安納芋は高価?安納芋と他のさつまいもとの違いの価格差を調べてみた!→【結論】安納芋は手が出ない金額ではない。味と特徴を知れば納得!焼き芋なら安納芋がおすすめ!

さつまいもスイーツ専門店が人気になるなど、近年サツマイモの人気が高まっています。さつまいもスイーツは、焼き芋だけでなくスイートポテトやパフェなど様々です。中でも甘味の強い安納芋は、たくさんの方から支持されていますが、決して手が出ないような高級品ではありません。今回は安納芋についての解説と、他のサツマイモとの価格差について紹介をします。本記事をきっかけに、安納芋を身近に感じてもらえたら嬉しいです。

安納芋は高価?

まずは、安納芋の特徴や値段について解説します。安納芋が高級品と言われる理由や、さつまいもとの価格の違いについて紹介しますので、参考にしてみてください。

安納芋の特徴

安納芋は、鹿児島県種子島を主な生産地とする品種です。水分を多く含んでいて糖度が高いため、焼き芋にすると蜜が溢れ、ねっとりとした食感と、コロンとした丸い形と褐紅色の皮、赤っぽいオレンジ色の果肉が特徴です。安納芋の極上の甘さの秘密は、種子島の1年を通して温暖な気候と土壌にあります。平坦な種子島には、ミネラルをたっぷり含んだ潮風が全体に吹き渡るため、栄養豊富な土壌ができあがり、そこで育つ安納芋は糖度が高くなります。

安納芋が高級と言われる理由

安納芋が高級と言われる大きな理由は2つです。

1つは、安納芋の皮が薄く水分量が多いことです。安納芋は皮の薄いさつまいものため、手荒に扱うと皮が剝がれてしまいます。そのため、丁寧に扱わなければなりません。また、安納芋は水分を多く含んでいるため、皮が剥がれたり傷がついたりすると、そこから傷んでしまいやすいです。こういったことから丁寧に扱う必要があるため、人件費がかさみ値段が高くなる傾向にあります。

2つ目は、種子島産の安納芋が人気であることです。安納芋は種子島で最初に栽培され、平成25年までは登録品種苗として、種子島以外での栽培が認められていませんでした。今では各地で栽培されるようになりましたが、種子島産の安納芋は人気が根強いため、値段が上がっています。さらに、種子島は鹿児島県から約45km離れた島であるため、輸送費が必要なことも要因として挙げられます。

安納芋の値段

安納芋の値段は1kgあたり1,200円程度が一般的です。また、種子島産の安納芋は1kgあたり1,800円程度になります。一般的なさつまいもは1kgあたり700~800円のため、やはり高級な品種であるといえます。ただ、旬の時期(9月~12月頃)にはスーパーや百貨店、オンラインショップなどでも購入することができるので、日常生活で見かけることがあれば、値段を確認してみるとよいでしょう。

安納芋と他のサツマイモとの比較

ここでは、安納芋と他のサツマイモを比較していきます。まずは、人気の品種と1kgあたりの大まかな価格を一覧にして紹介します。

品種 1kgあたりの価格
安納芋 1,200円
シルクスイート 1,000円
紅はるか 1,000円
鳴門金時 1,200円
紅あずま 800円
パープルスイートロード 900円

値段だけを比較すると、安納芋は他の品種と比べて高い傾向にあります。ここからは、各品種を簡単に紹介しますので併せて参考にしてください。

シルクスイート

シルクスイートは、「春こがね」と「紅まさり」を交配させた品種です。皮の色は濃い赤紫色で、果肉は食欲をそそるクリーム色。繊維が少なく、シルクのように滑らかな口当たりであることから名づけられています。

紅はるか

紅はるかは、「九州121号」と「春こがね」を交配させた品種です。見た目は先ほど紹介したシルクスイートと似ています。水分を豊富に含んでいて、蜜がにじみ出るほど糖度が高いため、焼き芋にするとねっとりとした強い甘みを楽しむことができます。他のさつまいもと比べて、はるかに甘いことから名づけられたようです。

鳴門金時

鳴門金時は、「高系14号」を品種改良したもので、徳島県鳴門市が発祥とされています。ほくほくとした甘みが大人気で、品種名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
焼き芋だけでなく、天ぷらや大学イモにしても美味しく食べられます。外は鮮やかな紅色、中身は黄金色で栗のような品のある甘味が特徴です。

紅あずま

紅あずまは、東日本を代表する生産量の多い品種です。繊維が少なく滑らかな舌触りと、ほくほくした食感が大人気。スイートポテトや天ぷらなど焼き芋以外の調理方法にも適しています。

パープルスイートロード

パープルスイートロードは、「九州119号」を母体として複数の品種を掛け合わせて作られた品種です。赤紫色の皮の中身が紫色であることから「紫イモ」と呼ばれることもあります。ブルーベリーにも多く含まれているアントシアニン系の色素を多く含んでいるので、目の調節機能や抗酸化作用も期待できます。しっかりとした甘みが特徴で、タルトやスイートポテトなど見た目のインパクトも活かせるお菓子作りに向いています。

まとめ

今回は、安納芋が高級といわれる理由と、他のさつまいもとの価格差について解説しました。安納芋が極上の甘さを持つのには、主な生産地である種子島の土壌に理由があり、手間をかけて育てられることから値段が高い傾向にあります。しかし、何万円もするようなものではありませんし、スーパーなど身近な場所でも購入することができる場合もありますので、日常生活の中で安納芋を見かけた際には、手に取ってみてください。