1月25日(木)正午、まかない亭に向かった。三井楽町から車で35分、福江から5分ほどの距離だが…場所が戸楽漁港…とのことで…。
あまり聞きなれない場所で、五島市(福江島)に13年前に移住した私も初めて行く地域かもしれない。河務福江線の右折する場所を間違えたりと、なかなか目的地へ到着するのに一苦労。少し寂れた港町、それが戸楽漁港。
目印になるものはないが、住宅、店舗が少ない為、すぐに目的の店舗を発見した。駐車場は店舗前に空き地にとめたが、決まったラインが引いてあるわけでないため少し迷う。ただ、この寂れた感じなのでどこに駐車しても迷惑になることは、ほぼ無いだろうという気にもなった。
まかない亭
お店は一軒家を店舗として利用している外観で、玄関前に「本日の日替わりメニュー」が書いてある。「豚のパン粉焼き、なます、高野の玉子とじ、みそ汁、コーヒー」(1,000円)。パン粉焼き…と聞きなれないメニューであったが…まずは入店。店舗は外観通りのイメージ通りで、造りは一軒家そのもの。元気のよい女将さんと大将がでてきてくれて、靴を脱いでスリッパに履き替える。店舗に入って、隣の部屋が飲食スペースとなり、店内からは、港が見える。お店の雰囲気はランチを食べに来たという感じではなく…むしろ、お昼にゆったりした会社の食堂で食べるような感じなのかもしれない。午前中の仕事の充実感を感じながら社員食堂でゆっくりたべるっていう感覚。まさにこれかもしれない。テレビがながれていて、消すと静かすぎて、漁師町独特の寂しい気持ちになりそうなので、ちょうどよいBGMかもしれない。
店内はテーブル席が4つあり、4人席が2つ、2人席が2つの最大12名が入れる感じ。訪れた時は、周りにお客様は誰もいなかった。メニューは日替わり定食のみ。毎日メニューは変わるようだが家庭料理のようなメニューが多いらしい。そうだとすると今日のメニューはフレンチっぽい感じ?。待ち時間に女将さんに話を聞くと女将は、五島出身でこの店舗は実家を改装し、大将は大阪出身で元フレンチシェフ。晩年は老人ホームの料理を作っていたようなのだ。
豚のパン粉焼きの秘密
10分ほどで、料理が来る。豚のパン粉焼きには「デミグラスソース」がかけれている。お米は白米ではなく雑穀米。なます、高野の玉子とじ、みそ汁がついて贅沢な品数だろう。
酢の物が大好きな私はなますに箸がのびる。うん、良い加減。そして、玉子とじのじゅわっとした食感も良い。ここまでは家庭料理だ。
ではメインの豚のパン粉焼きに移ろう。お肉の柔らかさ、デミグラウソースとベストマリアージュしている。あまりにも柔らかいので、お箸で裂けるか試してみると簡単にさける。なぜ、こんなに柔らかいのか聞いてみると、揚げるのではなくて、たたいて柔らかくしてパン粉をまぶし焼いているからだそうだ。ということから「豚のパン粉焼き」は、トンカツではないのである。まさにフレンチ!家庭料理フレンチなのだ。だから、雑穀米と味噌汁があっている。ミニトマト、かぼちゃ、キャベツといった野菜が色とりどりで、見た目を華やかにするフレンチの感覚がここにも出ている。すばらしい。
食後に珈琲。気が付けば13時30分過ぎ。2時間近くも滞在してしまうぐらい、ゆったりし雰囲気のお店であった。
耳より情報
・日替わりメニューは一品なので依頼するとそのメニューにしてくれることもあるらしい。
・ミニトマトは時々、富江の野口トマトを使用しているとのこと
まかない亭
長崎県五島市松山町294-1
TEL:090-6249-1674
営業時間:11:00~14:00
定休日:水曜日・木曜日
公式Instagramはこちら
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地元の人、旅行で福江島へ訪れる人、出張で福江島へ訪れる人、夕食と同じくらい昼食、ランチを食べるのに…福江島のランチ情報まとめがない。「五島商店 佐藤の芋屋」の「福江島のこと」の記事の中にも多数のランチ、ディナー情報の記事があります。この「福江島のこと」の「ランチ情報」だけ抜き出してスピンアウトしたのが、「福江島ランチーズ」なのです。
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