今回ご紹介するのは、福江郵便局のすぐ裏路地にひっそりと佇む隠れ家的な名店「居心地屋 志庵(しあん)」です。料理好きの通が足繁く通う人気店で、店内に一歩足を踏み入れると、木の温もりに包まれた落ち着いた空間が広がります。
居心地屋 志庵(しあん)
カウンター席が7席、奥には6名ほど入る個室が1室。天井が高く、黒い漆喰の柱と橙色の照明が調和し、古民家風の趣と温かみを感じます。BGMにはジャズが流れ、ゆったりとした時間が流れるおしゃれなお店です。

まずは名物のもつ鍋と、人気の「もっちり豆腐」、そして「本日のゴマ刺し」を注文。お通しはなんと茶碗蒸し。出汁がしっかり効いていて、一口で「このお店は間違いない」と確信します。
サバのゴマ刺し

この日のゴマ刺しはサバ。新鮮なサバの刺身に、特製の甘めのタレとたっぷりのゴマがかかり、盛り付けも美しく目を引きます。薄切り玉ねぎや薬味を巻いて、わさびを添えて一口。九州特有の甘い醤油とゴマの香りが口いっぱいに広がり、思わずご飯が欲しくなる味わい。臭みも全くなく、新鮮そのものでした。
もっちり豆腐

続いて「もっちり豆腐」。スプーンで押しても弾力が感じられるほどのもちもち食感。濃厚な豆乳の甘みとクリーミーさがあり、まるでクリームチーズのよう。醤油の塩味とのバランスも絶妙です。隣の女性客も嬉しそうに味わっており、まるでスイーツのような口当たりは女性人気No.1なのも納得。
名物のもつ鍋

そして、オーナーが目の前で作る看板料理・もつ鍋。キャベツ、ニラ、モツ、そして最後に赤い辛みそをのせ、五島のあご出汁スープを注いで火をつけます。鍋がぐつぐつ煮える様子を眺めながら、香りが漂ってくる時間もまたごちそう。2人前から注文でき、最初は山盛りの野菜が次第に煮えて、スープを吸いながらしんなりしていく様子が食欲をそそります。
カツオのレアカツ

煮えるまでの間にいただいた「本日のレアカツ」は、なんとカツオのフライ。断面は美しい赤身で、外はサクサク、中はしっとりレア。レモン汁・岩塩・タルタルソースの3種で味わえますが、最終的にはタルタルの勝利。食感と風味のコントラストが楽しい逸品でした。
食べごろを迎えたもつ鍋は、ピリ辛のスープがキャベツの甘みを引き立て、モツはとろけるように柔らか。最後はちゃんぽん麺で〆て大満足。
また、おにぎりは注文後にオーナーが一つずつ丁寧に握ってくれる温かみある逸品。男性らしい力強い握りで、明太子と高菜の2種類から選べます。

そのほかにも、五島豚のバラグリル、牛タンの炙り、五島ジビエなど、地元食材を使った創作料理が充実。まるでホテルディナーのような上質感があり、味も盛り付けも一流です。価格にも納得できるクオリティ。
メニューにない日本酒やワインもあり、オーナーに声をかけると料理に合う一本をすすめてくれます。どの料理も丁寧に作られていて、心から「また来たい」と思わせてくれる温かいお店です。
移住の理由とは?
福岡から五島に移住して4年。おしゃれな髪型のオーナーは、気さくで会話も楽しく、居心地のよい空間づくりに余念がありません。
「移住のきっかけは話すと長くなるんですよ」と笑うオーナー。今度はワインを片手に、そのストーリーをゆっくり聞いてみたいと思いました。
まとめ

福江郵便局の裏路地にひっそりと佇む「居心地屋 志庵(しあん)」は、木の温もりとジャズが流れる落ち着いた空間が魅力の隠れ家的名店です。名物のもつ鍋は、五島のあご出汁にピリ辛味噌を合わせた奥深い味わいで、モツはとろけるほど柔らか。女性に人気の「もっちり豆腐」は、濃厚でクリームチーズのような口当たり。「サバのゴマ刺し」や「カツオのレアカツ」など、どの料理も地元食材の持ち味を丁寧に引き出しています。福岡から移住した気さくなオーナーが作る、温かく居心地のよいひとときを堪能できる一軒です。
居心地屋 志庵
住所:長崎県五島市幸町1-24
TEL:0959-76-3288
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜日、第2、第4月曜日
公式instagramはこちら
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