五島の隠れ家的な喫茶店「美巣都炉」は有名人のサインも多い!ハンバーグ定食の美味しいお店

高畑敦子さんと鈴木浩介さんが「舞いあがれ!」の撮影の合間に訪れたのは、カンパーナホテルのすぐ裏にある隠れ家的な喫茶店。そこで美味しいランチを堪能しました。五島弁が飛び交う、地元感溢れるお店でした。

美巣都炉(びすとろ)

福江港のすぐそばにあるカンパーナホテルの裏路地に、「美巣都炉(びすとろ)」という喫茶店があります。近くには石田城跡地があり、お堀やお城風の建物が特徴的な五島歴史資料館があり、観光客がよく訪れる場所です。資料館の横には旧五島市立図書館がありましたが、老朽化により移転し、今は取り壊されて駐車場が広くなり、利用しやすくなりました。

隠れ家のような店内

お店の前には営業中の大きな看板がありますが、窓がないため中の様子は見えず、ミステリアスな雰囲気です。ランチメニューが貼られているのを確認し、ドアを開けると、落ち着いた照明のレトロな喫茶店です。奥さんが笑顔で迎えてくれました。カウンターには丸い球体ガラスのサイフォン式コーヒーメーカーと窯焼きの陶器のコーヒーカップが並んでいます。右手には掘りごたつのテーブルが2つ、左手にカウンター5席、テーブル席が2つあります。常連さんが新札の話をしながら帰るところで、とても賑やかでした(新札が出回るのが遅いのは五島あるあるです)。

メニューはこんな感じ

1人なのでカウンターに座りました。メニューを見ると喫茶店ならではの定食やナポリタン、カレーがあります。今日の日替わりはトンカツ定食で、奥さんが親切に教えてくれました。迷った末に、日替わりの次に記されたハンバーグ定食を注文。私の後に来た常連さんはカツ丼をチョイスしていました。以前食べた親子丼も美味しかったので、カツ丼も美味しいはずです。

有名人のサインと店内の雰囲気

お冷を飲みながらゆっくりお店を眺めると、カウンターの隅に色紙が2枚飾ってありました。高畑敦子さんと鈴木浩平さんのサインでした。この二人は「舞いあがれ!」で五島の島民として登場し、五島弁で上手にセリフをこなす重要な役どころでした。このお店のアットホームな雰囲気に心が和んだかもしれません。近くで働いている方たちなのか、常連さんが次々とやってきては、お客さん同士が「久しぶりやったねー、どがんしとった~?」「なんも変わらんばい」と仲良く話していて、なんだか羨ましく感じました。

ハンバーグ定食

ハンバーグ定食がきました。サラダ、味噌汁、漬物、白御飯、そしてサブのおかずが麻婆ナスでした。メインのハンバーグは大きく、たっぷりとデミグラスソースがかかっています。サラダを食べてからハンバーグをお箸で一口パクリ。

見た目は普通ですが、本当に美味しいです。脂っこくなく、コショウも控えめであっさりしていますが、お肉の味がしっかりしています。普通のデミグラスよりケチャップの酸味が少し感じられる甘くないソースが、ハンバーグと相性が良く、ごはんが進みます。

麻婆ナスもとろとろで、ひき肉にもナスにも味がしみていて、これがメインでもいいくらい美味しいです。辛さ控えめです。白菜の味噌汁も家庭的で美味しいです。あっという間に完食してしまいました。食後のコーヒーも飲みたかったですが、予定があったので次の楽しみにとっておこうと思います。

まとめ

ランチタイムに色々なお店を回ってきて、五島には良いお店が昔からずっと残っているなと実感しています。残っているお店には、それなりの理由があります。裏路地で目立たず、駐車場もなくて少し不便でも、常連のお客さんがこのお店に行く理由があるのです。それは、店名の「巣」という字に帰る家のようにホッとするお店という願いが込められているのではないでしょうか。ちなみに、私が勝手に思っている美味しいお店の法則は、1.メニュー欄の日替わりの次にくるものは、そのお店のイチオシ。2.味噌汁が美味しい店は料理も美味しい。夜は居酒屋もやっており、夜のメニューが出ますので、近くのホテルに宿泊の際はぜひお立ち寄りください。

美巣都炉(びすとろ)
長崎県五島市東浜町1-5-3
TEL:0959-72-5515
営業時間:11:00~14:00、17:00~23:00
定休日:日曜日