納涼祭、いよいよ開催の日を迎える
2025年7月12日、皆が楽しみにしていた納涼祭の日がやってきました。
納涼祭は、毎年夏休み前の定植作業がすべて終わった後に開催される、アグリコーポレーションの伝統的なイベントです。この日は、普段は忙しく現場を駆け回っている社員やスタッフも、前日からそわそわと心を躍らせていました。
かつては近隣の会場を借りて開催されていましたが、昨年からは会社敷地内に新設された「コッパハウス」で行われるようになりました。コッパハウスは屋根付きの作業施設で、天候を気にせずイベントが開催できる素晴らしい場所です。今年もここで納涼祭が行われ、社員やその家族の期待も高まっていました。
恵みの雨に湧いた前日
実は、ここ最近の2週間ほど雨が降らず、農場の作物は乾燥に悩まされていました。現場の皆が雨乞いをし、前日には現場長が空に向かって真剣にお祈りをしたほどです。その願いが届いたのか、前日の夕方18時過ぎに突然激しい雨が降り始めました。普段なら作業の妨げになる豪雨も、この日ばかりはまさに“恵みの雨”。スタッフたちは久しぶりの雨を大いに喜び、皆で空を見上げて歓声を上げました。雨は30分ほどでやみましたが、土と作物にしっかりと水分を与え、自然の力の大きさを改めて実感するひとときとなりました。

納涼祭当日の朝は、現場スタッフによる会議からスタート。私は長崎からいらっしゃるお客様をお迎えするため、港へ向かいました。港には見慣れない大きな客船「NIPPON丸」が停泊しており、横浜から指宿、五島を経由して姫島村へ向かう観光クルーズの途中とのこと。多くの観光客がバスに乗り込み、それぞれの目的地へと向かっていきます。五島でのひとときを楽しみにしている様子が、表情からも伝わってきました。
港でお客様を迎えた後、会社に戻ると、いよいよバーベキューの準備が本格化。参加人数が多いため、前日から社員やパートさんたちが協力し、テーブル設営や食材の仕込み、飲み物の準備などを万全の体制で進めました。
五島牛&五島米で豪華バーベキュー

納涼祭は12時30分にスタート。今年の参加者は総勢31名。海外からの実習生、若手社員、パートさんやそのお子さんたちも集まり、賑やかで温かな雰囲気に包まれました。

今年のメインディッシュは五島牛のバーベキュー。五島牛は地元でもなかなか口にする機会のない希少な牛肉で、松坂牛の母牛に使われるほどの上質な肉質を誇ります。焼き上がった五島牛は、口に入れた瞬間に広がる甘みと、繊細ながらも力強い旨味が特徴です。今回用意した五島米10号も、みんなであっという間に完食してしまいました。

カンボジア出身の実習生が釣り上げた魚を、鎌田君が見事にさばいてくれました。皆で美味しくいただいた、忘れられない味となりました。

美味しい料理を囲みながら、海外から来た実習生が母国の料理や文化について語ったり、社員の子どもたちが元気に走り回ったり、会場は終始和やかで明るい雰囲気でした。
苦労を分かち合い、喜びに変える
今年は冬の寒さが厳しく、地温も低かったため、現場では工夫を重ねながらも無事に50万本の定植を終えることができました。その苦労を皆で労い合い、達成感に満ちた笑顔が広がる中、納涼祭はさらに盛り上がります。

後半には恒例のビンゴ大会が開催されました。アグリコーポレーションのビンゴ大会は豪華景品が用意されていることで有名で、社員も家族も大盛り上がり。今年も社長賞やサムライサミット賞などが用意され、当選者の名前が呼ばれるたびに歓声と拍手が湧き上がりました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、夕方には社長の挨拶で締めくくられました。前日の恵みの雨が畑に潤いをもたらし、苗の成長が順調に進み、まもなく迎える収穫期には豊作になるよう、皆で願いを込めて会はお開きに。自然の恵みと仲間たちの協力に感謝しながら、心温まる一日を過ごすことができた納涼祭でした。








