焼き芋ブームの今だから食べておきたい!九州で人気の焼き芋専門店5選♪もはや焼き芋は素朴なお菓子・スイーツではありません。栄養素たっぷりの極上スイーツへ変わった理由とは?

一般的に、冬になると食べる機会が増える機会の多い焼き芋。しかし近年では、季節を問わずにスーパーで販売されていたり、専門店がオープンしたり、まさに空前の焼き芋ブームといっても過言ではありません。九州の福岡県では2024年1月24日〜28日に日本各地の焼き芋スイーツを堪能できる「やきいもフェスFUKUOKA」が開催されるほどです。焼き芋と聞くと、昔ながらの素朴なおやつというイメージを持っている人が多いかもしれませんが、ブリュレ、おかゆ、フライドポテト、チャウダーのように、いろいろな調理法で楽しめるのが魅力のひとつ!

今回は、なぜいま焼き芋がブームなのかを検証します。また、九州で人気の焼き芋のお店を厳選して5選ピックアップ。素朴なおやつという焼き芋のイメージは、もう古いです。

なぜいま焼き芋がブーム?

寒い冬になると無性に食べたくなる焼き芋。昔はホクホクとした焼き芋の一択でしたが、近年では専門店がオープンするほど人気のおやつです。では、なぜ今、焼き芋がこんなにもブームになっているのでしょうか。理由のひとつが、さつまいもの種類が増えたことです。種類の一部をピックアップして紹介すると、シルクスイート、紅はるか、ベニマサリ、安納芋、パープルスイートロードなど。その数は約60品種と言われています。

ちなみに、紅はるかは他の芋よりもはるかにおいしいので「はるか」と名づけられました。知名度バツグンの安納芋は甘みがあり、ねっとりとした食感が特徴です。シルクスイートは水分が多く、なめらかな食感に焼き上がります。このように、さつまいもの品種ごとに特徴が違うため、食べ比べできる点がブームの火付け役になっているのかもしれません。また先述したように、いろいろな調理法で焼き芋をアレンジして楽しめるのも、ブームの理由のひとつといえるでしょう。

さらに、さつまいもにはビタミン、食物繊維、カルシウム、鉄といった栄養が豊富に含まれています。国民の健康志向が高まっており、意識して焼き芋を食生活に取り入れようとする背景も、焼き芋ブームの追い風になっているのかもしれません。

焼き芋文化の歴史

焼きいもの文化は、日本を中心とした東アジア独特のものです。日本の焼き芋の歴史は300年以上と言われています。

第1次ブーム:1804年~明治維新(1868年)

当時は砂糖が貴重品でした。中でも安くて甘い焼き芋は老若男女を問わず、大人気だったそうです。

第2次ブーム:明治時代~関東大震災(1923年)

明治維新以降は東京の人口が急増し、さらに焼きいもの需要が増えました。その需要に応えるために焼き芋専門店が現れ、冬場のみ販売したそうです。

第3次ブーム:1951年~大阪万博(1970年)

焼き芋は関東大震災と洋菓子の普及により、消費が減退します。食糧統制が始まった1941年から終わる1950年までの間、焼き芋の流通が停止。1951年、東京に三野輪万蔵(みのわまんぞう)氏が考案した石焼き芋の引き売り屋台が登場します。

石焼き芋のブームは、高度経済成長期とほぼ平行して起きました。ただし1970年の大阪万博を境に、ファストフードの進出が影響して衰退していきます。

第4次ブーム:2003年~現在

2003年から復活した焼き芋ブームは現在も進行中です。

九州で人気の焼き芋のお店5選

ここでは九州で人気の焼き芋のお店を5選ピックアップして紹介します。

【福岡】蜜家

地下鉄・赤坂駅から徒歩ですぐの場所、明治通りに面したマンションにあるテイクアウト専門店の「蜜家」。外観はひっそりとたたずんでおり、ガラス張りで中の様子を見ることができます。メディアで紹介されたこともあり、人気のお店です。ほくほく系としっとり系の焼き芋があり、その日の気分で選べるのが嬉しいポイント。夏場は涼しげなかき氷が登場します。とくに、焼き芋ソフトクリームが人気を集めているようです。

