
私は五島に移住して13年目、42歳の中年男性です。会社、住まいは五島市三井楽町であり、五島の中でも最北端に位置し、中心街である福江町からは車で30分の距離である。本日、紹介する飲食店は、私が夜に地元居酒屋として取引先、知人を最もお連れしたお店になります。
鉄板居酒屋 Teppei
鉄板居酒屋 Teppeiは1977年に小さなお好み焼きとラーメンからスタートしましたが、年々グレードアップし、ランチは麺類・ごはんもの、鉄板麺、夜は五島の鮮魚をいかしたお刺身や揚げ物、五島地鶏である「しまさざなみ」などの居酒屋メニューがある店舗となる。
私は、ほぼ夜の利用になるのだが、お昼もなかなか流行っている飲食店であり、お薦めは味噌ちゃんぽん980円である。五島市(福江島)でお薦めするみそちゃんぽんベスト3が三井楽町の一龍宝、岐宿町のさつき食堂、そして鉄平である。野菜のボリューム感がすごいのだが、次の日も食べたくなる、すこしピリ辛な味わい。野菜の多さが麺類というジャンク系をたべている罪悪感を完全に消し去り、活力がみなぎる、「五島の味噌しゃんぽんをたべてますー」って気持ちにさせてくれる。五島は麦の栽培が盛んで、五島産麦を利用した田舎味噌が有名だが、どうもそれをアレンジしたような味となっている。味噌味の秘密を聞くと果物の甘味、うま味を利用しているらしい。鉄板居酒屋 Teppeiの完全オリジナル味噌。これ以上はマル秘でいえないとのこと。
味噌ラーメンが推し
今回、お薦めしたいのは味噌ラーメン880円である。五島市(福江島)に移住して13年目の、味噌ちゃんぽんをこよなく愛する私が、味噌ちゃんぽんを外してでも注文するのが、味噌ラーメン。トッピングはシンプルに、チャーシュー・もやし・ネギ・ゴマで甘味ある味噌ラーメンである。甘味が特徴の五島産の麦を原料にしているため,ズルズルっと簡単に食べてしまった。田舎味噌のTeppeiにはTeppeiラーメンがあるのだが、スタッフの推しラーメンも私と一緒で味噌ラーメンのようだ。
元お好み焼き屋のお好み焼きは種類も多い
大食いの私は、味噌ラーメンだけでなく、お好み焼きも注文してしまいました。さすが、元はお好み焼き屋さんだけあって、種類は多い。ぶた・たこ等の定番から、納豆、チーズ味まであり多種にわたる。私は五島牛すじお好み焼きを注文。生地は固めとふわふわの中間ぐらいの固さ加減で、五島牛すじにたっぷりと味がしみ込んでるので筋張っていなくて柔らかい牛すじである。関西人の私は、お好み焼きのときは必ずごはんを頼むが、この一品だけで十分なぐらいのボリュームと味つけになっている。鉄板ででてくるので、かつお節が熱さで踊っているのを気にせずカットし、最後まで熱々でフハッフハッしながら食べることになる。
Teppeiの店主の名前は渡義範さん。人柄の良さが前面にでるぐらい穏やかな方で、その人柄の良さにかこつけて、私は新物の有機安納芋をもっていき天ぷらとして取引先様に提供してもらっている。お父さんが漁師ということもあり、ご本人も漁師出身。そのため居酒屋メニューとして出される刺身盛り合わせは日本一のコスパと噂されている(刺身は夜のみ)。漁師業をやめて鉄平の店主となったのが12年前。アグリ・コーポレーションを設立した年と一緒なのも縁を感じる一つである。
五島地鶏「しまささなみ」が食べれる
店主の親戚が五島地鶏である「しまさざなみ」を飼育されている関係でメニューに地鶏があるだが、その親戚の名前が「鉄平」であることから店名にもなっているのだとか。余談だが、五島地鶏を飼育している会社は一社だけである。数年前に高齢化により飼育業を廃業することになっていたところに、現社長が「五島から地鶏がなくなることに五島資源の消滅」と危機感とおぼえて引き継いだ会社が、株式会社五島さざなみ農園である。
五島市(福江島)にはラーメン専門店は少なく、また五島産の田舎味噌を味わえる味噌ラーメンは超希少で、必見のランチである。ランチも夜も地元のファンの方が多く来店される店な理由がわかるはずである。ぜひ、ご利用いただければと思います。
