五島へ移住した人のリアルな本音を聞いてみた!移住を決めたきっかけは?移住するのに支援ってあるの?五島へ移住したメリット、デメリットは何?実際の五島の暮らしはどう?

五島市が少子高齢化に歯止めをかけるべく移住支援に力を入れ始めてから数年たちます。関西・関東を中心に職員がイベントでPRしたり、コロナが蔓延したら、オンラインで相談を受け付けたり、補助金を設けたりしました。新型コロナウィルス感染症の蔓延でリモートワークという働き方が増え、世界遺産登録が追い風となりテレビの露出が増え、移住者はここ数年増えています。アグリ・コーポレーションがある、三井楽町はそんな五島市の中でも移住希望者が多い地区です。今回は三井楽町に移住して3年目を迎えるRさん(名前は伏せさせていただきます)に移住について軽いインタビューしてみました。

移住を決めたきっかけは?

「先に移住した知り合いがおり、五島へ旅行に行ったことがありました。一番の決め手はやっぱり海が綺麗なことですね。特に白良ヶ浜の砂浜はどこまでも続いていて、テンションが上がりました。もし移住するなら、この海の近くに住みたいとふと思ったのが2月のこと。そして、その年の8月には、ちょうど子どもたちの夏休み中に、車1台ぎゅうぎゅうに荷物を積み、フェリーで五島に渡りました。」

移住するにあたってどんな支援を受けましたか?

「それ五島の方によく聞かれるんですよね~。引っ越して初めて会った近所のお店の人に、『どうせ沢山お金もらってるんでしょ?』って聞かれてあんまり良い感じはしなかったですね」

五島の人は地元よりUターン者、Uターン者よりIターン者を優先して補助金を出してもらえるというイメージが強い。移住するにはそれなりの蓄えが必要かもしれません。しかし、彼女から聞いた五島市から支給された金額を聞いて驚きました。同じ九州内からの移住だったため家族でもらった金額は引越し費用の15万円のみ。就職先が決まっていたら就職祝金などもらえたかもしれませんが、まずは子どもたちが環境に慣れるよう優先し、仕事は五島へ行ってからゆっくり決めようと考えていたそうです。

実際の五島での暮らしはどうですか?

「子どもたちは最初、島の学校に戸惑っていましたが、1ヵ月も経つと友達と休みの日も遊ぶようになりました。息子は、すぐ釣り仲間ができました(笑)家は【空き家バンク】で紹介していただき理想どおりの海にも学校にも近い家を格安で借りることができました。連れてきた猫も飼って良いとのことで、大家さんに感謝しています。また、電気製品は五島で揃えました。

安価なネットで注文しようと思ってましたが、離島で送料が思った以上に高価で、結局は近くの電機屋で購入した方が安いってなりました(笑)やはり地元で購入しないと急な修理を頼めないですし。五島に住んでいる方は、お付き合いを優先させて、高価でもそこで買わないといけないという気持ちが強いみたいですね。私は五島へ来たばかりなので、色々なお店を試しています(美容室とか)送料が高いのでネットで買い物してもやはりネックかもしれません。子どものスポーツ用品を購入するのも一苦労です。

五島へ来て驚いたこと、不便なことは?

「私が以前住んでいたところは、川の水が豊富だったので水道代が無料だったのです」

そんなところがあるなんて羨ましすぎると思いました。その代わり下水道処理代がかかっていたみたいですがが微々たるものだったので五島では水道代がかかるのは誤算だったそうです。五島市は下水処理があまり進んでおらず、生活排水のほとんどを海に流していることに非常に残念ですと語っていました。

「近所の人や漁師から色々なお裾分けがあり、食費が浮くのは助かります。息子が釣りでまったく釣れなかった時に、地元の漁師さんが鯛をまるまる1匹くれたりと…。五島の魚の刺身は本当に美味しいです。あと大きな出費は…ガソリン代かもしれません。子どもの学校の話に戻りますが、学校の子供たちのクラブ活動の維持問題は深刻ですね。子ども二人ともサッカーをさせたかったのでクラブチームに入りました。小学校には女子はバレー、男子はソフトボールという選択肢しかなくて、転校して早々に勧誘されましたが、自分のやりたいスポーツをやらせたいというのが本音です。小学校はクラブチームで過ごせますが、中学校はそれが許されず、必ず部に所属しないといけなくて。

サッカーも続けたいのでクラブにも入っていて両立がきついです。高校もサッカー部が2つあるのみで、来年には合併するとのことで、競争相手がいないこと、そしてまず、離島なので遠征費がかかるのがネックです。子供たちのために保護者は遠征費の寄付金を募ったりと大変です。あと、これは言いたい!移住したばかりの人に色んな役員を押し付けるのはどうかなと思います」

と彼女は声を大にして言っていました。五島だけではないかもしれませんが、世帯数が少なくPTAの役員決めでいつも揉めます。役員を経験したことがある人は免除というのは、保育園時代までさかのぼることもあります(笑)

病院で困ったこと

彼女は、ひどい片頭痛持ちで以前は1ヶ月分まとめて薬をもらっていたそうです。しかし、近所の診療所では2週間分しか1度に出してもらえず、そのたびに会社を休んで診察をしてもらわないといけない。それは面倒なので、融通をきかせて欲しかったみたいですが、難しかったみたいです。

眼科でコンタクトレンズの処方してほしくて行きましたが、コンタクトのメーカーは1社しか取り扱っておらず、自分で取り寄せなければならなかったことが不便だったそうです。他にもお店に行くと物の種類が少なく、別途、注文しないといけないので、五島ではネットで買い物をすることが多いみたいですね。

最後に、五島にずっと住みたいですか?

「メリット、デメリット色々考えているところです。幸い実家の面倒は兄がみているので安心です。息子は五島が気に入っており、漁師になるのではないかという勢いです(笑)五島の友達は本当に親切です。五島は不便だけど、たまに島を出るととても刺激になり、それだけで満足します。物欲がなくなったのかもしれません。ネット環境さえあれば良いって感じですかね。島外に住んでいる友達に五島に住んでいると言うと、すごく羨ましがられるので嬉しいですね!その時点でもう私は島に染まっているのかなと思います」

と彼女は最後に笑いながら話してくれて聞いていた私も嬉しく感じました。