモデルの谷まりあさんが、茨城県ほしいもアンバサダーに就任したと、2023年12月に話題になりました。さつまいも・焼き芋・干し芋関連で、茨城県が今、熱いです。

「日本一のやきいもまつり」で焼き芋を食べ比べてみた

期待に胸を膨らませながら、筆者はイベントの準備として、前日から「芋断ち」をし、さつまいもへの欲求を高め、糖質の受け入れ態勢を万全にして臨みました。会場への到着は、9時45分(イベント開始15分前)。もうこの時点で、駐車場の空きはほとんど無く、ギリギリ停めることができました。

今回の日本一のやきいもまつりにおいて、皆さんの一番の目的はおそらく、ブランドさつまいもをはじめとした10種類の焼き芋食べ比べ、でしょう。もみ殻燻炭で焼き上げられた焼き芋を求めて、「やきいも広場」には、早くも人が並んでいました。行列に並ぶ前に、トイレに行ったその間に、その行列はさらに増えて…焼き芋を購入できたのは、10時30分。後ろを振り返れば、その行列はさらにとんでもないことになっていました。10種類の焼き芋を一度に食べ比べする機会は滅多にないことですので、当然かもしれませんね。

気になる10種食べ比べの内容は以下の通りです。私はこの順番で食べ進みました。

(箱上部左から)

  • いばらきゴールド
  • 安納芋
  • 紅はるか
  • ふくしまゴールド
  • シルクスイート

(箱下部左から)

  • ふくむらさき
  • 紅あずま
  • 紅こがね
  • 紅まさり
  • 栗かぐや

購入する際に、スタッフの方から手渡されるチャート表の上部に記載の並び通りにおいもが入っている、と説明があります。一口サイズの焼き芋10種類が詰め合わせになって1,000円です。ほくほく系から、しっとり系、ねっとり系、さらには紫芋の注目品種であるふくむらさきまで、さつまいもの全カテゴリを網羅したといっても過言ではない、素晴らしい内容です。チャートを見ながら、どれから食べようか、ワクワクすること間違いなしですね。

なお、「いばらきゴールド」は茨城県行方市の、「ふくしまゴールド」は福島県楢葉町のオリジナルブランドさつまいもです。そして、食べ比べた10種類の焼き芋の中で、私が最も心を揺さぶられたのが、いばらきゴールドです。その名の通り、美味しさがひときわ輝いていました。私は上記の並びにそって、いばらきゴールドから食べ始めたのですが、あまりの美味しさに半分残し、最後にもう一度いばらきゴールドを食べて、食べ比べを締めくくりました。甘さ、香り、食感、黄金色の果肉、完璧と言っても良いのではないでしょうか。まだまだ美味しいさつまいもがあるのですね。焼き芋はセットだけではなく、各品種の単品販売(各1本300円)もあるので、食べ比べで気に入った焼き芋を、単品で持ち帰って楽しむ、ということもできますよ。その際はもう一度、気合を入れて行列に並びましょう。

その他のお楽しみ

甘い焼き芋だけではなく、校庭に広がる「やきいもグルメブース」には、たこ焼きやもつ煮、串焼き、ビールなど、お祭りにふさわしい屋台もあります。香ばしい煙が校庭に漂って、来場者の食欲をそそります。運が良ければこたつ席で飲食しながらくつろぐことができます。また、ヤギやミニブタなどの動物たちと遊べる「ふれあい動物園(入場料300円)」では、エサやりを楽しめたり、「干し芋作り体験(参加費1,500円)」では、作った干し芋を持ち帰ったりできますよ。

様々な催し物がある中、大人も子供も集まって大いに盛り上がったのは、らぽっぽなめファのマスコットキャラクター「焼き右衛門」によるスイーツ撒き(参加費無料)です。校舎の二階から、可動域の少ない腕を一生懸命使って、なんとか遠くまでお菓子を撒きたいと奮闘する焼き右衛門の姿が愛くるしいです。すると、私の前方の人が取り損ねたお菓子が、私の足元に飛んできて、拾うことができました。

