さつまいもは食べる日焼け止め
今年も暑さが本格的となり、夏本番を迎えようとしています。暑い季節になると海水浴にプール、様々なレジャーと楽しいイベントが盛りだくさんですが、同時に必要となるのが紫外線ケア。近年は「老化の8割は紫外線によるもの」とも言われています。紫外線から身を守ることは健康面でも美容面でもとても大切です。アウターケアとインナーケアの両アプローチが効果的なので、真夏の紫外線を浴びる前に習慣づけておきましょう。。
さて、紫外線ケアと聞いて真っ先に思い浮かぶものは日焼け止めではないでしょうか?もちろん日焼け止めは毎日使っていただきたい物ですが、それに加えて著書が推奨するUVケアアイテムは「さつまいも」です。なぜなら、さつまいもには紫外線ダメージを修復するだけでなく、美白効果やシミ予防にも効果的であるからです。まさに、さつまいもは食べる日焼け止めといえるでしょう。
壊れにくいビタミンCが美白へ導く
それでは、ここからはさつまいものどんなところが日焼け止めに負けない程の紫外線対策になるのかを解説していきます。
まず、最も注目したい成分はビタミンCです。私たちの身体は、紫外線に当たると肌の奥にあるメラノサイトという部分から色素であるメラニンが産出されるようになっています。この反応は有害な紫外線が皮膚を通過し、体内に悪影響を及ぼすことを抑えようとする元から備わった防衛反応です。通常であれば肌のターンオーバーで排出されていくのですが、過度に産出されてしまうと排出しきれなくなり、沈着してしまいます。これがいわゆるシミやそばかすの原因です。ビタミンCにはこのメラニンの産出を抑制する働きと、出来てしまったメラニン色素を還元する働きの二つを兼ね備えています。この効果は他のビタミンにはない働きになります。そのため、美白を謳った化粧品には決まり文句のようにビタミンC配合と記載されており、美白と言えばビタミンCと思われている方も多いと思います。ビタミンCは熱に弱く、加熱すると壊れやすい性質ですが、さつまいもに含まれるビタミンCは豊富なデンプンに守られているため、加熱しても壊れにくい特徴があります。残念ながらビタミンCは体内に長時間留めておくことは難しいため、こまめな摂取望ましいです。オススメの方法はふかし芋や焼き芋を食べやすい大きさにカットして、ジップ付きの袋に入れて持ち歩くこと。小腹が空いたときおプチおやつとしても重宝します。
ビタミンCたっぷりのさつまいもメニュー
ビタミンCを効果的に摂取するには煮物や蒸し物が良いでしょう。一度茹でてから調理したり、汁物にしてしまうと、ゆで汁にビタミンCが流出してしまいます。煮汁まで無理なく摂取できる食べ方が良いでしょう。さつまいもは同じくビタミンCの豊富な柑橘類との相性が抜群です。紫外線を浴びてしまった昼間にも食べていただきたい、お弁当の一品にもぴったりなレシピを紹介します。
さつまいものはちみつレモン煮
〈材料〉
さつまいも・・・120g
レモン・・・1/2個
はちみつ・・・大さじ1
水・・・1カップ
〈作り方〉
- さつまいもは皮付きのまま1cm幅の輪切りにする。
- レモンは皮付きのまま薄切りする。
- 鍋に1,2,水、はちみつを入れて火にかける。煮立ったら弱火に落とし、汁気がなくなるまで煮詰める。
さつまいもはアンチエイジングフード
りんごを切ってから長時間放置してしまったことはありませんか?きっと茶色くなってしまったと思います。これはりんごが酸化して変色したものです。更に酸化が進むと腐っていってしまいます。実は同じような現象が私たちの体内でも起こっているのです。紫外線を浴びると、私たちの体内では知らないうちに活性酸素が作られます。活性酸素とはその名の通り、他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素のことです。通常は細菌やウイルスを撃退するなど体を守る良い役割をしていますが、増えすぎてしまうと正常な細胞や遺伝子までも撃退=酸化するようになってしまいます。厄介なことに活性酸素が増えても、痛くもかゆくもないので気が付きません。酸化が進むと、生活習慣病やがんの引き金になったり、シミやシワが増えたりと様々なトラブルの原因になると考えられています。よく耳にする「抗酸化」とはこの酸化を抑える働きのことです。そして、さつまいもも例外ではなく抗酸化作用を持つ栄養素を豊富に含んでいます。
ビタミンエースで抗酸化力がエース級
抗酸化作用を持つ栄養素は色々なものがありますが、全て同じではなくそれぞれ働きが異なります。その為、様々な種類を摂るとより効果的とされています。中でもビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、ビタミンEは合わせてビタミンACE(エース)と呼ばれており、共に摂取することで抗酸化力を高め合います。なんと、さつまいもにはこの全ての栄養素が含まれています。そして皮にも注目。皮にはポリフェノールという抗酸化作用の高い成分が豊富に含まれています。他にも体に良い成分が沢山詰まっているので、出来れば皮ごと食べるように心がけていただきたいです。
抗酸化力アップ!さつまいもレシピ
さつまいもの抗酸化力を更に高めるには、同じように抗酸化力の高いビタミンACEを多く含む食品と一緒に摂ること、そしてビタミンACEの吸収を高める調理方法にすることです。ビタミンA(βカロテン)、ビタミンEは脂溶性なので、油脂類と一緒に摂取できるようなメニューが好ましいといえます。対するビタミンCは水溶性なので、茹でずに済む調理法や汁ごと食べられる料理が望ましいでしょう。
彩り野菜の豆乳味噌ディップ
〈材料〉
さつまいも・・・100g
かぼちゃ・・・40g
赤パプリカ・・・30g
黄パプリカ・・・30g
きゅうり・・・20g
大根・・・10g
豆乳味噌ソース
無調整豆乳・・・180ml
ニンニク・・・4g
味噌・・・小さじ1
オリーブオイル・・・小さじ1
〈作り方〉
- 小鍋に無調整豆乳、ニンニク、味噌、オリーブオイルを入れて弱火にかけ、豆乳にとろみがつくまで煮詰める。
- さつまいも、かぼちゃは5㎜幅に切り、濡らしたキッチンペーパーで包み、耐熱皿にのせる。さらに上からラップをかけて電子レンジで500w2分半加熱する。
- パプリカは長めの乱切り、大根は5mm程度の薄さの半月切り、きゅうりは棒状に切る。
- 1の粗熱をとってミキサーで攪拌する。器に入れて2と3の野菜と共に盛り付ける。
さつまいもとチーズのサラダ
〈作り方〉
さつまいも・・・100g
プロセスチーズ・・・60g
マヨネーズ・・小さじ1
粒マスタード・・・小さじ1
砂糖・・・小さじ1/2
〈作り方〉
- さつまいもは皮付きのまま竹岸が刺さる位になるまで蒸し器で蒸す。粗熱をとり、1cm角に切る。
- プロセスチーズは1cm角に切る。
- ボウルにマヨネーズ、粒マスタード、砂糖を入れてよく混ぜる。1,2を加えて全体に味が行き渡るように混ぜる。
こちらもおすすめ