五島・福江の新店「鮨 和」へ訪問！上寿司も一品料理も楽しめる温かな寿司店

本日のオススメディナースポットは、「鮨 和（すし なごみ）」です。

福江郵便局から徒歩数分、福江商店街のコインパーキングからも歩いてすぐという、アクセスのよい場所にあるお寿司屋さんです。2025年11月10日にオープンしたばかりのタイミングでお伺いしました。

鮨 和

コインパーキングの裏手へ回ると、やわらかな灯りに照らされた木の看板が見えてきます。店先には大きく「すし」と書かれたのぼりが立ち、思わず足を止めたくなるたたずまい。看板の文字は、五島で活躍する書道家・莉艶（りえん）さんによるものだそうです。趣のある力強い筆致が、お店の落ち着いた雰囲気をそのまま表しているようでした。

ドアを開けると、木のぬくもりを感じる明るい空間が広がります。 入って左側には4人掛けテーブルが2卓と2人掛けが1卓。奥にはカウンターが6席あり、全16席ほどのこぢんまりとした店内です。席間にはゆとりがあり、ゆっくりと食事を楽しめる雰囲気でした。

オープンから1週間ほどで伺いましたが、すでに常連さんの姿も。この日は先客の方がカウンターで大将や女将さんと談笑されており、後からいらしたお客様も同じように会話を弾ませていました。「鮨 和」は、美味しいお寿司を味わえるだけでなく、お店の方との距離が近く、会話も楽しめるアットホームなお店だと感じました。

昼は寿司中心、夜は一品料理も楽しめる豊富なメニュー

お寿司のメニューは、上寿司・特上寿司・ばらちらし・上ちらし・特上ちらしのほか、平日限定の日替わりランチもあります。 お昼はお寿司中心、夜はお寿司に加えて一品料理も楽しめます。

一品料理は17時以降のディナータイムのみ提供。刺身盛り、天ぷら、鶏の唐揚げ、鶏みそ漬け、白身魚の照り焼き、カマ塩焼き、厚焼き卵、ポテトフライ、塩辛など、お酒のあてにぴったりなメニューが並びます。さらに「本日のおすすめ」もあり、その日ならではの一品に出会えるのも楽しみです。

じっくり味わいたい！おすすめ料理6品

今回は、上寿司、ばらちらし、刺身盛り（1人前）、イワシのお刺身、カマ塩焼き、たまごの6品をいただきました。

上寿司は、マグロ・中トロ・サーモン・鯛・ミルガイ・ホタテ・エビ・イクラなど、豪華な9貫にぎり。そこにたまご、鉄火巻6巻、お味噌汁まで付いて、しっかりお腹いっぱいになるボリュームです。初めていただいたミルガイは、コリッとした歯ごたえとすっきりした旨みが想像以上で、「この内容でこのお値段？」と驚いてしまうほどの満足感でした。

ばらちらしは、サーモン・マグロ・きびなご・貝柱などが色とりどりに盛り付けられています。分厚いお重にご飯がぎゅっと詰まっていて、見た目以上にどっしりとした食べ応え。きびなごの爽やかな旨みと貝柱の甘さがアクセントになり、ひと口ごとに表情が変わる、「これは本当におすすめ」と言いたくなる一品です。

刺身盛り（1人前）は、マグロ・ハマチ・サーモン・鯛・赤貝・貝柱が少しずつ楽しめる内容で、どれも厚切り。

イワシのお刺身は脂がのっていながらもくさみがなく、とてもフレッシュでした。

表面は香ばしく中はふっくら焼かれたカマ塩焼きは、お酒が進む味わい。

お寿司屋さんならではの優しい甘さのたまごは、食事の締めにもぴったりでした。

お寿司も一品料理も、ボリューミーながらリーズナブル。「自分たちは移住してきたので、まずは地元の方に気軽に来てもらえるお店にしたい」と語る大将。地元の方が普段使いできる価格にしつつ、観光で訪れた方にも楽しんでもらえたらという想いが込められているそうです。

千葉から五島へ

千葉県から移住された大将と女将さんご夫婦が、二人三脚で切り盛りしているこちらのお店。大将は千葉・東京で約33年間修業を積んだベテランの寿司職人です。まずご主人が玉之浦に移住し、その約1年半後に奥さまも移住。島内の別のお寿司屋さんで腕を振るいながら、自分のお店を持てる場所を探していたといいます。

元は居酒屋だった店舗を2024年7月から改装し、11月10日に念願の「鮨 和」としてオープンしました。

店名の「鮨 和（すし なごみ）」について、「語呂がいいから」と笑う大将ですが、女将さんによるとかなり前から決めていた名前だそう。大将の中には、きっともっと深い想いがあるのだろうなと感じました。通い続けて仲良くなれば、そのストーリーも聞けるかもしれませんね。

穏やかなご夫婦の人柄そのままに、店内にはやわらかな空気が流れ、初めて訪れてもほっとくつろげるお店でした。

鮨 和（すし なごみ）
住所：長崎県五島市中央町3-27
TEL：0759-76-3773
営業時間：11：00～14：00、17：00～21：00
定休日：水曜日、木曜日
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