五島列島・福江島(五島市)に移住者急増の理由とは?福江島に移住が増えている理由と住みたい田舎トップ10に入る福江島に住む費用はどれくらい必要?を移住者目線で徹底解説

長崎県の五島列島「福江島」に移住する人が急増しています。移住者数は、2018年〜2022年までの5年間で1,000人以上。移住者が増加する呼び水となっているのは、国や五島市による「助成金や補助金」などの充実した移住支援制度です。本記事では、五島列島の「福江島に移住が増えている理由」や、「福江島に住む費用」について解説します。ワークライフバランスを実現させたい方や、「美しい自然と、心地よい気候の中で生活してみたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

五島列島の五島市に「移住者が急増している」理由とは?

日本のさまざまな地域で過疎化が進む中、五島列島の五島市に移住する人が増加しています。2022年の移住者数は、2015年の約5倍となる252人。2018年から「毎年200人以上が五島市へ移住している」ため、5年間で1,000人以上も島民が増えたことになります。

長崎県にある五島市への移住者が急増している理由は、移住支援制度が充実しているからです。具体的には、国や五島市による移住者向けの「補助金や助成金」があるだけでなく、以下のような「移住後の生活を見据えたサポート体制」も整っています。

  • 育児用品の貸出(ベビーベッド、温度計付きベビーバス、ベビー用体重計)
  • 育児用品などのプレゼント
  • 小学校1年生から英語教育の促進
  • 待機児童がほぼゼロ

このように、出産から育児まで切れ目なくサポートする制度は、子育て世帯にとって魅力的な環境と言えます。そのため、五島市への移住者の男女比は半々ほどで「約75%が30代以下」となっており、働き盛りの若い世代に人気があるのが特長です。

五島市の「福江島に移住が増えている」理由とは?

自然豊かな五島列島の福江島に移住する人が増えているのには、以下の理由があります。

  • 市街地があり生活するのに便利
  • 働き先がある

市街地があり生活するのに便利

五島列島の福江島に移住する人が増えているのは、市街地があり利便性がよく、生活しやすい環境が整っているからです。五島列島は152個の島からなるのですが、「福江島」はその中でもっとも面積が広く、人口が多い島となっています。2022年の時点で、五島市の人口3万5,809人に対し、福江島に居住している人は3万3,202人であることから、福江島に人口が集中していることがわかります。また、福江島には飛行場があり、東京から3時間、福岡からですと40分ほどで到着します。温泉、ホテル、病院、店舗などがある市街地でありながら、美しく豊かな自然が調和しているのも大きな特徴です。

働き先がある

福江島に移住者が増えているのは、働き先があるからです。福江島は五島市にあるのですが、前述したとおり五島市の人口の大半は福江島に集中しています。働き先があるのか見定めるための指標の1つに「有効求人倍率」があります。有効求人倍率とは、求職者1人に対して何件の求人があるのかを示す経済指標です。有効求人倍率が1を上回る場合、求職者に有利な「買い手市場」とされています。五島市の有効求人倍率は1.2倍だそうです。厚生労働省によると、2023年の日本の有効求人倍率は1.28倍でした。このことから、福江島は自然豊かな環境でありながら、日本全体の有効求人倍率と同程度の就職先があるため、移住後の生活基盤を整えやすいことがわかります。

五島列島の「福江島に住む費用」はどれくらいかかる?

五島列島の福江島に住む費用は、東京や大阪などの都市と比べ割安です。賃貸であれば、福江島の家賃は2万円〜8万円ほどとなっています。購入する場合、78万円〜2,200万円ほどで売りに出されている傾向にあります。なお、福江島にはアパートやマンションなどの物件はほとんどありません。賃貸や売りに出されている物件のほとんどは一軒家となっています。福江島に移住する際に手続きを行うと、年齢や収入などに応じて以下のような補助金や助成金を受け取れます。

  • 子育て世代引越し補助:最大15万円
  • 結婚新生活支援事業(39歳以下):一世帯30万円
  • 結婚新生活支援事業(29歳以下):一世帯60万円
  • 空き家バンク補助金:上限50万円~100万円
  • 3世帯で同居・近居促進事業:上限44万円

福江島への移住は「補助金や助成金」が充実している!

美しい自然と住み心地の良さに魅了され、五島列島の福江島に移住する人が増えています。移住者の呼び水となっているのは、移住後の暮らしを充実させるために設けられた「移住支援制度」です。国や五島市による「移住者へ向けた補助金や助成金」が、福江島への引越しや就職といった人生の一大イベントを後押ししてくれます。そのため、移住者の約75%が、働き盛り世帯である30代以下となっています。

また、五島列島の福江島では、出産から育児まで手厚いサポートを受けられ「待機児童がほぼゼロ」。そのため、家族連れや出産を予定している移住者が多いです。

2019年〜2020年までの「移住定着率が83.2%」と高いことから、多くの人にとって福江島での移住生活が心地よいものだと感じ取れます。ワークライフバランスを実現させたい方や、「美しい自然と、心地よい気候の中で生活してみたい」と考えている方は、ぜひ福江島への移住を検討してみてはいかがでしょうか。