
えみ庄
商店街のはずれにあるビルの2階に佇むダイニングバル「えみ庄」を紹介します。飲食店がいくつか入っているビルの階段を上がると、すぐ目の前に外国の家のような雰囲気の入り口があります。カウンター以外にはテーブルが2台だけというこぢんまりとしたお店ですが、落ち着いた雰囲気が魅力的です。常連客も初めて訪れる人も、ママさんが笑顔で迎えてくれます。
「えみ庄」はスペイン風居酒屋をコンセプトにしながらも、パスタなどのイタリアンから五島の食材を使った和食まで楽しめます。漁師さんから新鮮な魚を差し入れてもらうこともあり、その際には美味しいカルパッチョや刺身が提供されます。定番メニューもありますが、その日に仕入れた食材で作る「本日のおすすめ」を注文する人が多いようです。
前回訪れたとき、 「今日はパスタを食べたい気分だから、おまかせで何か作ってほしい」と無茶ぶりしてみましたが、すぐにシーフードパスタを作ってくれました。これが絶品でした!
絶品!焼きリゾット
今回はお腹が空いていたので、ご飯ものをリクエストすると、焼きリゾットを作ってくれるとのこと。「えみ庄」の名物は本格的なパエリアですが、2人前からの注文受付で予約が必要なため、今回はレポートできませんでした。
それでも、焼きリゾットという料理を初めて聞いたので、ワクワクしながら待ちました。その前に、厚切りベーコンステーキで軽くお腹を満たすことに。大きなベーコンを豪快にフライパンで焼き、カットして野菜と一緒に盛り付けます。ジュウッと焼ける音と香ばしい匂いが店内に広がり、まるでアニメに出てくるベーコンのようです。カリカリというよりは、意外にもふっくらとした食感。厚切りベーコンを丸ごといただくのは贅沢です。
さっぱりとした美酢ソーダ割を合わせると、後味が爽やかになります。
そして、いよいよ焼きリゾットの登場。手際よく玉ねぎなどの具材を炒め、牛乳とご飯を投入。金属の皿にのせてオーブントースターで軽く焼き、仕上げに目の前でバーナーで焼き目をつけて完成。お皿も熱々なので、やけどに注意が必要です。量は2人分くらいですが、あまりにも美味しくてペロッと完食しました。
豊富なドリンクとアヒージョ
旬の牡蠣を使ったアヒージョなど、ほかにも美味しそうなメニューがそろっています。ちょうどいい量なので、1人でも2〜3品は注文できそうです。料理に合うワインやカクテル、ノンアルコールカクテルも用意されています。
心地よい時間が流れる店内
数年前から、ふらっと1人で立ち寄ることが多くなりました。静かな雰囲気なので、1人旅の観光客が訪れることも多いそうです。ママさんとのおしゃべりを楽しみにしている常連客もたくさんいます。店内で気に入っているのが、カウンターに敷き詰められたカラフルで可愛いタイル。開店当初、できる限り手作りにこだわり、ママさんとご主人が自分たちで貼ったそうです。
「えみ庄」が誕生したのは約14年前。関東から五島に移住したご夫婦が始めたお店です。現在は、空港に近い自宅で「小さな村」という民泊や長期滞在向けの施設を運営しながら、夜は「えみ庄」を切り盛りしています。「小さな村」ではピザ窯体験もでき、子どもたちがお世話になったこともあります。絵と音楽をこよなく愛していたご主人は数年前に亡くなりましたが、ママさんが1人でお店を続けています。店名の「えみ庄」は、ママさんの名前「えみ」と苗字の「庄司」から名付けられたもの。ご主人の愛情が感じられる温かいお店です。今でもお店に行くと、ふらっと庄司さんが出てきそうな気がします。
ダイニングバル えみ庄
長崎県五島市三尾野2-1-12
TEL:0959-72-3878
営業時間:18:00~0:00
定休日:日曜日
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