再訪加筆
ランチはお好み焼きを中心に、夜は多彩な居酒屋メニューが並ぶTeppei。締めのラーメンまで楽しめるのが、この店の魅力のひとつです。
以前、この記事(福江島ランチーズ)で紹介したこのお店は、昼間は学生や家族連れで賑わうお好み焼き店ですが、夜になると雰囲気がガラリと変わり、居酒屋としての顔をのぞかせます。お酒を片手に料理を楽しむ常連さんも多く、実は当社の社長も贔屓にしており、大切な取引先を案内することもあるほどです。
元々は、お好み焼きとラーメンを提供するお店として、女将さんが一人で切り盛りしていたのが始まり。現在は代替わりし、今の店主がその味と精神を引き継ぎつつ、新たな工夫を加えています。海鮮や揚げ物などの一品料理も充実し、まさに“昼も夜も楽しめる食の拠点”として進化を遂げました。スタッフも以前より増え、注文はタブレット式でスムーズです。
中でもおすすめは、刺身の盛り合わせ。見た目の美しさと満足感のあるボリュームは、初めての人にも印象深く、何度でも頼みたくなる一品です。店主の父が漁師という背景もあり、五島近海で獲れた鮮度抜群の魚が手に入るとのこと。刺身には、わさびの隣に青唐辛子が添えられており、これがまた酒好きにはたまらないアクセント。九州特有の甘口醤油と青唐辛子のピリッとした辛味が絶妙にマッチし、焼酎との相性も抜群です。
この日は店内がとても賑わっていて、5組中3組のお客さんが刺身の盛り合わせを注文していました。新鮮さとコストパフォーマンスの良さから、地元での評判の高さがうかがえます。カウンターに座っていた男性客は、昼にラーメンとお好み焼きを味わい、夜にも再訪して刺身と焼酎を楽しんでいたとのこと。まさにコアなファンの存在が、店の魅力を物語っています。
外せない一品として、きびなごの天ぷらも見逃せません。カラッと揚がった衣の中に閉じ込められた、きびなごの旨味を丸ごと味わえる逸品です。塩で素材の味を楽しむのも良し、つゆでまろやかに仕上げるのもおすすめ。鉄平では、揚げ物に使う油は毎日新しいものに取り替えているとのこと。古くなった油を使わないこだわりが、サクサク感と後味の軽さにつながっています。なお、人気メニューゆえに、品切れの場合もあるそうです。
さらに、地鶏の炭火焼きも店主の自信作。親戚が立ち上げた「しまさざなみ」という地鶏ブランドを使っており、噛むほどに広がる旨味とぷりっとした食感が印象的です。ヒレステーキを含むコース料理も用意されており、海の幸・山の幸をたっぷり堪能したあとに、お好み焼きとラーメンで締めるという贅沢な流れも可能です。
お好み焼きの中では、牛すじ入りがおすすめ。甘辛く煮込まれた牛すじがたっぷり入り、ふんわりとした生地と絶妙に絡み合います。一口食べれば、誰もが笑顔になるような美味しさ。ラーメンでは、味噌ラーメンが一番人気。コク深いスープとモチモチの麺が相まって、夜の締めにぴったりです。
Teppeiは1976年、小さなお好み焼き屋としてスタート。当時は今とは違う場所で、朝8時から翌朝8時までという驚きの営業時間で営業していたそうです。独学でソースや小麦粉の配合に試行錯誤しながら、お好み焼きを完成させた女将さんの努力が、今日の鉄平の礎となっています。現在、女将さんは70代後半。厨房を中心に、スタッフが毎日丁寧に掃除を行い、常に清潔さを保っている様子も印象的です。そうした姿勢は、訪れる客に安心感と心地よさを与えています。
お店の歴史や背景を知ることで、一品一品に込められた思いがより一層伝わってきます。再訪するたびに、新たな発見と感動があるTeppei。次回はどの料理を味わおうか、今から楽しみです。
鉄板居酒屋 Teppei
長崎県五島市栄町5-2
Tel:0959-72-6949
支払い方法:現金のみ
定休日:火曜日
営業時間:10時~14時、18時~22時
公式instagramはこちら
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