【五島 グルメ】リニューアルでさらに魅力的に!「和匠鮨 やな川」で味わう絶品アラカルト&贅沢コース

福江島にひっそりと佇む、美しき謎の和食店「やな川」

五島列島・福江島。その中心に位置する中央商店街を歩いていると、ふと目に留まる真っ黒な外観の建物。窓も看板もなく、何のお店かもわからない——そんなミステリアスな佇まいが、かえって人々の興味を惹きつけてやみません。

その正体は、完全予約制の高級和食店「やな川」。昨年のオープン以来、地元でも知る人ぞ知る存在として話題になっていました。そんな中、「本日はご予約なしでもお食事をご提供します」という一枚の貼り紙を偶然発見。しかも、通常18,150円のコース料理が期間限定で1万円という嬉しいお知らせ付き。ずっと気になっていたその扉を、ついに開ける日がやってきました。

外観からは想像もつかない、明るく洗練された空間

やな川-店内は白をアクセントにした明るい色調

重厚なドアを開けると、そこには思わず声が漏れそうになるほど美しい空間が広がっていました。黒を基調とした外観とは対照的に、店内は白をアクセントにした明るい色調でまとめられ、柔らかな照明が空間をやさしく包み込んでいます。

やな川-調理場を中心に据えた10席のカウンター

調理場を中心に据えた10席のカウンター。静けさの中に流れる緊張感と温もり。目の前で繰り広げられる職人の丁寧な手仕事に、自然と背筋が伸びてしまうような、そんな特別な時間がゆっくりと流れていました。

やな川-奥には4人掛けの個室

奥には4人掛けの個室も用意されていて、特別な日の会食や家族の集まりにもぴったり。空間全体から、大切なひとときを過ごしてもらいたいという想いが伝わってきます。

一貫一貫に五島の風景が浮かぶ、贅沢なお鮨の数々

やな川-最初に登場した茹でエビ

この日いただいたのは、前菜・鮨10貫・汁物・デザートがセットになった特別コース。最初に登場した茹でエビから始まり、次々と提供されるお鮨は、どれも見た目からして美しい逸品ばかり。

やな川-イサキ、真鯛、ヒラメ、ヒラマサ、しめ鯖、アジ、マグロ、アワビなど、五島の海の恵みを存分に味わえる内容

イサキ、真鯛、ヒラメ、ヒラマサ、しめ鯖、アジ、マグロ、アワビなど、五島の海の恵みを存分に味わえる内容で、お米はふわりとほどける小ぶりのしゃり。大ぶりのネタとのバランスが絶妙で、まさに五感で楽しむ贅沢そのものでした。

特に印象に残ったのは、マグロを五島産の高菜で包んだ「高菜巻き」。ひとくち頬張ると、爽やかな高菜の香りと濃厚なマグロの旨みがふわっと広がり、その出会いに心までときめきます。

福江島に惹かれて…料理人もスタッフも移住者

やな川-店内で鮨を握っていたのは、関東から夫婦で福江島に移住してきた職人

店内で鮨を握っていたのは、関東から夫婦で福江島に移住してきた職人さん。都会の喧騒を離れ、この島で新しい挑戦をはじめたそうです。もうひとりの女性スタッフの方も同じく移住者で、料理だけでなく五島での暮らしや日々の出来事まで、丁寧にお話してくださいました。

高級店らしい静けさの中にも、あたたかな笑顔と親しみやすさがあり、気取らずに食事を楽しめる雰囲気がとても心地よく感じられます。日本酒・焼酎・梅酒も豊富に取り揃えられていて、もちろん五島の地酒も堪能できます。

「やな川」をプロデュースしたのは、五島出身の柳川好夫さん

この特別なお店を手がけたのは、五島市三井楽町出身の柳川好夫さん。大阪との二拠点生活を送りながら、ギバット株式会社を立ち上げ、「やな川」や平蔵町にある1日1組限定の宿泊施設「87(ハナ)」などを運営しています。

店内には、白と黒を基調にした特注のバラモン凧が飾られ、五島の文化を感じられる演出も。静かに料理と向き合えるように、音や香りにも繊細な配慮が施されています。トイレのドアが自動で開閉するなど、細部まで行き届いたおもてなしの姿勢が感じられるのも印象的でした。

宿泊施設「87」では「やな川」の料理が楽しめる特別な夜も

「87」は海沿いに佇む、一日一組限定の特別な宿。キッチン設備も充実していて、ケータリングで「やな川」のコース料理を楽しむことも可能。家族や友人と過ごすプライベートな時間に、五島の風景と極上の食体験を重ねれば、まるで夢のようなひとときが叶います。

海を眺めながら、波の音に耳を澄ませる。都会では味わえない、穏やかで贅沢な時間がそこには流れています。

心もお腹も満たされる、五島で過ごす特別な夜

食事を終えてお店を出る際、女性スタッフの方が外まで丁寧に見送ってくださり、その優しさにまた胸がじんわり。洗練された空間と繊細なお料理、そして何よりそこに集う人々の温もりが、「やな川」という場所の魅力そのものでした。

非日常の中に宿る静かな幸福感。日々の忙しさからふと離れて、心と体にご褒美をあげたくなったら、福江島の「やな川」へ訪れてみてはいかがでしょうか。きっと、忘れられない夜が待っているはずです。

2026年4月再訪!3月からリニューアル!「和匠鮨 やな川」としてより親しみやすい空間へ

お店の名前が「和匠 やな川」から「和匠鮨 やな川」へと少し変わり、3月からリニューアルオープン!

