
椿サミットをご存じでしょうか?このイベントは、椿を大切にする市町村が年に一度集い、その魅力を国内外に発信する貴重な場です。今年の第35回全国椿サミット五島大会では、全国から研究者や関係者が五島に集まり、文化会館のブースやステージイベントが盛り上がりを見せました。しかし、単なる展示会ではありません。椿の苗木無料配布や木工体験コーナー、ご当地キャラクターの登場など、一般の来場者も楽しめる内容が満載でした。特に、五島の特産品が並ぶお土産ブースは大きな注目を集め、多くの人が足を止めて椿関連商品を手に取りました。五島商店佐藤の芋屋も出店し、福江島ランチーズのPRも実施。地元の椿産業がどのように発展し、今後どのような未来を描いているのかを知る良い機会となりました。
この記事では、椿サミットの詳細や会場の様子、魅力的な出店ブース、ステージイベントの見どころを詳しく紹介します。椿の魅力を再発見し、来年の開催地・岩手での展開にも期待が高まるこのイベントの魅力を、ぜひ最後までご覧ください。
椿サミットとは?
2月22日(土)、福江文化会館で第35回全国椿サミット五島大会が開催され、会館前駐車場のお土産ブースに出店しました。椿サミットは、年に1回、椿サミット協議会に加入する市町村が持ち回りで開催するイベントです。五島市は、市花として椿を掲げ、自生する椿の維持や植樹に力を入れており、協議会に加盟しています。1991年から始まり、五島での開催は平成17年以来2回目。五島市農林課が中心となり、数年前から入念な準備を進めてきました。
会場内はこんな感じ
全国から椿の研究者や協議会登録市町村の関係者など、島内外から約800名が参加。文化会館内ホールには椿関連会社のブースが並び、外では土産品や飲食店のブースが設置されました。
出店時間は10時から16時まで。一般の来場者も訪れ、数量限定の椿の苗木無料配布や木工体験コーナーが設けられました。さらに、ご当地キャラクターやV・ファーレン長崎のマスコットキャラクター「ヴィヴィくん」も登場し、家族連れの来場者でにぎわいました。こんなに多くのゆるキャラが一堂に会するのは初めて。昨年完成した山内地区の「やまぼんちゃん」も福江地区のイベントに初デビューしていました。
出店中でなければ木工体験をしてみたかったです…。お店が落ち着いた時間に、トイレに行くふりをして(笑)会場内を見学しました。
受付では、参加者に椿のオリジナルノベルティが配布されており、特別に中身を見せてもらいました。内容は、椿油を使用したシャンプーの試供品、美容オイルジェル、ピンバッジ。それらが椿モチーフのショルダーバッグに入っていて、とても可愛かったです。
エントランスホールには、五島市観光協会や椿のお茶を販売する「椿乃」、椿酵母を活用した化粧水を開発する「五島の椿」のブースもあり、県外からも多くの椿関連商品が出品されていました。
ステージイベントと講演
ステージではセレモニー、アトラクション、パネルディスカッションが行われ、私が覗いたときは五島出身の演歌歌手・五島つばきさんの歌が始まるところでした。記念講演では、「椿のタネを使ったクラフトジン『GOTOGIN』」をテーマに、五島つばき蒸留所代表の門田氏が登壇。外のブースには「ゴトジン」の試飲コーナーも設けられていました。
出店してみた
五島商店佐藤の芋屋のブースにも、多くの方が訪れ、商品を手に取ってくださいました。福江島ランチーズのPRもでき、有意義な機会となりました。県外から来場した方々は、翌日23日に観光名所や椿の木、椿油製油所を見学予定。
特に「幻の椿」と称される玉之浦椿は高く評価されており、ブースを訪れたお客様も「この椿は日本一だ」と熱弁していました。地元にいるとその価値に気づきにくいですが、改めて評価を聞くと誇らしく思えます。未来に残すべき大切なものだと実感しました。
次回開催と関連イベント
来年の椿サミットは岩手で開催されるそうです。きっと岩手ではすでに準備が始まっていることでしょう。五島市では、2月22日~3月2日まで「椿まつり」を開催中。島の各地でさまざまなイベントが実施されます。今年は「孤独のグルメ」ロケ地巡りツアーも企画されています。詳しくは五島市観光協会のホームページをご確認ください。(ツアーは予約が必要です)