日本における焼き芋ブームが、これまでに4回あったことをご存じですか？現代では健康的なスイーツとして人気の焼き芋が、これまでどのように人々から愛されてきたのか、その秘密に迫ります。関東で人気の焼き芋店5選もご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
焼き芋ブームはいつから始まった？歴史に迫る！
焼き芋ブームは、大きく分けて4回起こりました。その歴史についてご紹介します。
江戸時代
焼き芋ブームの始まりは、江戸時代といわれています。焼き芋が売られるようになると、たちまち大流行し、庶民のおやつとして定番になりました。焼き芋は甘くて香りがよく、とても安い値段で手に入ったためです。江戸時代の焼き芋は、今の石焼き芋とは異なり、蒸し焼きにして作られたものでした。
明治時代
2回目のブームは明治維新のあと、江戸が東京になり人口が増え続けていたころに到来しました。東京の米価の変動が激しく、米が買えない低所得者が安価な焼き芋を買い求め、命をつないでいたのです。大正12年の関東大震災まで、この焼き芋ブームは続きました。
高度経済成長期
3回目のブームは、高度経済成長期に到来しました。戦争により、焼き芋店がほとんど消えてしまいました。そこで現れたのが、「石焼き芋」です。石焼き芋は、客のいそうなところを回って売るため、売上も好調で、たちまちブームになりました。
しかし、高度経済成長期の1960年代半ばをピークに、ファストフードやコンビニの普及に伴って下火になっていきます。
平成時代
4回目のブームは、平成に到来しました。平成に入ると、大量の芋を焼いてスーパーやコンビニなどで販売する手法が主流となりました。焼き芋オーブンが開発され、均一においしく焼くことが可能になったためです。これまで好まれてきた「ほくほく系」だけでなく、「ねっとり系」の品種にも注目が集まるようになりました。焼き芋を使ったスイーツやお菓子などの普及も進み、人気を博しています。平成では健康志向の高まりから、添加物を使わない自然な甘みのスイーツとして、焼き芋が注目されました。令和になった現在でも、まだまだ焼き芋ブームは続きそうです。
おいしい焼き芋が食べられるお店は？関東で人気の焼き芋店5選
令和の時代も人気の焼き芋。おいしい焼き芋が食べられる、関東で人気の焼き芋店を5店舗ご紹介します。
蔵出し焼き芋かいつか
「蔵出し焼き芋かいつか」は、関東に6店舗を展開する焼き芋店です。看板商品は、オリジナルさつまいもブランドの「紅天使」を使った焼き芋です。最高糖度47度の濃厚な甘さとねっとり食感が最大の特徴で、冷やしてもおいしいと評判です。焼き芋だけでなく、干し芋やスイートポテトなどのスイーツも充実しています。
かすみがうら本店
茨城県かすみがうら市大和田字地蔵前517
TEL：029-879-8077
営業時間：9：30～18：00
つくば店
茨城県つくば市松野木93-18
TEL：029-893-2175
営業時間：10：00～18：00
イオン土浦店
茨城県土浦市上高津367番地 イオン1F（食品専門店フロア）
TEL：029-886-5230
営業時間：9：00～20：00
流山おおたかの森店
千葉県流山市おおたかの森東3-16-2
TEL：04-7186-7227
営業時間：10：00～18：00
プレイアトレ土浦店
茨城県土浦市有明町1－30 2F（BOOK&TABLE）
TEL：029-886-9866
営業時間：9：00～20：00
ラゾーナ川崎プラザ店
神奈川県川崎市幸区堀川町72-1（1Fグラン・フード内）
TEL：044-874-8676
営業時間：10：00～21：00
焼き芋 つぼつぼ
千葉県印西市にお店を構える、「焼き芋 つぼつぼ」。民家の横の道を進むと、可愛らしい小屋の中が見えてきます。小屋の中のつぼで、焼き芋が作られています。看板商品の「つぼやきいも」のほか、「冷やし芋」や「おいもミルク」などのメニューも展開しています。アイス、ブリュレ風キャラメリゼなどのトッピングも充実しており、県外から買いに来る人もいるという人気ぶりです。
千葉県印西市草深2221-5
TEL：-
営業時間：月～金：13:00～17:30(売切れ次第終了)、土・日：11:00～17:30(売切れ次第終了)
さつまいもパラダイス（旧Farm.sweets鎌倉）
神奈川県鎌倉市にある「さつまいもパラダイス」は、2023年10月にリニューアルオープンしました。産地直送のさつまいもを、1番おいしいタイミングで食べられるように、1か月程度熟成させています。常時7〜8種類の焼き芋が店頭に並んでおり、好みに合わせて選べます。お得なさつまいもの食べ比べセットが人気です。焼き芋の紙袋には花みくじがついており、常連客や観光客を楽しませています。焼き芋のほか、焼き芋ジェラートも人気メニューの一つで「濃厚で焼き芋そのもの！」と好評です。
神奈川県鎌倉市御成町12-11
TEL：-
営業時間：10：30～18：00
定休日：月曜日、木曜日
小江戸焼き芋はち
埼玉県川越市にある「小江戸焼き芋はち」。食べ歩きの通りとして知られる、小江戸川越一番街商店街にお店を構えています。お店の前に並んでいる、焼きつぼが目印です。看板商品の「焼き芋ブリュレ」は、つぼ焼き芋の上にカスタードクリームを乗せてキャラメリゼした一品です。ブリュレのパリパリ感とほろ苦さが、お芋のしっとり感と甘みにマッチして、人気を博しています。「つぼ焼き芋」や「焼き芋ラテ」のほか、夏には「熟成焼き芋の天ぷらアイス」も楽しめます。
埼玉県川越市元町2-1-6
TEL：049-277-5008
営業時間：10：00～17：00
定休日：月曜日
&potato
群馬県邑楽郡に位置する「&potato（アンドポテト）」。さつまいもと筋トレをこよなく愛するオーナーが経営するカフェです。カフェでは、紅はるか・シルクスイート・紅あずま・安納黄金・なると金時の焼き芋が食べ比べできます。ホイップやアイス、あんこなどのトッピングも充実しているほか、アレンジを加えたスイーツやシェイクも人気です。スイートポテトとマカロンを組み合わせた「スイートポテロン」や、油不使用で熟成蜜芋を二度焼きした「高卒芋」など、一風変わったメニューも楽しめますよ。
群馬県邑楽郡大泉町北小泉1-32-6
TEL：090-5317-8212
営業時間：11：00～17：30
定休日：月曜日、水曜日、木曜日
まとめ
今回は、焼き芋ブームの歴史と、関東で人気の焼き芋店5選をご紹介しました。自然な甘みで、江戸時代から日本人に愛されてきた焼き芋。その製法は、時代とともに進化を遂げています。今回ご紹介したお店では、各店こだわりのおいしい焼き芋を味わえますよ。気になった人は是非チェックしてみてください。
