
「今日の気分はうなぎ!うなぎが食べたい!」と思った時、向かうのは「居酒屋 菜づ菜」。福江島で唯一、うなぎ屋さんが営む、本格的なうなぎ料理を楽しめる居酒屋です。
居酒屋 菜づ菜
細長いお店は、入って右手(画像では左)はゆったりとしたカウンター席。左手(画像では右)は個室が3部屋。なかには椅子に腰掛けられるテーブル席もあり、正座や和座りが苦手な方も楽にお食事が出来るようになっています。
お話の大変上手な女将さんが「うなぎだけではなく、五島の魚のお刺身や、魚の煮付けも美味しいですよ」と、にこやかな表情でおすすめを教えてくれました。早速その2品を注文し、カウンターの上の棚を眺めると「うなぎの骨」を揚げたものを始め、美味しそうなお惣菜の皿が並んでいます。「直接目で見て、食べたいものを頼んでくださいね」と、柔らかな笑顔の女性の店員さん。
この季節は特に「おでん」が人気のようです。とても和やかで良い雰囲気、旅行者の方々にも好評のお店なのだとか。女将さんは「どこのご出身?」「今はどちらに住んでいるの?」など、こちらのことも尋ねてくれます。
お刺身と魚の煮付け(今日の魚はヒラス=ヒラマサでした)は、期待以上の美味しさ、また食べやすい盛り付けで、このあと控えているうなぎを美味しくいただけるよう、適量となっているのも嬉しい限り。
メインのうなぎ
さて、いよいよ「うなぎ」。関東出身の私は、「うなぎ丼(うな丼)」というと、陶器の丼に入ったうなぎご飯が出てくるものと思っていましたが、こちらでは「うな重」のことなのですね。
ワクワクしながらお重の蓋を開けると、大きなふっくらとしたうなぎがドーンと熱々のご飯の上に!うなぎもタレも美味しく、「きもすい」(うなぎといえば、コレですね!)と一緒にいただいたのですが、“うなぎ欲”がすっかり満たされ、食後幸せな気分になりました。
50年の歴史が誇る名店の軌跡
女将さんによるとおよそ50年前、今は既にない福江の市場でうなぎ屋(田中うなぎ店)を開業。その後うなぎ店は今の商店街に移り、同時に福江郵便局の裏で居酒屋を始め、ほぼ30年前にこの場所でうなぎ屋さんと居酒屋が一緒になった形でリスタートされたそうです。その当時からのうなぎ好きの方など、長年通っているお客さんも多いとのこと。そのお話からは、お店の歴史とともに昭和の時代、賑やかだった頃の福江の街を想像してしまいます。もしタイムトリップが出来るのであれば、見てみたいですね。
女将さんは、昼はうなぎ店を、夜は居酒屋に立ち会っているという、大変なパワフルな方。きっとそのような女将さんが、島内・島外の垣根を越え、たくさんのお客さんを惹きつけるのでしょう。もし私が旅行者で、このように楽しく女将さんや店員さんとお話し出来、美味しい五島の魚料理とうなぎを食べたとしたら、「また五島に来たい、そしてまたこのお店に来たい」と思うかも知れません。
菜づ菜で感じる五島の良さ
美味しいうなぎや魚料理だけではなく、五島の“人の良さ”“あたたかさ”をさりげなく感じることの出来るお店「菜づ菜」、ぜひ訪れてみてくださいね!
居酒屋 菜づ菜
長崎県五島市末広町2-5
TEL:0959-72-5368
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日
福江島のエリア毎に飲食店を網羅!実際に行って食べたランチ・カフェ情報のみ140店舗以上掲載しています。随時更新中
編集部が実際に見て、食べて、飲んで!美味しかったものを厳選!ばらかもん、舞いあがれ!の聖地として有名になった五島市のふるさと納税返礼品のオススメはズバリこれ!