焼肉屋なのにおでんとカツ丼が人気!? 福江の老舗「丸山」で味わう!極上の昭和の味

福江商店街近くの「焼肉屋らしからぬ」名店「丸山」

福江商店街近く、居酒屋が多く並ぶ通りにひっそりと佇む焼肉・ホルモン店「丸山」。
赤い提灯と「焼肉・ホルモン」と書かれた看板がなければ通り過ぎてしまいそうな、まるで民家のような外観です。のれんはなく、初めて訪れたときは思わず勝手口を開けてしまったことも(笑)。

五島、丸山店内(座敷)

外までお客さんの笑い声が聞こえるアットホームなお店で、中に入ると実家に帰ってきたような安心感に包まれます。
カウンター4席、座敷2席のこぢんまりとした店内は、すぐに満席になる人気ぶり。この日はたまたま空いていて、18時のオープン一番乗りで入ることができました。

おでん鍋が並ぶ焼肉屋? 驚きのメニュー構成

五島、丸山カウンター(おでんあり)

カウンターにはなんと、大きな鍋にアツアツのおでんが!
「焼肉屋なのにおでん!?」と驚かされますが、これはまだ序章にすぎません。

座敷に通され、まずはソフトドリンクを注文。ジョッキで提供され、飲みきれない分はペットボトルごと横に置かれるスタイルがなんともユニーク。無駄にしない心意気が感じられます。

メニューを見ると、焼肉メニューはカルビ、ロース、ホルモン、豚バラなど5種類ほど。
一方で、ご飯もの、麺類、餃子(水餃子まで!)、オムライス、定食2種など、焼肉屋の域を超えた豊富なラインナップにびっくりします。

特製ダレが光るカルビとホルモン

五島、丸山の定番カルビ

まずは定番のカルビ。
下味がついた状態で提供され、さらに企業秘密の特製タレを絡めて食べるスタイルです。サラッとした珍しいタレで、脂ののったカルビと抜群の相性。
じゅうじゅうと音を立てながら焼ける香ばしい匂いが、店の前の通りにまで漂います。

五島、丸山の白いホルモン

続いて白いホルモン。
こちらは特製味噌ダレをたっぷり絡めて焼くのがポイント。甘めの味噌と青ネギの香りが食欲をそそります。1人前でも食べ応え十分。
残ったタレを見て「おにぎりに塗って焼いたら絶対おいしい!」と思いましたが、メニューにはライスのみ。ぜひおにぎりを加えてほしいほど、このタレは絶品でした。

五島、丸山のロース

ロースは控えめな味付けで、特製タレが引き立ちます。脂も程よく、3種類のお肉で大満足。

脂も程よく、3種類のお肉で大満足

常連人気No.1!焼肉屋のカツ丼がすごい

そして本日の締めは、常連さんの間で密かに人気の「カツ丼」。
ある旅行系YouTuberが紹介していたのを見て以来、ずっと気になっていました。

五島、丸山の常連さんの間で密かに人気の「カツ丼」

ご主人自ら運んできたカツ丼は、卵の半熟具合が絶妙で、黄金色に輝く美しいビジュアル。
ひと口食べると、甘めでどこか懐かしい味わいが広がります。
揚げたてのトンカツは厚みがあり、ボリューム満点。お腹いっぱいのはずなのに、箸が止まらず完食!味噌汁と漬物がついて900円というお手頃価格もうれしいポイントです。

カウンターでは常連さんが「とんかつ定食」や「焼き餃子」を注文しており、観光客もちらほら。
「お肉を頼まなくてもOK」な焼肉屋という、気軽さも魅力です。
焼肉だけでなく、オムライスや焼きそば、おでん(持ち帰り可能)なども人気で、何度も通いたくなるラインナップです。

昭和42年創業。温かいご夫婦が営む老舗

「丸山」は昭和42年創業。おばあちゃんの代から続く老舗で、今はご夫婦が中心となって切り盛りされています。
忙しい中でも丁寧な接客で、心のこもった対応が印象的です。

支払いの際、奥さんが両手でお金を受け取り、神棚に向かって軽くお辞儀をされていたのがとても印象的でした。
食への感謝とお客様への思いを大切にしていることが伝わります。

メニューの裏には、こんな言葉が記されていました。

五島、丸山のメニュー裏の言葉「食べるために生きるな、生きるために食べよ!」

「食べるために生きるな、生きるために食べよ!」

またこの店の料理を食べて元気をもらいたい!
そう思わせてくれる、福江のあたたかい名店です。

丸山
住所:長崎県五島市栄町6-16
TEL:0959-72-2886
営業時間:18:00~24:00
定休日:不定休
公式instagramはこちら