住所:福岡市中央区大名2-4-38 チサンマンション天神3
電話番号:TEL 080-3961-0823
営業時間:月曜日~金曜日 10:00~19:00、土曜日 10:00~18:00 ※いずれも売り切れ次第終了、不定休や営業時間の変更があるためInstagramで要確認
定休日:日曜日

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【福岡】焼き芋専門店 imoyaみ乃う茶房

JR善導寺駅から車で7分ほどの場所、道の駅くるめの近くにある「焼き芋専門店 imoyaみ乃う茶房」。周辺に高い建物はなく、ドライブがてらふらりと出かけるのにおすすめのお店です。外観も店内も和モダンな雰囲気で、テラス席を完備。緑あふれる庭と滝を眺めながら、のんびりと過ごすのにピッタリです。提供しているメニューは低温でじっくりと丁寧に焼き上げる「やきいも(蜜芋)」「魅惑の蜜芋パフェ」など。どれも上品な甘さが魅力です。

住所:久留米市善導寺町木塚303-28
電話番号:TEL 0942-48-0616
営業時間:10:00~17:00(冬季は16:30迄)
定休日:水曜日

【佐賀】ミツイモタイム佐賀店

2023年3月に佐賀駅から徒歩で10分ほどの場所、中央大通りに面したビルの1階にオープンした「ミツイモタイム佐賀店」。本店は宮崎にあり、福岡や熊本にも出店しています。人気のメニューは、蜜の量がたっぷりの「冷やしカット焼き芋」や、外はサクサク、中はとろとろの「究極の芋天」など。とくに1番人気の「ミツイモパフェ」は、いろいろなお芋の味が集結しており、絶対に食べるべきメニューです。

住所:佐賀市唐人一丁目5-40 唐人パルビル
電話番号:TEL 080-6973-7370
営業時間:11:00~ ※売り切れ次第終了
定休日:不定休 ※Instagramで要確認

【熊本】いものことで頭がいっぱい

JR川尻駅から車で約7分、3号線沿いののどかな場所にある「いものことで頭がいっぱい」。オープンしたのは2022年6月です。定番メニューの焼き芋は、壺の中でひとつずつ丁寧に、2〜3時間かけてじっくりと焼き上げるそう。愛情たっぷりの「壺焼き芋」は必食です。1日に提供できる数に限りがあるため、早めに来店するようにしましょう。他にも、「いも芋イモパフェ」や「壺焼き芋の天ぷら」「壺焼き芋バター」も人気のメニューです。

住所:熊本市南区富合町杉島1145-4
電話番号:TEL 0963580021
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日、水曜日 ※臨時休業があるためInstagramで要確認

【長崎】お芋専門店OIMO de CAFE

JR肥前古賀駅から車で7分ほどの場所、住宅街にある「お芋専門店OIMO de CAFE」。すぐそばにダイレックス東長崎店があり、目印に向かうとわかりやすいです。こちらのお店はテレビ番組のマツコの知らない世界で紹介されたことがあるほどの人気店!定番の焼き芋はもちろん、パフェ、パン、スイートポテト、いもチョコけんぴ、ジェラートなど、かなり種類が豊富です。自分用のごほうびスイーツや、ちょっとした手土産で持参すると喜んでもらえること間違いありません。

住所:長崎市高城台1-1-1
電話番号:TEL 095-801-2333
営業時間:月曜日~金曜日 10:00~16:00、土曜日・日曜日・祝日 10:00~18:00
定休日:不定休

ブームに乗り遅れることなく最新の焼き芋を味わいつくそう!

現在も進行中の焼き芋ブーム。紹介した店舗以外にも、焼き方や品種、アレンジにこだわった専門店が続々とオープンしています。ブームに乗り遅れることなく、最新の焼き芋を味わいつくしてみませんか。皆さん好みの焼き芋がみつかりますように。