五島で地産地消を楽しめる栄養満点のお弁当ランチなら「ひとみちゃん弁当」。しかも価格は400~450円という破格!

福江島の鬼岳を望む、昔から農業が盛んな吉田町。旧正月の伝統行事で無形文化財の吉田の大綱引きが有名です。葉たばこの畑が広がる一角に見慣れない「お弁当」と書かれた赤いのぼりがありました。古民家をそのままお弁当屋にしているので、のぼりとのれんがなければ気付きにくいかもしれません。団体の予約がない限り平日のみの営業です。今日は学校行事で仕事を休み、たまたまこの場所を通りかかり、ふらっと立ち寄りました。

古民家のお弁当屋

玄関がそのまま販売台になっており、なかなか面白いです。10時30分に行くとすでに2個!?しか日替わり弁当が残っていませんでした。でも、ちらし寿司とおかずセットもあります。ジュースとお茶、自家製の蜂蜜も販売しています。

ひとみちゃん弁当

ひとみちゃん弁当-400円

玄関のすぐ奥がキッチンで、中ではお店の名前のご本人、梶山ひとみさんが一人でせっせと配達用のお弁当の準備をしていました。

ひとみちゃん弁当-デイサービス納品弁当

近くのデイサービスから注文が入っているそうです。配達はご主人の担当です。

ひとみちゃん弁当-しまさざなみの卵

梶山さん夫婦は、さざなみ農園を立ち上げ、しまさざなみという種類の地鶏を育てて加工し、販売もしていました。後継者がおらず数年前、年齢を理由にある事業者に農園を事業継承しました。

ひとみちゃん弁当-梶山さん

加工のほうは奥さんが続けたいと、イベントなどで鶏めしや地鶏の炭火焼き、卵などを販売しています。

お弁当屋の開業

ひとみちゃん弁当-イメージ

昨年、自宅近くの空き家を買い取り、弁当屋を開業しました。お米も野菜も自分で作ったものだからこそ、なんと400~450円でお弁当を販売しています。おかずセットは200円です。オープンした頃はわかりにくい場所で、見た目がお店に見えず、なかなか認知されませんでしたが、口コミで広がり、今では毎日買いに来る人もいますし、近くの農業法人の従業員さんが買いに来るようになったそうで、販売開始早々なくなることがあるそうです。

ひとみちゃん弁当-イメージ2

本日の日替わり弁当

ひとみちゃん弁当-本日の日替わり

今日の日替わりのおかずは、きゅうりの酢の物、唐揚げ、筍の煮物、なすと豚肉の味噌あえ、ぼったずし、卵焼きです。白ご飯はサービス精神旺盛でぎゅうぎゅうに詰められ、ボリューム満点で栄養バランスもいいです。卵焼きはさざなみ農園のうみたての卵で地鶏特有の白っぽい黄身ですが、味は普通の卵と変わらず美味しいです。

ひとみちゃん弁当-ぼったずし

かぼちゃはマヨネーズの代わりに味噌をあえたもので「ぼったずし」という郷土料理だそうで、私は初めて食べました。かぼちゃの甘味が感じられ、とても美味しかったです。地産地消でどれも手がこんでいます。お弁当は予算に応じて作ることも可能ですので、お電話で予約してくださいとのことです。

想いもボリューム満点のランチ

ひとみちゃん弁当-赤いのぼり

お弁当と赤いのぼりに気が付かなければ通り過ぎてしまうくらいこじんまりとしたお弁当屋。しかし、味と量、そして価格は、驚きです。この中身で400~450円って…さざなみ農園の生みたての卵…五島のランチはこんな感じの想いが詰まったランチが多いかもしれません。

ひとみちゃん弁当
長崎県五島市吉田町2625-3
TEL:090-9078-9170
営業時間:8:30~完売にて終了
定休日:土曜日、日曜日、祝日