みんな大好き!さつまいも!さつまいもの特性を活かした料理ってどれくらいあるの?有名な料理は?さつまいもを使ったスイーツもご紹介!美味しい薩摩芋の話

甘くておいしいさつまいもは、栗と同じく、秋の味覚の代表格です。食物繊維の他にも、さまざまな栄養素が含まれており、美容と健康に高い効果があります。準完全食品、とも言われるほど優秀な食材で、NASAからは、宇宙食としても認められているそうです!この記事では、さつまいもの種類や栄養素をはじめ、おうちで簡単にできるさつまいもレシピをご紹介します。

さつまいもの種類は?

さつまいもは、海外から日本に伝わりました。最初に持ち込まれた場所が、薩摩地方(鹿児島県)だったことから「さつまいも」と呼ばれています。とてもたくさんの種類があり、日本で栽培されているものだけでも、40種類ほどあるようです。特に人気のある品種と、その特徴についてまとめてみました。

品種 食感 特徴
安納芋 ねっとり系 甘みが強い。「蜜芋」とも呼ばれている
紅はるか ねっとり系 水分が多めで甘みが強い
鳴門金時 ほくほく系 甘みが強く、栗のような食感。大学芋に最適
紅あずま 粉質でほくほく系 繊維が少なく甘味が強い
シルクスイート しっとり系 なめらかな食感と強い甘さ
紅さつま ほくほく系 甘みが強い。ふかし芋に最適
クイックスイート ねっとり・しっとり系 みずみずしい。冷めても変色しにくく柔らかい。電子レンジ調理向き
パープルスイートロード ほくほく系 アントシアニンが豊富な紫芋。程よい甘みがあり、お菓子に使用されることが多い

品種ごとに、味や食感の特徴も異なりますので、さつまいもを、よりおいしく頂くには、それぞれの特性を活かした調理法をすると良いでしょう。ホクホク系のものは、焼き芋や天ぷらに、ねっとり系は、焼き芋・干し芋・お菓子などが最適です。しっとり系は万能で、どんな調理法にも合うと言われています。ちなみに、カロリーや糖質は、ホクホク系よりも、しっとり系やねっとり系の方が、高い傾向にあるそうです。

さつまいもの栄養価は?

さつまいもには、体に良い栄養素が豊富に含まれています。主な栄養素と、体への効果についてご紹介します。

栄養素 体への影響
ビタミンC 美肌効果
たんぱく質 筋肉や皮膚などをつくる
炭水化物 体の中のエネルギー源
食物繊維 腸内環境を整える
カリウム 高血圧予防・むくみ改善・心臓機能や筋肉機能の調節
βカロテン 抗酸化作用
ビタミンB1 脳に必要な栄養素


さつまいもを切ると、断面から白い液体が出ますが、これは「ヤラピン」という、腸内環境を整える成分です。食物繊維との相乗効果で、腸のぜん動運動が促進され、便秘改善が期待できます。栄養素の多くは、皮の近くに含まれていますので、皮つきで食べると、栄養を無駄なく摂ることができますよ!ただ、皮の部分は、消化には良くないので、胃腸が弱い方などは、あまりたくさん食べないように気を付けましょう。また、さつまいもは腹持ちも良く、ご飯よりもカロリーが低いため、ダイエットにも効果的です。ふかし芋にして食べたり、主食に置き換えたりすると、太りにくくなります。

さつまいもの味を活かした料理

おやつのイメージが強いさつまいもですが、実は、おかずとしても大活躍してくれる食材なのです!ここでは、さつまいものおいしさを堪能できる、おかずやスイーツのレシピをご紹介します。

さつま芋コロッケ

さつまいもの甘さと、ホクホク感を活かした、おいしいコロッケです。お好みのソースをつけると、味の変化が楽しめますよ!