和匠鮨 やな川 カウンター席

以前のコース料理は18,150円(税込)のみの完全予約制でしたが、和食と鮨を組み合わせた8,000円、12,000円、16,000円の3つのコースから選べるようになりました。さらに、予約なしでも「アラカルト」でお鮨が食べられるようになり、以前よりも気軽にお店へ入りやすくなっています。

和匠鮨 やな川 個室

コースはお任せとなっており、その日に手に入った五島の魚や食材でどんな料理に仕上がるのかとても楽しみです。複数で来店した場合、お酒を楽しみたい方は飲み放題を利用し、運転手の方は単品でドリンクを注文することも可能です。
今回は、新潟から来たお客様のおもてなしとして、五島の食材を存分に楽しんでもらうため、グラスのスパークリングワインとノンアルコールの赤ワインで乾杯しました!

五島列島グルメを気軽に!「やな川」ディナーのアラカルト

福江島ランチーズでも以前に取材させていただきましたが、リニューアルしてアラカルト注文ができるようになったということで、まずは単品で注文したメニューをご紹介します。

長崎・五島の旨いが詰まった「お寿司の盛り合わせ」

長崎・五島の旨いが詰まった「お寿司の盛り合わせ」

「長崎産 大トロ」「長崎の高島産 本マグロ」、そして五島の「真鯛」「いさき」「まあじ」「水イカ」、五島・久賀島産の「くるま海老」と、地元の新鮮な素材にこだわった贅沢な内容です。
以前と同様、ふわりとほどける小ぶりのシャリと、大ぶりのネタとのバランスが絶妙!特に印象的だったのは「大トロ」です。運ばれてきた時から目を引く美しさで、見るからに脂が乗ったとろっとろの質感。とろける旨さは、まさに幸せなひとときでした。

五島の旬を味わう「季節の野菜の天ぷら」

五島の旬を味わう「季節の野菜の天ぷら」

天ぷらも「海老」「ナス」「ふだん草」「アスパラ」「白魚」「パプリカ」と、新鮮素材を活かした逸品揃いです。
特に驚いたのが、ふわっふわの食感がたまらない「白魚」と、初めて体験した「ふだん草」の天ぷら。ふだん草は、しっかりとした厚みのある葉と、ほどよい歯ごたえの茎の食感が楽しく、お酒や白飯が欲しくなる美味しさでした。

五島の海の幸を堪能!大満足の8,000円コース

「本日のお魚のラインナップ」のお披露目

今回予約した8,000円のコース料理は、まず「本日のお魚のラインナップ」のお披露目からスタート!五島で獲れた新鮮な魚が一同に見られるのは、高級料亭ならではのワクワクするパフォーマンスです。

お刺身は、九州特有の甘い醤油を本州の方でも美味しく食べられるよう、お店でブレンド

お刺身は、九州特有の甘い醤油を本州の方でも美味しく食べられるよう、お店でブレンドしたこだわりの醤油でいただきます。新鮮でプリプリのお刺身に舌鼓を打った後は、赤酢のシャリを使った江戸前寿司がカウンターに程よいスピードで登場!

ウニ

ハマチから始まり、ウニ、久賀島の車海老など豪華なネタが次々と握られます。

大トロの上にはキャビア

五島でマグロが養殖されていることは観光客の方には驚かれるそうですが、なんと大トロの上にはキャビアが!(※常に乗っているとは限りません)また、お歳暮などの贈答用で有名な久賀島の車海老は、普通のエビとは段違いに味が濃く、茹でていても身が締まっていて、思わず「幸せ♡」とつぶやいてしまいました。

手巻き寿司

イクラは可愛いハート型の和小鉢に盛り付けられており、手巻き寿司は海苔の高騰が続く中で、パリパリの風味を肌で感じられるよう手渡しでいただく斬新なスタイルです。

素材の味を活かした小鉢と、懐かしのクロクチ味噌汁

お鮨の後は、小鉢、茶碗蒸し、味噌汁、デザートが続きます。

柚子皮がトッピングされた茶碗蒸し

マコの煮付けと、板前さんが初めて作ったという五島産アオリイカの「イカシュウマイ」は、初めてとは思えない上品な美味しさ!柚子皮がトッピングされた茶碗蒸しも絶品でした。

アオサの味噌汁には、美味しいお出汁の正体である「クロクチ(ムール貝のミニバージョン)」

そして、アオサの味噌汁には、美味しいお出汁の正体である「クロクチ(ムール貝のミニバージョン)」が入っていました。板前の藤原さんが五島に移住してきて、地元の人に聞いて自ら採ってきたものだそうです。浅瀬の岩場でよく採って食べていた、とても懐かしい味がしました。

山内のいちごが乗ったパンナコッタ

最後のデザートは、山内のいちごが乗ったブリュレで、最後まで大満足の内容でした。(12,000円のコースには前菜が、16,000円のコースには和牛ステーキが加わります!)

非日常を味わえる空間と、心温まる最高のおもてなし

やな川はお鮨に合う日本酒が豊富ですが、意外にもワインがとても合います。女性スタッフの方が丁寧に飲み物のおすすめを教えてくれたり、席を立つ時に椅子を引いてくれたりと、五島ではなかなかない細やかな接客をしてくれます。

天気が悪く、新潟から船に揺られて疲れていたお客様も、素晴らしい料理と接客で「最高の五島初日の夜になった」と大変喜ばれていました。魚を捌きながら色々な話をしてくれた板前の藤原さん。

「五島には素晴らしい食材がたくさんある。それをお客様に伝えるのが料理人の仕事。余計な調味料の味で、素材の味が消されることがないように気をつけています」

という言葉通り、料理は足し算だけでなく「引き算」も大切なのだと実感できる、全ての料理が素材の味を楽しめる素晴らしいディナーでした。

和匠鮨 やな川
長崎県五島市栄町4-7ギバットビル1F
TEL:0959-74-5657
営業時間:18:00~22:00
定休日:日曜日、月曜日
公式サイトはこちら