このお菓子は、すぐ近くにいた女の子にあげて、写真だけ撮らせてもらいました。スイーツ撒きは、12時~、14時~、と時間が決まっているので、要注意です。この他にも、家族や友人、恋人と楽しめる催し物がたくさんありますが、開催日・時間帯が決まっているものや、参加費が必要なものがありますので、詳細は事前に公式ホームページで確認してください。

らぽっぽのスイーツも楽しめる

ひとしきりイベントを楽しんだ後は、お土産としてらぽっぽのスイーツはいかがでしょうか?焼き右衛門像が佇む入口に足を踏み入れると、カフェやお店が並んでいます。こちらはらぽっぽなめファに常設されている店舗なので、やきいもまつり期間内外問わず、飲食や買い物をすることができます。「おいもスイーツコーナー」では、スイートポテトや、ポテトアップルパイ、バスクチーズケーキなど、らぽっぽの人気スイーツを購入することができます。

大学いも詰め放題(1回650円)にもぜひ挑戦してみたいですね。思い起こせば20数年前、友人宅のパーティーにおいて、各自食べ物を持ち寄ることになった際に、私はらぽっぽの大学いもを持参しました。これが女子にも男子にも大好評で、私にとってのらぽっぽは、忘れかけていたさつまいもの美味しさを思い出させてくれた、恩人のような存在なのです。

アンケートに回答すると

お店に入ってすぐのところに、アンケート用のQRコードが用意されていました。こちらに回答すると、焼き右衛門のチャームがもらえるガチャガチャを回せますので、こちらも忘れずにやってみてください。私のときは、残念ながらガチャガチャは終了し、回すことができなかったのですが、焼き右衛門チャームはもらうことができました。

焼き右衛門がおならをしているチャームです。さつまいもを食べるとおならが出やすい、というのは耳にすることがありますが、さつまいも自身がおならをしているという、ユニークなチャームです。やきいもまつりの記念として、ぜひ皆さんも入手しましょう。

まとめと対策

茨城県行方市のらぽっぽなめファで初めて開催された、「日本一のやきいもまつり」。山間の廃校という自然に囲まれた空間でのイベントは、のどかさと焼きいも好きの熱が混在した、心温まるものだったと思います。音楽で例えるならば、さつまいも博は都市型フェスのサマーソニック、やきいもまつりは野外フェスのフジロックフェスティバル、のように感じました。どちらのイベントもそれぞれの良さがあるので、さつまいも好きには足を運んでみてほしいです。

焼き芋食べ比べを目当てに参加する方は、何か飲み物を持参することをおすすめします。自販機が無いので、グルメブースや、施設内のお店でも飲み物を購入することができますが、レジの列に並ぶ可能性が高いのと、値段が割高です。私は、10種の食べ比べを終えるまでに、500mlのペットボトルを1本飲み干しました。来場者全員が椅子に座ることは難しいので、多くの人が校庭(芝生)に座って飲食していました。雨の影響や、汚れが気になる方は、レジャーシートを持参した方が良いでしょう。
また、大規模な駐車場ではないので、タイミングによっては駐車場に車を停めるまでに時間を要するかもしれません。先述の通り、9時45分でギリギリ駐車できた混雑具合です。会場を後にしたのは、13時過ぎ。このときは、駐車場が空くのを待つ車の列と、その列によって道路にちょっとした渋滞が発生していました。2月後半の開催において、また今後の継続開催において、この駐車場問題が改善点だと感じました。

日本一のやきいもまつりは、老若男女が楽しめるイベントであり、めったに味わうことのできない焼き芋に出会えるチャンスでもあります。思う存分、焼き芋を楽しむことができるよう、体調を整えて、準備をして臨んでみてはいかがでしょうか。色々書いていたら、もう一度いばらきゴールドを食べたくなってしまいました。皆さんも、お気に入りの焼き芋に出会えますように。