農業女子はどこにいる?就農はハードル高め?ベランダで観葉植物や家庭菜園をしている人は増えているのに第一次産業は女性が少ない?就農をサポートしてくれる機関を調べてみた

第一次産業と第三次産業の男女比割合

五島商店佐藤の芋屋でも定植から収穫、加工まで、さつまいも・安納芋・焼き芋に関する記事をたくさん掲載していますが、農業、農家、青果市場…等の農業従事者、農業関連企業は、どちらかというと、まだまだ男性の方が多いように感じます。

私が、このコラムを通じて取材をさせていただいた「レストラン」、「カフェ」、「スイーツ販売」、「アンテナショップ」等…サービスを提供、販売しているサービス業従事者の方々は、そのほとんどが女性でした。第一次産業とも言われる「農業」と第三次産業の「サービス業」とでは、大きく異なる男女比の差があるように感じています。

就農はハードルが高い?

第一次産業と第三次産業の男女比の差が大きく、とりわけ女性が多く感じる第三次産業と男性が多く感じる第一次産業。第一次産業での仕事、就農には高いハードルがあるのでしょうか?

農業との関係は?

まず、私事にはなりますが、幼少期を地方で過ごしましたので、周りには実家が、祖父母が、親戚が農家というクラスメイトが大体40人のクラスで、実家=4〜5人ぐらい、祖父母=5〜10人ぐらい、親戚に農家がいる=だいたい半数以上はいたという、記憶があります。なぜ?それがわかったのか?と言いますと、昼食時のお弁当から情報があったからなのです。(米は祖父母から、果物は叔父宅から…などといった会話が飛び交い、時に家族で消費しきれないB級品=割れ、欠け、傷がついたものを学校に持ち込み、皆で分けて食べたり…なんとも牧歌的なお昼を過ごしたものです。)そんな幼少期を送っていた私も、今、現在、野菜(八百屋さんで買う時もありつつ)は、スーパーで買うもので、直接、農家や親戚から分けてもらう機会はほとんどありません。そのような状況の中、「農業を行っている人」、更に「農業を行っている女子」を自身の周りから探し出すというのは、ここでもかなりハードルが高いということが分かりました。まず何から手をつけていいのか???考え込んでしまいました。

観葉植物と家庭菜園

農業とはあまり関係が無いことなのですが、テレビで情報番組を時折観ると、コロナ禍以降自宅で簡単にできる趣味として、観葉植物を育てたり、苔玉を育てたり、お花を育てたり…上級者になると盆栽作りをしてみたり?マンションなどの集合住宅では、鉢植えプランターがせいぜいですが、戸建て在住の方はガーデニングに精を出している人も多いようです。

そして昨今の物価高騰を受けて、自宅のベランダで野菜作りを始めたという方が思い思いの野菜を作り、披露していました。それは簡単なプチトマトから、夏場に日除けにもなるゴーヤ、さらにはプランターのみで30種以上の野菜を季節毎に作るお母さんがいたり…。これを突き詰めて行けば、野菜作りを本格的にやる農業女子になるのでは??といっても趣味の世界と仕事では大きく違うわけなのですが…。

スーパーの一角や100円均一のお店にも、園芸コーナーが出来たり、また既存のコーナーを拡大したり、そして、それら全てが揃う大規模店は連日お客さんが押し寄せる、人気スポットになっていると言われています。確かに昔、近所にあったお店も休日などに人が多数訪れる人気スポットになっているようです。

そして、一番のおすすめは併設の『GROWERS CAFE』です。店内は四季折々の花や植物で溢れ、窓からは『オザキフラワーパーク』の植物を眺めることができます。大きなガラス張りの窓、高い天井、見渡す限りの植物たち。都会のオアシスとはまさにこのこと!引越しをする以前は本を携えて、晴れた午後、のんびりと読書や遊びに行っていました。季節毎、イベント毎に変わるメニューはどれも美味しそうで、しかも野菜果物、色彩豊かで目でも楽しめます。混雑した観光地が少し苦手な方、ぜひぜひ足を運んでみてください。都会の癒し…そのお店にはあります。

オザキフラワーパーク
〒177-0045東京都練馬区石神井台4-6-32
TEL:03-3929-0544
営業時間:9時~19時
定休日:1月1日、1月2日
公式ページはこちら

GROWERS CAFE(グロワーズ カフェ)
オザキフラワーパーク内
TEL:03-5903-8260
営業時間:平日11時~20時、土日祝10時~20時※オザキフラワーパークの営業時間に準ずる
公式ページはこちら

もう一歩、踏み込んでみよう

観葉植物、家庭菜園で物足りなくなってきたという方にはこちらがおすすめです!家庭菜園から少し規模を大きくしたい人たちに、区や行政の自治体が管理する貸し菜園、シェア畑が今とても人気で、場所によっては定員に達し、空き待ちなんて畑もあるようです。自分が住んでいる自治体のHPをチェックしてみたり、シェア畑のおまとめサイトなども活用して、土日祝日などに家族で収穫→自宅で収穫祭、近所や親戚などの集まり、BBQなどはいかがでしょうか!

サポート付きシェア農園『シェア畑』

もっと収穫量を増やしたい、野菜の品質を上げたい、色々な種類、珍しい野菜を作ってみたい…そんな時は専門の本を読んだり、ネットで調べたり、試行錯誤しながら自身の地道な努力で対応するのもまた醍醐味ではありますが、プロのアドバイスが欲しい時はありませんか?シェア畑にもサポートスタッフがいますが、もっと本格的に学んでみたい方には、教わる時間が不十分で、物足りなくなることが出てくるのではないでしょうか。

では、そんな場合にはどこで学んだらよいのでしょうか?農業高校?高等専門学校?はたまた大学の農学部?農業大学?そこまでするには、年齢的に難しく感じたり、また金銭的にもかかり過ぎる、そして何より一番は時間が作れない…そんな方には気軽に、でも少し踏み込んだ本格的な農業を学び体験できる下記のような講座がおすすめです!

さて、家庭菜園→畑→専門の勉強と段階を踏んで書かせていただきましたが、いざ就農してみたい、仕事としての農業をやってみたいとなった時、私のようにほぼ農業に関わりがなく、(後を継ぐ、耕作予定地がある)といった準備も十分に出来ないので、どうしたら農家になれるの?…、と躊躇ってしまう方、多いのではないでしょうか。

就農をサポートしてくる機関とは?

実はそんな方々の就農をサポートしてくれる機関などがあるのです!

東京で農業の仕事を始めてみたい、という方のために、農家になるまでのステップをご紹介します。また、就農希望者向けの短期農業研修や相談窓口をご案内するとともに、「農地を所有していなくても就農できるの?」など、よくある質問とその回答を掲載しています。

引用:とうきょうの恵み TOKYO GROWN「東京都で就農すにどうしたらいいの?」より

なんとそれ、まさにそのまま…

一から十まで…行政と現職農家さんによる手厚いサポートで就農までのノウハウも一緒に勉強できてしまうという、なんとも素晴らしいプロジェクトなのです!そして無事?就農できたあかつきには…農林水産省がサポートする応援プロジェクトにて、『農業女子』として活動…なんて日も遠い夢では…ないはずです!

「農業女子プロジェクト」は、女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を様々な企業の技術・ノウハウ・アイデアなどと結びつけ、新たな商品やサービス、情報を創造し、社会に広く発信していくためのプロジェクトです。

引用:農林水産省「農業女子PJ」より

このように家庭菜園から就農まで…様々なプロセスはありますが、しっかりとしたサポートが実は沢山あります。そして就農人口が減ってはいますが、その中でじわじわと増えています、農業女子!