五島列島最大の島「福江島」様々な魅力を堪能できます!福江島の歴史を知ればより深く福江島を観光できます。美しい自然に恵まれた福江島の名産品や特産品も紹介します!

五島列島の中心的存在であり、大自然の景観やご当地グルメなど、さまざまな魅力を堪能できる福江島。島の歴史は古く、島内でみられる多様な文化財が、そのつながりを伝えています。今回は、福江島の歴史とともに、福江島が誇る特産品についていくつか紹介します。

福江島(五島列島)の歴史

福江島は長崎県西部に位置する、五島列島の中でも最大の島です。長崎県や福岡県からアクセスできる福江港や五島つばき空港があり、島民の暮らしを支えているとともに、観光やビジネスなどで島を訪れる方の玄関口としての役割を果たしています。まずは、福江島の歴史についてみていきましょう。

かつては日本と朝鮮・中国交通の要だった

福江島を含む五島列島は、東シナ海を隔てて中国大陸と接していることから、古くから海上交通の要所として重要視されてきた島々です。獣骨とともに、須恵器や初期貿易陶磁器などが出土している遺跡もあり、さまざまな中国・朝鮮文化や物が五島列島を経由して日本に流入していたことがうかがえます。また、福江島は遣唐使船の最後の寄港地であったことからも、当時の五島列島は、日本と朝鮮・中国の交通の要だったといえるでしょう。

倭寇の拠点となった中世時代

中世時代に入ると、福江島は倭寇の拠点として、東アジアにその名を徐々にとどろかせていきました。そのきっかけをもたらしたのが、「王直」の存在です。倭寇とは、鎌倉末期から戦国時代にかけて朝鮮半島や中国沿岸で略奪や海賊行為をしていた集団で、王直は、明の海商にして後期倭寇の頭目(首領)でした。天文9年(1540年)、王直は通商を求めて福江島に来航。当時の領主・宇久盛定と通商の密約を交わし、福江島や平戸を拠点に、日明間の密貿易を盛んに行っていきました。しかしその後、天正16年(1588年)に豊臣秀吉が海賊取締令を公布。海上の取り締まり強化によって、日本国内での活動拠点を失った倭寇は、歴史から姿を消すこととなりました。島内では王直が掘ったと伝わる「六角井戸」や、倭寇の拠点と推測される迷路状の石塁など、倭寇ゆかりの遺跡を見ることができます。

江戸時代には、多くの潜伏キリシタンが移住

潜伏キリシタンとは、禁教期の日本において、仏教徒や神社の氏子を装いながら密かにキリスト教の信仰を続けていたキリシタンのことです。キリスト教は、当時長崎県に多くの宣教師が往来していたことから、九州を中心に大名や領民に浸透していました。しかし、江戸幕府による禁教令によって、各地でキリスト教を弾圧する動きが広がります。禁教が深まる中、密かに信仰心を守っていた人々が移り住んだのが五島列島です。

島でも厳しい弾圧があったものの、200年以上もの間、信者たちは密かに独自の信仰を守り続けていきました。その名残りとして、福江島には、堂崎天主堂のようにキリシタンにまつわる歴史的文化や建造物も数多く存在します。また、2018年には、長崎県と熊本県に残るキリスト教の資産が世界遺産に登録され、今なおその様子を伝えています。

福江島の名産品

長崎県の西方沖、五島列島のうちの1つである福江島は、透明度の高い海や全面が芝に覆われた火山など、美しい自然に恵まれた島といわれています。ここからは、そんな福江島の特産品についていくつか紹介します。福江島へ来たら、ぜひ福江島の特産品を堪能してみてください。

五島牛

五島牛は、福江島や宇久島など限られた地域で育てられている和牛で、年に400頭ほどしか流通しないため、知る人ぞ知る幻の和牛と称されています。また、平戸牛・雲仙牛・壱岐牛とあわせて「長崎の4大ご当地和牛」と呼ばれることもあります。五島牛は、潮風のミネラルをたっぷり含んだ牧草で飼育されているため、肉質がとても柔らかく、口に入れると舌触りの良い上品な甘みと肉汁を楽しめるのが特徴です。噛むほどに広がる芳香な香りとまろやかな味わいに、1度食べればきっと虜になるでしょう。

安納芋

福江島ではさつまいもの栽培もおこなわれています。中でも特に代表的な品種は安納芋です。安納芋は平均糖度が高く、焼き芋にすると蜜があふれるほどの濃厚な甘さを味わえるのが特徴で、天然のスイーツとも呼ばれています。豊かな土壌で、有機栽培によって育てられた安納芋の中には、さつまいもの品評会にて日本一のさつまいもに贈られる「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞したものもあります。福江島を含め五島列島では、さつまいもを焼き芋やかんころ餅として食べるのが一般的ですが、ほかにもポテトサラダやポタージュスープなど多彩に調理されています。

サンゴ

福江島は、明治時代以降サンゴの島として知られ、特に富江町は珊瑚加工の名産地といわれています。また、富江町では良質なサンゴが取れるだけでなく、「五島彫り」という繊細な立体感が特徴の、独自の伝統技術も有名です。海のパワーが宿ると信じられ、古くからお守りとして大切にされてきたサンゴは、今も多くの方から愛されています。

まとめ

古くから交流の玄関口として栄えてきた福江島は、今でも、経済や文化、政治の面で中心的役割を担っている島です。また、福江島は、自然豊かな自然とともに、今日まで受け継がれてきた文化財がいくつも存在する島でもあります。福江島を訪れる際は、ぜひ散策しながら島の歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか。