
今日ご紹介するのは、ジビエ料理の定食と居酒屋「そしじ」です。一風変わった店名ですが、「そしじ」の漢字は店の暖簾に書かれている通り、“うかんむり(=宗)”に“神”と“主”を組み合わせたもの。「愛」「感謝」「調和」を象徴するこの文字は、いつも笑顔で迎えてくれるオーナー・南さんの信条と心意気を表しています。
そしじ
「そしじ」は、玉之浦町・中須の旧平成小学校でジビエバーガーなどを提供する「夢の駅」を営む「夢グループ」の新店舗です。先月オープンしたばかりで、福江郵便局の交差点から市役所方面へ進み、郵便局の2本裏手の道沿いにあります。
店の左右の木製の壁には、チョークで手書きされたメニューが並び、「粋」でありながらも親しみやすく、温かみが感じられます。
風格ある暖簾をくぐると、右手にカウンター6席、左手には4名用の個室、奥には椅子掛けの個室(6名)と和室(6名)があり、全体的にすっきりと落ち着いた雰囲気です。
日替わりメニュー
メニューは日替わりですが、この日は
- 鹿肉の焼肉
- 鹿肉の竜田揚げ
- 猪肉のカツとじ
- 猪肉の生姜焼き
また、この日のメニューにはありませんでしたが、人気メニューの「鹿のローストサラダ」もおすすめとのこと。そのほか、卵焼きや季節の食材を使った一品料理、日によってはカレーやハンバーグ、餃子、煮込み、角煮なども登場します。今後は久賀島のエビを使った塩焼きやエビフライなども考案中だそうです。
食べてみた感想は?
実際にいただいてみると――
鹿肉部門
焼肉:鹿肉はもやしやニラなどの野菜と一緒に炒められ、タレが素材の味を引き立てています。添えられたオニオンスライスとの相性も抜群です。
竜田揚げ:カラッと揚がっているのにお肉は柔らかく、サクサクした衣が鹿肉の旨みをしっかりと包み込んでいます。
ローストサラダ:あっさりとした鹿のローストはとても上品な味わい。たっぷりの野菜とともに、ヘルシーな美味しさが楽しめます。
猪肉部門
カツとじ:昼のメニューにある猪肉のカツ丼を写真で見て以来、ずっと食べたかった一品。豚カツよりも肉の匂いが全く気にならず、卵や玉ねぎとの絡みも絶妙。おすすめの一品です。
生姜焼き:ジューシーな猪肉と玉ねぎのシンプルな生姜焼きは、ビールやご飯が進むこと間違いなし。思わず箸が止まらなくなります。
うれしいことに、一品料理はすべて500円。さらに、ご飯・味噌汁・小鉢・香の物がついた定食にすると800円というコスパの高さ。ボリュームもたっぷりで、満足度は非常に高いです。ちなみにランチは一律800円ですが、島民カードがあればさらに100円引きの700円とのこと。島の方にとっては本当にありがたいサービスです。なお、料理のテイクアウトもOKとのこと。
写真にはありませんが、飲み物は
- ビール 600円
- ノンアルコールビール 400円
- サワー 500円
- ハイボール 500円
- 焼酎(グラス) 500円
- 日本酒 700円〜
というラインナップです。
オーナーの想い
「ジビエをより美味しく食べていただきたい、そんな思いで始めました」とにこやかに語る南さんは、玉之浦のご出身。Uターンして猪や鹿の捕獲とあわせて夢グループを運営されています。
人にも自然環境にもやさしい、そしてとびきり美味しいジビエ料理がいただける「そしじ」。ぜひ一度足を運んでみてください。
そしじ
長崎県五島市幸町8-61
TEL:080-3089-5684
営業時間:11:00~14:00、17:00~21:00
定休日:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日
公式instagramはこちら
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