毎回、飲む勢いで食べてしまう「さつき食堂(五島市・福江島)」のちゃんぽんは、福江島内、観光客がこぞって押しかける私の地元の誇りのお店です。今回は、ラーメンと焼きめしも頼んでみた

さつき食堂

福江島の真ん中に位置する山内盆地。私の住んでいる米どころの地区です。特に観光地などはないですが、「ちゃんぽん」が美味しいと評判のお店があります。さつき食堂は荒川線を通り、二本楠交差点を右に曲がってすぐのところにあります。

小さなお店ですが、平日も開店と同時に車が何台か止まっています。駐車場は6台くらい停められます。

ちゃんぽんが美味しいお店

お店を切り盛りしているのは女性1人だけです。早くにご主人を病気で亡くしたあとも、このお店と味を守り続けています。言葉少なめで、ゆっくりしゃべったことはないのですが、料理を作る姿はきりっとして、てきぱき鍋をふるってます。そんな事もあり、お客さんは、お冷を率先してセルフでつぎ、厨房に向かって注文をします。ほとんどの人は「ちゃんぽん」を注文します。ここの「ちゃんぽん」は、一龍宝がのれん分けしたお店で、とても美味しく、一度食べたらやみつきになります。

福江島の色々なところからこの「ちゃんぽん」を目当てに集まってきているようです。ガイドブック、観光メディアにも載ってないのになぜか?多くの観光客もレンタカーで訪れます。そんなお店なのです。観光ルートとしては福江島の真ん中あたりで左に行けば大瀬崎灯台、そのまま直進すれば荒川温泉、三井楽高浜海水浴場、右に行けば岐宿町漁津ヶ先公園とある意味、通過点のポイントになっています。山内には私が来る以前、古い食堂が全部で3軒ありましたが、現在、残っているのはこの「さつき食堂」1軒だけとなってしまっています。

久々に行ってみた

久しぶりに、赤いのれんをくぐると左に座敷があり、右にカウンター4人、テーブルが4台あります。空いてる席に座りメニューを眺めると、ずっと550円をキープし続けていたちゃんぽんが650円になっていました。今までが安すぎたと思うので、あまり抵抗はありませんでした。

「ちゃんぽん」と「ラーメン」、「焼きめし」を注文。久しぶりに食べる「ちゃんぽん」が楽しみでたまりません。以前はよく、「ちゃんぽん」をテイクアウトし、田植えを手伝ってくれた人におにぎりと一緒に振る舞っていました。

初めて食べたときは、あまりの美味しさにびっくりしました。麺が伸びない距離に家がある幸せをたっぷりと噛みしめることができました。「ちゃんぽん」はその当時の味、そのままの味。今も変わらない味で、やはりスープの味がたまりません。味わってゆっくり食べたいのですが、食欲がそれに勝り、毎回、一気に飲むように食べてしまい、後悔するほどです。

「ラーメン」は「ちゃんぽん」と同じくスープがとても美味しいです。もやしは極細で、今日はチャーシューの代わりに豚肉のしょうが焼きが2切れ入ってました。これが意外と合うのです。

「焼き飯」は初めて食べましたが、お米がパラパラでフワッと空気がはいり香ばしく、ばらつきのないしっかりとした味でコーティングされています。お米はもちろん山内産です。

観光客の言葉は正直

観光客の人が、「長崎のちゃんぽんより美味しい!」と絶賛して、満足して帰っていました。小さなお店でこんなにも愛されているお店は、福江島でも5本の指に入るのではないかと思います。このまま変わらない美味しさで頑張って少しでも長く(永遠に)お店を続けてほしいなと切に願っています。

さつき食堂
長崎県五島市岐宿町中嶽2671
TEL:0959-83-1145
営業時間:11:30~13:45
定休日:木曜日、日曜日