
まだ寒さが残る3月初旬、アグリコーポレーションの佐藤社長とともに、日頃お世話になっている航空自衛隊 第15警戒隊兼福江島分屯基地の司令にご挨拶に伺いました。
現在、アグリ・コーポレーションでは基地近くのユースホテルを改良する事業を進めています。本来は2023年秋にご挨拶に伺う予定でしたが、インフルエンザの影響で延期となったため、今回の訪問を非常に楽しみにしていました。
福江島基地は長崎県西部の五島列島に位置し、総勢150名が勤務。そのうち五島出身者が約26%を占める一大産業です。航空自衛隊の西の防衛拠点として、24時間365日、日本の空を守っています。同基地は1954年に創立され、今年で71周年を迎えました。
基地司令との交流
今回、初めてお会いした基地司令の稲田幸紀2等空佐は、精悍ながらも温かみのあるお人柄で、民間との交流にも非常に積極的な方でした。アグリコーポレーションが進めているユースホテル事業や有機農業について、さらには佐藤社長の講演会、航空自衛隊向けの有機農産物提供、オーガニックカレーの開発など、幅広い話題で大いに盛り上がりました。また、女性隊員の宿泊施設が不足しているという課題についてもお話を伺い、今秋完成予定のホテル事業で支援できればと考えています。
西部航空音楽隊 ふれあいコンサート
訪問した週末には、市内で西部航空音楽隊のふれあいコンサートが開催されるとのことで、日曜日の夕方に足を運びました。
初めて訪れた福江市文化会館は広々としており、入口では航空自衛隊の隊員の皆さんが笑顔で迎えてくださいました。体験VRや制服着用体験など、さまざまなアトラクションが用意されており、特に五島の子どもたちのワクワクした様子が印象的でした。
16:30の開演とともに始まった演奏は、瞬く間に心を奪われるほど素晴らしいものでした。観客も手拍子を交えながら楽しみ、アニメソングの演奏時には子どもたちが踊る場面も。今年は五島市制20周年ということもあり、最後には地元の吹奏楽部の学生たちが「back number」の『アイラブユー』を共演。この曲は五島市がロケ地となった朝ドラの主題歌であり、地元の人々にとって特別な意味を持つ楽曲です。真剣な眼差しで演奏する子どもたちと、それを温かく見守る音楽隊の姿に、思わず胸が熱くなりました。
名残惜しい気持ちの中、コンサートは盛会のうちに終了。帰り際には音楽隊の隊員が出口で見送りをしてくださり、若い隊員の方とお話しする機会がありました。音楽が大好きな隊員が、地元長崎の中でも特に五島で演奏できることを楽しみにしていたとのこと。五島の人々にとっても、プロの演奏を聴く機会は貴重であり、毎年楽しみにしている方も多いようです。
航空自衛隊と農業のつながり
航空自衛隊基地の周囲には畑が広がっており、農業を通じた新たなご縁が生まれています。我々も農業事業を進めることで自給率向上に貢献し、異なる形ではありますが国防に携わることができればと感じた一日でした。