材料(4人分)

さつまいも 2本(600g)
鶏ひき肉(もも) 200g
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
・砂糖 大さじ1.5
・塩 小さじ1/4
牛乳 大さじ2~3
●衣
小麦粉 適量
溶き卵 1個分
パン粉 適量

作り方
さつま芋は皮を厚めにむき、4~5cm長さに切って4つ割りにする。さっと洗って鍋に入れ、ヒタヒタの水を加えてふたをして茹でる。やわらかくなったら湯を捨て、再び火にかけて水気を飛ばす。大きめのボウルに移して、マッシャーでつぶす。※熱いうちに 粗めにつぶすと、ホクホク感が残ります。鍋にひき肉を入れ、しょうゆ、酒、砂糖、塩を加えて火にかける。菜箸3~4本でよく混ぜながら、汁気が完全になくなるまで炒りつける。

①のさつま芋に②を加え、さらに牛乳を加えて混ぜながら、丸められる固さになるように調整する。バットに移し、平らにならして粗熱をとる。
③を12等分して丸め、衣の小麦粉をまぶし、溶き卵、パン粉の順につけて手で軽く押さえてなじませる。
170℃に熱した揚げ油に④を入れて、衣がカラリとするまで揚げる。残りも同様に。

ポイント:さつまいもは皮ごと使うのがおすすめです。つぶすので皮があまり気にならず、栄養も摂れますよ!
生地を成形する前に、冷蔵庫で10~15分ほど寝かしておくと、きれいに仕上がります。

引用:さつま芋コロッケ|キユーピー3分クッキング|日本テレビ (ntv.co.jp)

さつまいもと豚肉のバターじょうゆ焼き

さつまいもと相性の良い、バターのコクが、2つの素材の相性をさらに引き立てています。黒こしょうのアクセントがまた絶妙です。お弁当のおかずにも合いますよ!

材料(2人分)

さつまいも  200g
豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用)170g
【A】
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
・砂糖 大さじ1

塩 少々
こしょう 少々
小麦粉
サラダ 油小さじ2
バター
黒こしょう(粗びき)適量

作り方
豚肉は7~8cm幅に切り、塩・こしょう各少々で下味をつけ、小麦粉を薄くまぶす。
さつまいもは1cm厚さの斜め切りにして、たっぷりの水と一緒に鍋に入れて火にかける。竹串がやっと通るくらいの硬さになるまでゆでたら、ざるに上げて水気をきる。
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、豚肉を入れる。表面に焼き色がつくくらいまで炒めたら、いったん取り出す。
フライパンをきれいに拭いてバター10gを溶かし、さつまいもを入れて中火で炒める。
さつまいもの表面に焼き色がついてきたら、③の豚肉と、よく混ぜた【A】を加えて炒め合わせる。煮汁を煮詰めながら、時々上下を返して照りを出す。仕上げにバター10gを加え、ざっと混ぜて器に盛り、黒こしょう適量をふる。

引用:さつまいもと豚肉のバターじょうゆ焼き レシピ 杉本 節子さん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう (kyounoryouri.jp)

さつまいものクリームグラタン

甘いさつまいもと、ホワイトソースの相性が抜群です。

材料(2人分)

さつまいも 1本(250g)
たまねぎ 1/2個

【A】
・ベーコン(細切り)2枚分
・マッシュルーム(缶詰/スライス/小/汁気をきる)1缶(120g)
・牛乳 カップ2

【B】
・塩小さじ 1/3
・こしょう 少々
【C】
・バター(常温に戻す)40g
・小麦粉 30g

粉チーズ適量
サラダ油、バター

作り方
たまねぎは横半分に切り、繊維に沿って薄切りにする。
さつまいもはよく洗い、皮付きのまま7~8mm厚さの輪切りにする。半月形に切ってもよい。
鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いで強火にかける。沸騰したら、ふたをして弱火で硬めにゆで、ゆで汁をきる。
鍋にサラダ油大さじ1を熱し、①と【A】を炒める。全体に油がまわったら、牛乳を加えて【B】で調味する。
牛乳が温まったら、よく練った【C】を加え、鍋底から丁寧に混ぜながら煮る。(※なめらかに練り混ぜたバターと小麦粉が、とろみの素になる。)
とろみがついたら火を止め、②を加えてざっと混ぜ合わせる。
耐熱皿の内側にバターを薄く塗り、⑤を入れる。粉チーズ(とろけるチーズなどでもよい)をふって温めたオーブントースターに入れ、こんがりと焼き目がつくまで10分間ほど焼く(魚焼きグリルで焼き目がつくまで焼いてもよい)。

引用:さつまいものクリームグラタン レシピ 杵島 直美さん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう (kyounoryouri.jp)

さつまいもプリン

ほくほくのさつまいもと、カスタードプリンは相性抜群!ざっくりつぶしたさつまいもがたっぷり入っています。

材料(底の直径4×高さ5cmのプリン型6個分)

さつまいも 1個(約280g)
卵 2個
砂糖 30g
バター 少々
牛乳 1カップ
ラム酒 大さじ1

<カラメルソース>
砂糖 50g
水 大さじ3

作り方
さつまいもは皮をむき、厚さ1cmの輪切りにして水に30分ほどさらす。水気をきって器に入れ、ラップをして電子レンジ強で約10分加熱する。蒸し器を使う場合は、蒸気の立った蒸し器に芋を入れ、強火で10分蒸す。熱いうちにフォークの背でざっとつぶす。
オーブンを170℃に温める。別のボウルに卵を溶きほぐし、砂糖30g、牛乳、ラム酒を順に加えて、泡立て器でよくかき混ぜる。これをサツマイモのボウルに2回に分けて注ぎ入れ、静かに混ぜる。
カラメルソースを作る。器に砂糖50gと水大さじ3を入れ、500Wの電子レンジ強で約6分加熱する。鍋で作る場合は、鍋に砂糖と水大さじ1を入れ、弱めの中火にかける。焦げつかないように鍋を揺すりながら、きつね色に煮詰め、いったん火を止めて水大さじ1を加えて溶きのばし、もう少し煮詰める。プリン型にバターを薄く塗ってカラメルソースを1/6量ずつ注ぎ、固まったら2のプリン液も1/6量ずつ注ぐ。天板に湯をはり、プリン型を並べて170℃のオーブンで30分焼いたら出来上がり。
充分に冷まし、周囲を竹串でぐるりと回して、逆さに伏せて型から出す。

ポイント:さつまいもをつぶすとき、分量の牛乳と一緒にミキサーで撹拌すると、楽にできます。
プリン液はザルなどでこすと、よりなめらかな口当たりに仕上がります。

引用:さつまいもプリン | 有元葉子さんのレシピ【オレンジページnet】プロに教わる簡単おいしい献立レシピ (orangepage.net)

冷やし焼き芋

焼き芋にすると、そのままでも香ばしくて、ホクホクして本当においしいですが、冷やすと、また違った味わいが楽しめます。

材料(2人分・さつまいも1本を2人でシェアする意味で。何本でも焼ければ)
サツマイモ 1本(ねっとり・しっとり・甘味濃厚系のお芋がおすすめ)

作り方
さつまいもをよく洗って、アルミホイルで包む。
魚焼きグリルの両面焼き、弱火で30分程焼く。オーブンなら170℃くらいで60分。
アルミホイルの上から触ってみて、中まで火が通ってやわらかくなっているのを確認できるまでじっくり焼くこと。(触るときは熱いので注意して下さい)
しっかり中まで火が通ったら、そのまま、グリル、オーブンが冷めるまで、焼けたお芋を置いておく。
アルミホイルが完全に冷めたら、ジップロックに入れて冷蔵庫で冷やす。
冷え冷えをいただく。

・冷凍庫に入れて冷やすと、超濃厚焼き芋アイスになります。

ポイント: さつまいもは、じっくり中まで火を通すと、蜜が染み出て美味しい焼き芋になります。冷やし焼き芋におすすめのサツマイモの品種は、一番はシルクスイート。その他、紅はるか、鳴門金時もおすすめです。丸ごと焼くので小さめのお芋を見繕って下さい。

引用:【夏のヘルシースイーツ】お家で作る、ほったらかし冷やし焼き芋 | レシピサイト Nadia | ナディア – プロの料理家のおいしいレシピ (oceans-nadia.com)

まとめ

さつまいもは、栄養分が豊富に含まれているスーパーフードです。おいしいだけではなく、腸内環境も整えてくれるなんて、うれしいですね!さつまいもを食べて、体の内側からきれいに整えていきましょう。