福江の商店街から少し離れたところに六角楼という中華料理店があります。同じ江川町には六角井(ろっかくいど)という史跡もあり、それがお店の名前の由来です。倭寇時代に福江を訪れた明の商人たちが飲料用水として使っていた、日本では珍しい六角形の井戸です。観光客の人が時々写真を撮っているのを見かけますが、その希少価値を知らずに過ごしていました。中華料理が、まあまあ多いのは長崎県の港町だからと単純に考えていましたが、中国大陸と五島は近く昔交流があったからなのだと納得できます。
昔懐かし店構えの中華料理屋
さて、THE・中華料理屋さんという雰囲気のお店の入口、看板には宴会の文字。平成の時代は、よくここで忘年会や子どもの部活の打ち上げを2階の宴会場でしていたと聞きます。駐車場も広いです。甘酸っぱい酢豚や子どもが大好きな唐揚げ、八宝菜など定番の中華料理が庶民的な味で、どこか懐かしい感じのお店です。
お店に入ると、6人くらい座れるカウンター席とファミリー向けの座敷のテーブルが2つあります。掃除が行き届いており、とてもきれいなお店です。
カウンターに座り、正面の大きなメニュー表を見ると料理は麺類、一品、飯類かなり絞っています。一目でぱっと見てわかりやすいです。そして、横にはラーメン類はしょうゆ味と書いてあります。私は豚骨やみそラーメンが好きですが、きっとしょうゆ味に自信があるにちがいないと、五目ラーメンを注文。そして、知り合いがここの「天津丼の餡が美味しい」といつも言っていたので、エビ玉丼がそれのことだなと思いそれも注文しました。
醤油味は絶品なのだ
五目ラーメンは、いわゆる五目あんかけ汁そばですね。ちゃんぽんと同じ具が餡と一緒にラーメンにかかっており熱々で湯気がそれを物語っています。餡と麺を絡めて食べるとたまりません。しなっとしているように見えて意外としゃきしゃきしている野菜の食感も良い感じです。麺は細麺で餡が絡みやすい。私は、こんな美味しい醤油ベースのラーメンを初めて食べました。
スープが控えめだけど餡と一緒になることでちょうど良い味になります。スープも全部飲みほしました(笑)
新たな発見
同じ醤油ベースだから卵丼も美味しいです。中は白飯でした。卵もあんまり味付けはしていない感じで、餡で勝負していますね。
みそラーメンはもやしを中心に野菜たっぷりでみそが濃くなくちょうど良い味でした。
カウンター席の隣のお客さんは焼きそばとエビ卵丼を頼んでいました。焼きめしを差し置いてのエビ玉丼!さすが通!(勝手にそう言ってしまいましたが)個人的にソースの焼きそばしかあまり食べたことがないので、ここの醤油やきそばは素朴でさぞ美味しいでしょうね。その方たちは、常連なのか?お店のおばちゃんはとても感じよく接客していましたね。もしかして、五島あるあるですかね。でもこのコラムをきっかけにここのしょうゆラーメンのファンになりました!新たな発見でした。
この福江島で昔からずっと営業を続けているお店にはやっぱり理由があると、宝来軒に続き、ひしひしと感じました。
六角楼
長崎県五島市江川町5-17
TEL:0959-72-1796
営業時間:11時~14時、16時~19時
定休日:不定休
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